『クリーブランド RTX FULL-FACE ウェッジ』は、ひと言で書くと、凄いウェッジでした。動画では、強いて、ラフからのフェースを開いたロブ系のショットを採用しましたが、ラウンドを通して使って、その結果が素晴らしかったのです。

まず、構えたときに、フルフェースの違和感があることを心配しましたが、全く気になりませんでした。ソールのグラインドにかんしては、好みがありますが、個人的には、とにかく開いて構えやすくて、好感触でした。

RTXの機能はそのままですので、低い球も打てます。とはいっても、真骨頂はハイボールです。フェースを斜めに使うイメージで、少し開く、開く、かなり開くの3段階で気分良く使えます。

『クリーブランド RTX FULL-FACE ウェッジ』は、しっかりと振っても飛びすぎないウェッジが欲しいゴルファーのオススメです。また、僕のようにロブ系のウェッジが苦手だと考えていたゴルファーにもオススメです。ショートゲームは、用具の機能を腕前の技術が越えられないものです。『クリーブランド RTX FULL-FACE ウェッジ』は、高機能で、結果が出やすいウェッジとして、上手に作ってあります。

振りやすくて、ヘッドは抜けるし、跳ねさせたいときは跳ねてくれるし、少し使っただけでイメージも出ます。ウェッジは感性で使う道具だと僕は考えていますが、心で打つウェッジとして『クリーブランド RTX FULL-FACE ウェッジ』は、高い完成度を誇っています。間違いなく、一度は打ってみるべきウェッジです。

『クリーブランド RTX FULL-FACE ウェッジ』

ヘッド素材：軟鉄（ロストワックス精密鋳造・フェースレーザーミーリング加工）
ロフト　　：56度、58度（60度、64度もあり。特注対応で、50度、52度、54度あり）
ライ角　　：64度
シャフト　：N.S.PRO950GHスチールシャフト（S）

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員