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    大谷翔平はゴルフスイング!? 感覚の“数値化”がもたらす、スポーツの【拓けた】未来

    投げては100マイルの剛速球、打っては本塁打王を争う38本。五輪を凌ぐ世界のスポーツ好きを熱狂させるのが今年の大谷翔平だ。よく“ゴルフスイング似”とも言われる彼の躍進の背景に、まさにゴルフとの共通点を見た!

    配信日時:2021年8月12日 07時30分

    • ギア
    目次 / index
    まるで“ゴルフスイング”のよう!?(GettyImages)
    まるで“ゴルフスイング”のよう!?(GettyImages)
    • 2021年は日本のゴルフ史を塗り替える偉業ばかり(GettyImages)
    • 日本のプロ野球史、MLBの歴史を塗り替えるのが大谷翔平!?(GettyImages)
    • ドップラー・レーダー追尾式の弾道計測器「トラックマン」は、ゴルフだけでなく、MLBの球場にも配備されている
    • MLBより「バレルゾーン」の説明図
    • 米国BLAST社が提供する『ブラストモーション』。日本ではミズノが野球用を販売。税込み21,780円
    • 米国RAPSODO社の解析機『Pitching2.0』
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    2021年は日本のスポーツ史の転換点?

    2021年は日本のゴルフ史を塗り替える偉業ばかり(GettyImages)

    2021年は日本のゴルフ史を塗り替える偉業ばかり(GettyImages)

    我々がいない、例えば100年後の2121年。未来の人々が「2021年は日本のゴルフ史、いやスポーツ史の転換点だった」と振り返る日が来るだろうか。パンデミック下で東京五輪が行われた中、2021年はいくつものスポーツ史が塗り替えられた。「マスターズ」で松山英樹がアジア人初制覇。「全米女子オープン」では畑岡奈紗とプレーオフの末、笹生優花が最年少優勝。「東京五輪」で稲見萌寧が銀メダル獲得。

    ゴルフだけではない。全ての野球ファンの枠を越え、世の人を虜にするのが、2021年の大谷翔平である。その歴史的な活躍は、100年前のベーブ・ルース以外に例える選手はおらず、メジャーリーグを見続けてきた選手や記者が「アンリアル(現実とは思えない)」な唯一無二の存在と語る。
    日本のプロ野球史、MLBの歴史を塗り替えるのが大谷翔平!?(GettyImages)

    日本のプロ野球史、MLBの歴史を塗り替えるのが大谷翔平!?(GettyImages)

    大谷翔平の活躍は、当然【現実】だ。追いつかないのは、我々の過去の常識と理解だけ。メディアはよく“大谷翔平はゴルフスイングのようだ”と、彼の【アッパースイング】に注目する。筆者も甲子園を目指して20年以上前に野球をしていたが、真逆のことを教わった。バットはトップから最短距離で出す。速球に振り遅れるアッパー軌道など以ての外だった。

    MLBで近年起きた「フライボール革命」でアッパー軌道の選手が増えたため、大谷翔平がアッパー軌道でも何らおかしくはない。そして、軸足となる左足の筋力強化も本塁打増の要因として語られる。大谷翔平が自身を変えたことは幾つもあるだろうが、一番周囲を変えたのは“報道”だと思う。かつて、これほど“数字”が語られたことがあるだろうか?

    バレルゾーン。打球角度。ボール初速。飛距離。

    ドップラー・レーダー追尾式の弾道計測器「トラックマン」は、ゴルフだけでなく、MLBの球場にも配備されている

    ドップラー・レーダー追尾式の弾道計測器「トラックマン」は、ゴルフだけでなく、MLBの球場にも配備されている

    もはや当たり前となった、ホームランの度についてくる「打球速度、打球角度、飛距離」などの数字の数々。MLBでは2015年に全ての球場に「スタットキャスト」が導入された。ドップラー・レーダー弾道追尾システム「トラックマン」と呼べば、ゴルファーにも馴染みがあるだろう。このデータが、フライボール革命のきっかけとなり、解析技術も加速してきた。

    大谷翔平以前にも、MLBで活躍した日本人選手はたくさんいる。が、ホームランを放っても、ことさらにデータが報じられることなど無かった。ましてや、最近では「バレルゾーン」と呼ばれる、長打が出やすい打球速度に応じた打ち出し角度の指標までが一般ニュースで解説される。大谷翔平は、MLBのバレルゾーン率で25.1%の現在1位である。
    MLBより「バレルゾーン」の説明図

    MLBより「バレルゾーン」の説明図

    これらの報道を見るにつけ、歓迎する一方、ゴルフ界に生息する筆者はモヤモヤした感情を抱いてしまう。なぜなら、弾道計測にしろ、データ解析にしろ、もっとゴルフ界の方が早かったからだ。PGAツアーでは2007年からトラックマンデータを基に、詳細な計測スタッツを公開している。最近ではトーナメント中継で弾道軌跡が表示され、より打球をイメージしやすくなった。そう、ゴルフ界の技術革新は何かと早いのだ。

    もっと言えば、日本でも30年以上前から「弾道計測器」が一般ゴルフショップで一般ユーザー向けに販売され、店頭設置のもの含め、誰もが利用可能な形で存在してきた。大谷翔平のホームランの1本ごとに数字が付与されて紹介されれば、より凄さが際立つもの。であるなら、ゴルフ界でも同様の価値付けがなされてきても良かったはずだ。

