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    #大量発注 家でのコソ練に最適! “適正なストロークが保てる”パター練習器具

    毎度のごとくゴルパの仕入れ担当・佐藤さんがやらかした。今回はクセの強い「練習器具」だという。はたしてこれは使える「練習器具」? それとも買う価値のない「ダメ器具」? その判定は、最近フリーライターになったばかりの元ALBA編集部員・田辺に託された。<br><br>撮影・文/田辺直喜

    配信日時:2021年9月17日 10時30分

    • ギア
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    今回大量発注されたのは「BulletGolf メソッドパター ピン」(左)、「BulletGolf メソッドパター マレット」(右)。なかなかクセの強い見た目だけど……
    今回大量発注されたのは「BulletGolf メソッドパター ピン」(左)、「BulletGolf メソッドパター マレット」(右)。なかなかクセの強い見た目だけど……
    • 生かし方が分かるとかなり使える練習器具です!
    • ピンパターとマレットパター、真逆の形状をした2本は合わせて使うことで効果を発揮する!?
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    おなじみの「ALBA.Net記者」さんから依頼が舞い込んだ


    記者 そんなわけで、知り合いのゴルパ佐藤さんがまたやらかしちゃったわけ。でも、「練習器具」の性能となると、俺にはちんぷんかんぷんなわけよ。

    田辺 なるほど、練習器具の評価ですか。でも、これ正直、見たまんまというか……それ以上でもそれ以下でもないというか……。

    記者 セカンドQTに出て、ALBA誌で多くの一流ツアープロやティーチングプロにレッスンを取材してきて、ギアの奥深くまで知り尽くすタナビーくんだったら、この練習器具の深イイ性能を余すことなく引き出せると思うんだけど。

    田辺 めちゃくちゃハードル上げてきますね……。練習器具って当たり外れが激しいんですよね。しかも値段が高かったりして、買う価値あるの?ってものも少なくないし……。

    記者 で? 受けるの? 受けないの?

    田辺 怖いな〜。やります! やりますよ! ぜひ評価させてください! ただ、ガチで評価するんで、厳しい話になっても許してくださいよ。

    記者 いいよ。そのときは佐藤さんがゴルパ社内でドン詰めされるだけだし。

    田辺 う〜責任重大じゃないですか……。


    ということで不安な気持ちもありますが、『BulletGolf』のパター練習器具を1つずつ見ていきましょう。

    フェースに突起!? ある意味分かりやすい練習器具

    まず1つ目の練習器具、BulletGolfの『メソッドパター ピンパター』を見ていきましょう。よくスパイダー系パターのヘッド後方にあるような2つの突起がフェースに設置されています。 “フェースセンターの芯で打たないと突起に当たるぞ” という分かりやすい練習器具ですね。とりあえずボールを打ってみましょう。

    カスッ!(いきなりトゥ側の突起の内側にボールが当たる)

    これ、けっこう難しいです。さずがに突起そのものに直接当たるほどのミスはしないですが、フェースセンター付近の突起による壁にはちょっと芯からズレただけでも当たってしまいます。そして、そのときの打感が何とも言えず気持ち悪い……。普通のパターでも打感で芯を外したかある程度分かりますが、この練習器具はダイレクトにイヤ〜な感触が手に伝わりますね。

    とはいえ、最近のパターは少しくらい芯を外してもボールがしっかりコロがるモデルも多いですし、ここまでシビアに芯に当てる練習なんて必要なのか?という疑問はありますね。芯に当てようとしすぎて、イップス気味になりそうな気もしますし……。

    トン、トン、カスッ……、トン、カスッ……(しばし無言でボールを打ち続ける。そして閃く)

    なるほど、この練習器具の生かし方が分かりました! 矛盾しているようですが、いかに芯を意識しないでストロークできるかがポイントになるんです。

    テンポを意識して 迷わずヒットしていくことが大切

    生かし方が分かるとかなり使える練習器具です!

    生かし方が分かるとかなり使える練習器具です!

