『B-Limited B1 ドライバー』は、ブリヂストンスポーツが持っているテクノロジーをつぎ込んだドライバーです。丸形の美しいシェイプ。実に構えやすいドライバーです。

『B-Limited B1 ドライバー』と『B1 ドライバー』は、どんな差があるのか？　ということに興味がある人が多いと思います。正直に書くと、大きな差は感じませんでした。敏感で色々なボールが出るという意味では、『B1 ドライバー』のほうが暴れん坊だと思いました。『B-Limited B1 ドライバー』のほうが、安定したコントロールがしやすいと感じたのです。これは、機能差というより、打ち手との相性なのだと思います。つまり、僕の場合は、『B-Limited B1 ドライバー』のほうが合っている、というだけのことだと推測できます。

『B-Limited B1 ドライバー』は、ブリヂストンスポーツの認定フィッターがフィッティングして、シャフトやヘッドの設定を選ぶことで完成するクラブです。今回試打したものは、『B1 ドライバー』の標準シャフトを入れてもらい、ヘッドの調整ポジションは全て中央にしました。

フェースコントロールに自信があるゴルファーに『B-Limited B1 ドライバー』はオススメです。狙い通りにボールを打ちたいということが飛ばしたい欲望よりも優先するゴルファーにも、オススメです。

ただし、ある程度のパワーと、ドライバーを上手く打てるという条件があると思われます。

『B-Limited B1 ドライバー』は、マッチョなゴルファーだけしか使えないというようなハードなチューニングにはなっていません。契約している女子プロが使用するケースも考慮したからだと思います。ハードなドライバーを想像していたゴルファーは、少し肩すかしな気分になるかもしれませんが、『B-Limited B1 ドライバー』は、ドライバーとしての完成度は非常に高いクラブです。

これからゴルフが上手くなりたいという強い意志を持っている若いゴルファーに、長く使用できるクラブとして『B-Limited B1 ドライバー』をオススメします。ドライバーは、飛距離を担っているクラブで、打ち手との相性があるクラブですから、毎年のようにドライバーを替えているゴルファーもたくさんいます。しかし、本当に自分に合うドライバーを手にしたゴルファーは、色々と試しても、エースのドライバーは何年も替えないものでもあるのです。『B-Limited B1 ドライバー』は、長い期間使うことに耐えうる一本になる可能性を秘めています。

使い熟す価値があるドライバーじゃなければ燃えない、という熟練のゴルファーが、昔はたくさんいました。現在、そんなゴルファーは絶命危惧種です。『B-Limited B1 ドライバー』は、消えつつあるゴルファーたちを熱くするクラブとして、とても良く出来ているのです。難しいとかいうような先入観を一切なくして、打ってみて欲しいドライバーです。

『B-Limited B1 ドライバー』

ヘッド素材　：Ti811チタン合金、ステンレスウェイト、CFRP+ステンレス（クラウン）
フェース素材：6AL-4Vチタン合金
フェース素材：64L-4Vチタン合金
ヘッド体積　：460cc
ロフト　　　：9.5度
ライ角　　　：57度
シャフト　　：TOUR AD BS-6（S）
長さ　　　　：45.25インチ

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員