    弾道だけでなく自身のスイング解析も加速

    米国BLAST社が提供する『ブラストモーション』。日本ではミズノが野球用を販売。税込み21,780円

    米国BLAST社が提供する『ブラストモーション』。日本ではミズノが野球用を販売。税込み21,780円

    話を大谷翔平に戻そう。メディアやファンはMLBの弾道計測データの導入で、野球というスポーツを、より一層楽しめるようになった。ただ、計測データがもたらしたものはそれだけではない。大谷は投打のパフォーマンスを上げるために、自身のバッティングやピッチングでも計測器を使ってデータを取り、感覚の数値への置き換えも進めている。

    今年のキャンプから、バットのグリップエンドにジャイロセンサー内蔵の計測器『ブラストモーション』を取り付け、さまざまなスイングの三次元データを取り込んでいた。そう、弾道計測データは、あくまで結果でしかない。そのパフォーマンスを再現するためには、自らのスイングを可視化して、バットの動くプロセスを研究することで、打撃のスイング効率と再現性を高めたということだろう。

    グリップエンドの『ブラストモーション』だけでなく、バット上部や投げる上腕にも『モータス』と呼ぶウェアラブルチップを取り付け、自らの感覚とデータの置き換え、負荷を計測し、故障防止も進めていた。
    米国RAPSODO社の解析機『Pitching2.0』

    米国RAPSODO社の解析機『Pitching2.0』

    これは大谷翔平だけに限らない。ダルビッシュ有をはじめ、多くのピッチャーが練習時にボールの回転数や回転軸の傾きを可視化できる『ラプソード』を使用するなどして、解析データと自身の感覚を擦り合わせ、プレーの質を進化させ続けている。

    考えてみれば、日本のプロ野球でも160キロ以上の投手が珍しくなくなった。抑え投手の球速だけでなく、長いイニングを投げる先発投手でさえ、150キロ台後半の選手が現れ、大谷翔平もその一人。筆者の時代の常識では考えられない競技全体の進化である。

    なぜ、大谷翔平の打球は飛ぶのか?

    150キロ以上の速球でも、インサイドから捉えるのがデフォルト!?(GettyImages)

    150キロ以上の速球でも、インサイドから捉えるのがデフォルト!?(GettyImages)

    ところで、大谷翔平はなぜMLBでも遠くへ飛ばせるのか? 筆者は過去に日本のプロ野球で通算280本以上の本塁打を放ったレジェンドに意見を聞いたことがある。たしか、大谷翔平が海を渡るシーズン前だった。その元四番打者によれば、当時の日本のプロ野球でも飛距離では飛び抜けた存在で、特別な技術を持つことを指摘していた。

    それは『インサイド・アウト軌道から来る、バットとボールの接触時間の長さ』だった。280本以上放った強打者でさえバットとボールは“正面衝突”のイメージだったと言う。大谷翔平のように、インサイド・アウト軌道では速球に振り遅れるリスクが高く「間の取れる変化球だとその打ち方はできた」という。

    仮に大谷と同じヘッドスピードを出せる前提でも、ヘッド軌道しだいでバットとの接触時間は、コンマ数秒以下レベルで差がつく。通常、打者は速球に振り遅れることを嫌い、ヘッドを早く返して間に合わせるが、大谷翔平は150キロ超の速球でもインサイドからで間に合うスイングが当時からデフォルトだったとか。
    結果、インパクトでバット上を斜めに僅かにかけ上がるような接触時間が生じ、打球角度が上がり、ボールに滞空時間の長さを生むスピンを与える。大谷翔平のこれまでのホームランの方向がセンターから左中間方向が多いことからもこの説の納得度はあるのではないだろうか。

    そして、バットとゴルフクラブでは形状が異なるが、『常にインサイドから下ろす』エネルギー効率の良さは、ゴルファーならよく理解できるはず。球技で最長距離を誇るゴルフは、前述の通り、野球よりも遥かに物理的な解析技術が進んできた競技だったからだ。

    エプソン『M-Tracer』でも大谷に学べる

    エプソン『M-Tracer for Golf (MT-520G)』(27,280円・税込)

    エプソン『M-Tracer for Golf (MT-520G)』(27,280円・税込)

    が、解析技術が進んでいたのに、なぜか一般に浸透しづらかった日本のゴルフ界。大谷翔平の野球をはじめ、五輪のさまざまな競技で『データ革命』が起き、競技の進化から大きな感動と興奮を受け取っているのに、アスリートでない我々アマには無関係なのか。ゴルフにデータが浸透しないのは、プレーヤーの意識の問題? いつまでも、感覚に頼っていていいのか。いや、野球に限らず、今はスイングを可視化、感覚を数値に置き換え、パフォーマンスを上げる時代のはず。

    顕著な例が、エプソン『M-Tracer for Golf MT520G』だと思う。昨年9月にハードの取り付け方法が、大谷翔平の『ブラストモーション』と同様、クラブのグリップエンドに装着する仕様が発売され、より扱いやすくなった。また、アプリの使いやすさも大幅に進化している。さらに特別な施設に出かけることなく、クラブに装着してボールを打てば、スイング解析ができるのは効率的だ。ゴルフの世界でも、自分のスイングエラーを分析しやすいツールが既に整っている。

    ▶▶ エプソン『M-Tracer for Golf MT520G』◀◀

    弾道計測データは【いい結果が出れば】嬉しいもの。それはゴルファー誰しもが同じだが、日々の成長のためには、測定結果に一喜一憂しても仕方がない。弾道というスイングの結果だけでなく、そのプロセスを検証して、スイングのパフォーマンスを【再現できなければ意味がない】のだ。

    そのため、大谷翔平のようにデータを活用しながら成長を続ける姿勢に我々も学びたい感覚の数値化が再現性を高め、競技を進化させていく。得たい結果と、悪い結果の要因を分析して、パフォーマンスを改善する。ゴルファーが本当に進化したいなら、未来は常に開かれている。

    Text/Mikiro Nagaoka

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