テーラーメイドの新しい『P790 アイアン』は、2021年9月4日発売で、前モデルと外観はよく似ていますが、中身まで確認すると、かなり進化したニューアイアンになります。

“常に理想を追い求めるゴルファーのために、新世代P790登場”というコピーです。

『P790 アイアン』の構造は、鍛造中空構造です。2021年において、中空構造のアイアンは一つの分野ともいえるほど普及しています。『P790 アイアン』は、当然普通の中空アイアンとは、一歩も二歩も、先に進んでいるのです。

中身は見えませんが、まずは「SpeedFoam Air」です。中空構造の内部に配置されたフォームのことで、前モデルよりも69％の軽量化に成功し、素材も変更したことで、約3.5グラムの軽量化と弾力性を獲得しました。テーラーメイド史上最も薄くなったフェースの反発力が高初速を生み出し、飛距離性能をサポートします。そして、寛容性に向上にも一役買っています。新たに開発された「マルチマテリアル構造」は、絶妙な打音と打感を実現します。

更に、新開発の「8620カーボン・スチール構造」を採用したことで、ヘッドの要所で薄肉化をし、大幅な低重心化を可能にして、「4140スチールL字型フェース」を組み合わせたことで、柔軟性、高初速、飛距離を生み出す効果を得られるようです。

「貫通型スピードポケット」は、ソールまで貫通した穴を作ることでフェース下部に当たっても、反発力を向上させて、スピン量もコントロールできます。データ分析で、フェースのより低い位置にスイートスポットが来るように設計したそうです。多くのゴルファーにとって、これはパファーマンスを発揮させるのに役立つと推測されます。

最後に「タングステンウェイト」です。7番アイアンで、トウ側に31グラムのタングステンウェイトの搭載が可能になり安定性と寛容性を向上させました。

『P790 アイアン』の前モデルは大好評でヒットしました。新しい『P790 アイアン』は、前モデルと同様にカッコいいアイアンです。一見、ブレードアイアンのように見えますが、やさしい機能が詰め込まれているのです。そこが良いのです。

試打した日は、薄曇りで、気温は25度〜29度。微風でした。
使用したボールは『TOUR BX』です。

『P790 アイアン』は、どこが新しくなったのか？　注意しながら打ってみました！