    ALBA編集部にいた頃は、何度もパッティングに関するレッスンを取材してきました。その中、今でも印象に残っているのは橋本真和プロに聞いたお話です。「距離感を作る方法」について取材した際、橋本プロはパターが上手い人ほど、振り幅に関わらず同じ時間でストロークしていると教えてくれました。

    振り幅を変えて距離を打ち分けるのがレッスンの定番ですが、これだけだと大きく上げてもインパクトがゆるんでしまえばボールは飛びませんし、逆に小さい振り幅でパンチを入れてしまうこともあります。そこで大事なのが、振り幅に関係なく同じ時間でストロークすること。その時間は約1秒。試してみると分かりますが、これかなり短いんです。余計なことは考えずに、上げたらすぐにパチンと打っていかなければいけません。

    大分、話が脱線してしまいましたが、今回の『メソッドパター ピンパター』も突起の間に当てようとするのでなく、あえて突起はないものと考えて、テンポよく打つ練習に使ったほうがいいんです。

    でも、それだけなら普通のパターでいいのでは?という疑問があるかもしれません。そこでポイントになるのが、芯を外すとすぐ分かるこのパターならではの性能です。最新パターは少しくらい芯を外しても気づかない可能性がありますが、『メソッドパター ピンパター』なら気持ち悪い感触とボールのひどすぎるコロがりで一瞬にして分かります。

    ミスが出たときは、まずインパクトで合わせようとしていないか考えてみてください。場合によっては目をつぶって打ってみるのもありですね。ボールを凝視しすぎると、合わせようとしてインパクトがゆるみがちになりますから。それでも上手くいかない場合は、グリップやセットアップを見直すことをおすすめします。たとえば、トゥ側の突起に当たるようならボールから離れすぎかも。気持ちよく打てるポイントを探すうちに、どんどんパッティングのストロークが向上していきます

    2本目はマレット型 芯が突き出した真逆の形状

    さて実は今回、もう1本のパター練習器具があります。『メソッドパター マレットパター』はピンパターとは真逆で、フェースセンターの芯の部分が突き出した形状になっています。なんとなく、ピンパターと差をつけたかったのかな?と安易に考えてたくもなりますが、よ〜く考えていくと、実はコレ、すごい理に適った形状なんです。

    これも余談ですが、パターは見た目が性能と言っても過言ではありません。ショットのように惰性を生かせない分、目から入ってくる情報がストロークにものすごく影響するんです。たとえばマレットパターであれば、ヘッド後方に目線が行き、無意識にアッパーブローかつロフトが寝た状態でインパクトしやすくなります。

    そう考えると『メソッドパター マレットパター』の形状は、ボールを突き上げるように打つイメージが湧きます。さらに、赤く目立つアライメントデザインによって、よりヘッド後方に目線が行きますから、よりアッパーブローなストロークになりやすいと言えるでしょう。普段、パンチが入ってカップをオーバーしがちな人にぜひおすすめしたいですね。

    あれ? もしかして2本持っておくのがいい?

    ピンパターとマレットパター、真逆の形状をした2本は合わせて使うことで効果を発揮する!?

    ピンパターとマレットパター、真逆の形状をした2本は合わせて使うことで効果を発揮する!?

    見た目が性能の話の続きですが、ピンパターの場合、フェース側に目線が行きやすく、マレットとは対照的にダウンブローかつロフトが立って当たるストロークになります。

    そう考えて改めて『メソッドパター ピンパター』を見ると、ツートーンでフェースを強調したデザインやそもそも突起があることでよりフェース側に目線が行くことを考えると、すごく理に適った設計ですよね。ショートしがちな人がハンドファーストにしっかりヒットするストロークを身につけられます。

    最初は完全なキワモノかと思ってみていましたが、何気にものすごく考えられた練習器具です。そして気づいてしまいました……。この『メソッドパター』……『ピンパター』も『マレットパター』も両方手に入れて、交互に練習するのが一番いいです!

    それぞれのメリットは先ほど解説しましたが、片方だけを使い続けるといずれは偏ったストロークになる可能性が高いです。よくずっとブレードパターを使っていたプロが、マレットに替えて優勝!なんて話をたまに耳にしますが、これはブレードパターを使い続けてロフトが立つ方向に偏ってしまったストロークを、マレットパターのロフトを寝かせる効果によって適正なストロークに矯正されたことが要因の1つになっています。

    つまり、自分の調子を見ながら、『メソッドパター ピンパター』と『メソッドパター マレットパター』を交互に使って練習しておけば、常に適正ストロークでパッティングは完璧!という状態を維持できるわけです。

    しかも値段を見たら、どちらも1本4,980円で購入できるとのこと。普通のパターを1本買うより全然安いですよね? それぞれ芯に当たるストロークを身につける上で効果的ですし、合わせて使うことで、ストロークを適正に保つ効果も見込めます。なかなかにお買い得な品ではないでしょうか。

    ちょっとほめすぎですかね?(笑)

    でも、パターは家でも練習できますし、これだけ効果的なら持っておいて損はないかなと思います。ぜひ、自宅でひっそりコソ練を重ねて、パッティングのレベルアップにお役立てください。
    連載

    #大量発注 ゴルパの佐藤さん

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