シン貧打爆裂レポート『T22 ウェッジ』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2021年11月3日 08時00分
注目ポイント
ミズノが、2021年10月15日に発売した『T22 ウェッジ』は、ミズノが継続して何代も発売してきた『T シリーズ ウェッジ』ではないそうです。ティアドロップ型のヘッドデザインの“T”ではなく、ツアーなどの複数の意味を持たせた新しいブランドだと考えて欲しいとのことでした。
『T22 ウェッジ』のコピーは、「ツアーで培われた高機能とフィーリングを搭載」です。ツアープロのリクエストで、徹底して開発したウェッジと言われると、難しいのかなぁ、と一瞬考えてしまいますが、どうやらそうでもないようなのです。
『T22 ウェッジ』の最大の特徴は、世界でミズノだけしかできない「グレインフローフォージドHD 1025BORON」という製法です。一本の丸棒を鍛造して、フェースからネックまで一体成型しています。これにより、独特の打音と打感が生まれます。
「銅下メッキ」も『Mizuno Pro シリーズ』と同様に採用されています。この加工は、検査値レベルでの機能は否定されていて、21世紀になって廃れましたが、近年、ツアープロのリクエストでミズノが復活させたものです。人間の感触でしかわからない微妙な感触を普通に味わえるというだけでも、十分に面白いですし、魅力があると思います。
「NEWハイドロフローマイクログルーブ」は、ボールとフェースの間に入る雨や梅雨などの水分を排水する技術です。ウェットな状態でも、スピン性能が落ちません。
そして、個人的に最も面白いと感じているのが「軟鉄ボロン鋼」です。マイルドスチール(S25C)にボロンを0.003%添加することで、軟鉄鍛造の打感を損なわずに、スコアラインの溝の耐久性を向上させました。これにより、スピン性能が落ちることで消耗品といわれるウェッジの寿命を延ばすことができたそうです。
仕上げも二種類あります。反射を抑えたシルバーの「サテン仕上げ」と銅色の「デニムカッパー仕上げ」です。通常の「サテン仕上げ」は、銅下メッキを使いたい人で、「デニムカッパー仕上げ」は、ノーメッキな感覚で使えるように感じました。
最後に、ミズノのウェッジの使用者が待望していた「新グラインドデザイン」です。4種類のソールグラインドが用意されています。ロフト別です。フルショットを多用するロフトは、ほとんどソールを削らない“S-GRIND”のみになっています。このソールを基本として、ロフト44度からロフト58度まで設定されています。
“D-GRIND”は、トウとヒール部分を大きく削り、丸みを持たせながら、ソール後方は削らずに、バウンスが効きやすくしました。グリーン周りでの操作性を良くして、バウンスも効かせたいというソールで、54度から58度が用意されています。
“C-GRIND”は、トウとヒールとソール後方を丸みを持たせて削ったソールです。グリーン周りの操作性を優先して、フェースを開いて使うゴルファー向けのソールで、56度から60度が用意されています。
発売が少し遅れるとアナウンスがありましたが、“X-GRIND”は、“C-GRIND”よりもさらにトウとヒールと後方を削ったソールです。最もソールが薄く、グリーン周りで、色々な球種を打てるテクニックが使えるソールになっています。
今回の『T22 ウェッジ』の試打では、ロフト58度のソール違いでどんな差が出るのかをテーマにしました。X-GRINDを除く、3つのウェッジを堪能しました。
試打した日は、気温9度〜18度。微風、薄曇りでした。
使用したボールは『TOUR BX』です。
『T22 ウェッジ』のコピーは、「ツアーで培われた高機能とフィーリングを搭載」です。ツアープロのリクエストで、徹底して開発したウェッジと言われると、難しいのかなぁ、と一瞬考えてしまいますが、どうやらそうでもないようなのです。
『T22 ウェッジ』の最大の特徴は、世界でミズノだけしかできない「グレインフローフォージドHD 1025BORON」という製法です。一本の丸棒を鍛造して、フェースからネックまで一体成型しています。これにより、独特の打音と打感が生まれます。
「銅下メッキ」も『Mizuno Pro シリーズ』と同様に採用されています。この加工は、検査値レベルでの機能は否定されていて、21世紀になって廃れましたが、近年、ツアープロのリクエストでミズノが復活させたものです。人間の感触でしかわからない微妙な感触を普通に味わえるというだけでも、十分に面白いですし、魅力があると思います。
「NEWハイドロフローマイクログルーブ」は、ボールとフェースの間に入る雨や梅雨などの水分を排水する技術です。ウェットな状態でも、スピン性能が落ちません。
そして、個人的に最も面白いと感じているのが「軟鉄ボロン鋼」です。マイルドスチール(S25C)にボロンを0.003%添加することで、軟鉄鍛造の打感を損なわずに、スコアラインの溝の耐久性を向上させました。これにより、スピン性能が落ちることで消耗品といわれるウェッジの寿命を延ばすことができたそうです。
仕上げも二種類あります。反射を抑えたシルバーの「サテン仕上げ」と銅色の「デニムカッパー仕上げ」です。通常の「サテン仕上げ」は、銅下メッキを使いたい人で、「デニムカッパー仕上げ」は、ノーメッキな感覚で使えるように感じました。
最後に、ミズノのウェッジの使用者が待望していた「新グラインドデザイン」です。4種類のソールグラインドが用意されています。ロフト別です。フルショットを多用するロフトは、ほとんどソールを削らない“S-GRIND”のみになっています。このソールを基本として、ロフト44度からロフト58度まで設定されています。
“D-GRIND”は、トウとヒール部分を大きく削り、丸みを持たせながら、ソール後方は削らずに、バウンスが効きやすくしました。グリーン周りでの操作性を良くして、バウンスも効かせたいというソールで、54度から58度が用意されています。
“C-GRIND”は、トウとヒールとソール後方を丸みを持たせて削ったソールです。グリーン周りの操作性を優先して、フェースを開いて使うゴルファー向けのソールで、56度から60度が用意されています。
発売が少し遅れるとアナウンスがありましたが、“X-GRIND”は、“C-GRIND”よりもさらにトウとヒールと後方を削ったソールです。最もソールが薄く、グリーン周りで、色々な球種を打てるテクニックが使えるソールになっています。
今回の『T22 ウェッジ』の試打では、ロフト58度のソール違いでどんな差が出るのかをテーマにしました。X-GRINDを除く、3つのウェッジを堪能しました。
試打した日は、気温9度〜18度。微風、薄曇りでした。
使用したボールは『TOUR BX』です。
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