シン貧打爆裂レポート『T22 ウェッジ』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2021年11月3日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『T22 ウェッジ』は、ちょっとやり過ぎなほどチューンされているウェッジです。
例えば、ソールのバウンスですが、「S-GRIND」はPWぐらいのロフトではローバウンスですが、58度のロフトだと16度もバウンスがあります。このくらいバウンスがあると、ボールを捕まえる動きも入りますので、普通に打つとボールは左目に飛び出します。でも、バンカーショット専用と考えると、このとらえる動きがフェースを開いたことで、ボールが抜けてしまうのを防いで、安心してバンカーショットが打てます。また、スピンも掛けやすくなります。
個人的には「C-GRIND」がとても使いやすいと感じました。色々なソールがある場合、削りが大きいソールのウェッジは削った分軽くなってしまうことがありますが、『T22 ウェッジ』では、それを感じませんでした。開いて使って良し、スクエアでも良しで、楽しく使えました。
『T22 ウェッジ』は、自分専用のウェッジが欲しいゴルファーにオススメします。全てのショップではありませんが、特約店では2度刻みではなく、1度刻みでロフトが頼めます。
各グラインドについて、ロフト58度での特徴をまとめます。
「S-GRIND」は、バウンスが最も効いていますので、ダウンブローに打ち込みたいゴルファーに向いています。ややとらえる動きをしますが、実は、飛距離という意味では最もキャリーが出ます。とはいえ、個人的にはバンカー専用で使うという選択肢をオススメしたいです。バンカーが苦手なゴルファーには注目して欲しいです。
「D-GRIND」は、急に抜けが良くなります。フェースを開けば、過剰な感じでバウンスが効きます。色々なライから使用することが可能です。少しとらえる動きをするので、すっぽ抜けは出にくいウェッジです。バンカーでも、アプローチでも使えます。
「C-GRIND」は、見た目では少しだけに感じますが、実際に使うとソール幅がグッと薄くなった感じがします。応用範囲は更に広がります。バンカーで使うのは、少しテクニックが必要ですが、癖がなく、正直で素直なボールが出ます。普通は、この手のグラインドが入ったウェッジは、少しスピン性能が落ちるのですが、このウェッジでは、そういう心配は無用です。飛ばさないテクニックにも、敏感に反応します。使い手の腕前が出るソールです。
一部のスペックの発売が延期された「X-GRIND」は、ヘッドコントロールに自信があれば、ボールを拾いやすく、とても良くできています。使い熟し甲斐があるウェッジで、特別感は一番強いです。
『T22 ウェッジ』は、ミズノのウェッジの歴史を変える意欲作です。たぶん、プロには、この手のウェッジを供給していたのだと思いますが、それが市販されるイメージです。名人でなければ手に負えないスペックもあれば、逆に苦手な物がないゴルファーには、やさしすぎて使いづらいものまで、凄いラインアップです。
『T22 ウェッジ』がある時代にゴルフをしていたことを感謝することになるゴルファーはたくさんいると思います。
例えば、ソールのバウンスですが、「S-GRIND」はPWぐらいのロフトではローバウンスですが、58度のロフトだと16度もバウンスがあります。このくらいバウンスがあると、ボールを捕まえる動きも入りますので、普通に打つとボールは左目に飛び出します。でも、バンカーショット専用と考えると、このとらえる動きがフェースを開いたことで、ボールが抜けてしまうのを防いで、安心してバンカーショットが打てます。また、スピンも掛けやすくなります。
個人的には「C-GRIND」がとても使いやすいと感じました。色々なソールがある場合、削りが大きいソールのウェッジは削った分軽くなってしまうことがありますが、『T22 ウェッジ』では、それを感じませんでした。開いて使って良し、スクエアでも良しで、楽しく使えました。
『T22 ウェッジ』は、自分専用のウェッジが欲しいゴルファーにオススメします。全てのショップではありませんが、特約店では2度刻みではなく、1度刻みでロフトが頼めます。
各グラインドについて、ロフト58度での特徴をまとめます。
「S-GRIND」は、バウンスが最も効いていますので、ダウンブローに打ち込みたいゴルファーに向いています。ややとらえる動きをしますが、実は、飛距離という意味では最もキャリーが出ます。とはいえ、個人的にはバンカー専用で使うという選択肢をオススメしたいです。バンカーが苦手なゴルファーには注目して欲しいです。
「D-GRIND」は、急に抜けが良くなります。フェースを開けば、過剰な感じでバウンスが効きます。色々なライから使用することが可能です。少しとらえる動きをするので、すっぽ抜けは出にくいウェッジです。バンカーでも、アプローチでも使えます。
「C-GRIND」は、見た目では少しだけに感じますが、実際に使うとソール幅がグッと薄くなった感じがします。応用範囲は更に広がります。バンカーで使うのは、少しテクニックが必要ですが、癖がなく、正直で素直なボールが出ます。普通は、この手のグラインドが入ったウェッジは、少しスピン性能が落ちるのですが、このウェッジでは、そういう心配は無用です。飛ばさないテクニックにも、敏感に反応します。使い手の腕前が出るソールです。
一部のスペックの発売が延期された「X-GRIND」は、ヘッドコントロールに自信があれば、ボールを拾いやすく、とても良くできています。使い熟し甲斐があるウェッジで、特別感は一番強いです。
『T22 ウェッジ』は、ミズノのウェッジの歴史を変える意欲作です。たぶん、プロには、この手のウェッジを供給していたのだと思いますが、それが市販されるイメージです。名人でなければ手に負えないスペックもあれば、逆に苦手な物がないゴルファーには、やさしすぎて使いづらいものまで、凄いラインアップです。
『T22 ウェッジ』がある時代にゴルフをしていたことを感謝することになるゴルファーはたくさんいると思います。
試打アイテムスペック
『T22 ウェッジ』
ヘッド素材:マイルドスチール(S25C)ボロン鋼精密鍛造/1025 BORON
ロフト :58度(44度〜62度まで1度刻み)
バンス角 :S-G 16度、D-G 14度、C-G 8度
ライ角 :63度
シャフト :Dynamic Gold HT(S200)
ヘッド素材:マイルドスチール(S25C)ボロン鋼精密鍛造/1025 BORON
ロフト :58度(44度〜62度まで1度刻み)
バンス角 :S-G 16度、D-G 14度、C-G 8度
ライ角 :63度
シャフト :Dynamic Gold HT(S200)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
連載
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』