シン貧打爆裂レポート『X FORGED STAR アイアン』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2021年11月11日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『X FORGED STAR アイアン』は、構えたときの弾道のイメージが出るアイアンです。軟鉄鍛造の良さを見た目でも感じさせます。具体的に書くと、ちょうど良いのです。ヘッドの大きさ、アドレスビュー、ソール。全て良しです。
今回、シャフトは標準のカーボンでしたが、このシャフトはフルショットのときはタイミングが合うのですが、小細工をすると暴れるので、ラウンドだけでは、わからない部分もありました。『X FORGED STAR アイアン』を打って、驚いたのは、やさしいことです。ボールをとらえるという意味でやさしいのです。これは、正直な話、想定外でした。
スライスに悩んでいるようなゴルファーのためのチューニングされたような激しいやさしさです。長いアイアンは、やさしさとして機能します。上手くアジャストすれば、フェードも打てます。しかし、短くなってくると、ドローしか許さないという強情さが出ます。これも好みであり、立派な機能なのですが、ヘッドや打ち応えから感じる本格派のアイアンとは別物です。
やさしすぎる、というのは、表現として稚拙だと思いますが、ばりばりに特定のゴルファーのためにチューンされたアイアンのようでした。でも、スチールシャフトであれば、少し薄まる特徴の可能性があります。
それなりにボールが打てて、スライスに悩んでいるゴルファーに『X FORGED STAR アイアン』はオススメです。また、昔はパワーフルだったのに、というオールドゴルファーでも、ドンピシャに合うゴルファーがいると思われます。
『X FORGED STAR アイアン』は、上手く出来ているアイアンです。機能美を追求するのが上手なキャロウェイらしいアイアンです。そして、極端なアイアンでもあります。腕前を発揮するための【のりしろ】よりも、仕事をしてくれるアイアンなのです。
普通、仕事をしてくれるアイアンは、いかにも機能満載というヘッドをしていますが、『X FORGED STAR アイアン』は全くそのようには見えません。それは開発チームの狙い通りなのだと推測できますが、今まで、同じようなアイアンがなかったので、試打していて、本当に戸惑いました。曲がりに敏感なので、コントロールしようとしたのですが、球筋によっては、打ち手のテクニックはアイアンの機能に打ち消されてしまうからです。
ラウンドの後半になって、徐々に使い方がわかってきて、とらえる動きを利用してボールを打つことができるようになりました。
『X FORGED STAR アイアン』は、カッコイイアイアンですので、一目惚れもあるかもしれません。しかし、個人的には、オオカミの皮を被った羊のようなのだということを理解して、手にして欲しいアイアンだと感じました。試打ブースで、3球ぐらい打って、良い球が出なければ諦めても良いと思います。
特別なクラブというのは、どんなものでも、自分のバッグに入れられれば所有欲を強く満足させます。『X FORGED STAR アイアン』は、そういうアイアンセットの1つになると強く感じさせました。
今回、シャフトは標準のカーボンでしたが、このシャフトはフルショットのときはタイミングが合うのですが、小細工をすると暴れるので、ラウンドだけでは、わからない部分もありました。『X FORGED STAR アイアン』を打って、驚いたのは、やさしいことです。ボールをとらえるという意味でやさしいのです。これは、正直な話、想定外でした。
スライスに悩んでいるようなゴルファーのためのチューニングされたような激しいやさしさです。長いアイアンは、やさしさとして機能します。上手くアジャストすれば、フェードも打てます。しかし、短くなってくると、ドローしか許さないという強情さが出ます。これも好みであり、立派な機能なのですが、ヘッドや打ち応えから感じる本格派のアイアンとは別物です。
やさしすぎる、というのは、表現として稚拙だと思いますが、ばりばりに特定のゴルファーのためにチューンされたアイアンのようでした。でも、スチールシャフトであれば、少し薄まる特徴の可能性があります。
それなりにボールが打てて、スライスに悩んでいるゴルファーに『X FORGED STAR アイアン』はオススメです。また、昔はパワーフルだったのに、というオールドゴルファーでも、ドンピシャに合うゴルファーがいると思われます。
『X FORGED STAR アイアン』は、上手く出来ているアイアンです。機能美を追求するのが上手なキャロウェイらしいアイアンです。そして、極端なアイアンでもあります。腕前を発揮するための【のりしろ】よりも、仕事をしてくれるアイアンなのです。
普通、仕事をしてくれるアイアンは、いかにも機能満載というヘッドをしていますが、『X FORGED STAR アイアン』は全くそのようには見えません。それは開発チームの狙い通りなのだと推測できますが、今まで、同じようなアイアンがなかったので、試打していて、本当に戸惑いました。曲がりに敏感なので、コントロールしようとしたのですが、球筋によっては、打ち手のテクニックはアイアンの機能に打ち消されてしまうからです。
ラウンドの後半になって、徐々に使い方がわかってきて、とらえる動きを利用してボールを打つことができるようになりました。
『X FORGED STAR アイアン』は、カッコイイアイアンですので、一目惚れもあるかもしれません。しかし、個人的には、オオカミの皮を被った羊のようなのだということを理解して、手にして欲しいアイアンだと感じました。試打ブースで、3球ぐらい打って、良い球が出なければ諦めても良いと思います。
特別なクラブというのは、どんなものでも、自分のバッグに入れられれば所有欲を強く満足させます。『X FORGED STAR アイアン』は、そういうアイアンセットの1つになると強く感じさせました。
試打アイテムスペック
『X FORGED STAR アイアン』
ヘッド素材:軟鉄鍛造(S20C)
ロフト :#5/23度、#6/26度、#7/29度、#8/33度、#9/38度、PW/43度
シャフト :Fujikura MC 80 for Callaway(S)
ヘッド素材:軟鉄鍛造(S20C)
ロフト :#5/23度、#6/26度、#7/29度、#8/33度、#9/38度、PW/43度
シャフト :Fujikura MC 80 for Callaway(S)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
連載
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』