『ゼクシオ ブレード パター』は、ダンロップが2021年12月11日に発売したパターです。

「高慣性モーメント設計でやさしくまっすぐ打てる」というコピーです。

『ゼクシオ ブレード パター』は、まず、見た目でアピールしてきます。素材の組み合わせで、ツートンカラーになっていたりして、最新のパターだと感じさせます。また、いわゆる、アンサー型のオーソドックスな形状で、細部まで丁寧に作られていることもわかります。最先端なだけでなく、伝統美すら感じさせる仕上がりです。

実際に、テクノロジーは満載です。ボディの外枠は金属で、耐久性と打ち応えをフォローしています。そして、金属のフレームは、前後で見たときに、フェース寄りに集中しています。つまり、トレンドの前重心に貢献しています。

ソールには、「高比重タングステンニッケルウェイト」が、ヒールとトウ側に1つずつ配置されています。左右の感性モーメントを大きくすることで、フェースのブレを制御し、ミスヒット時の直進性能がアップする効果が見込めます。

フェースには、専用の「フェースグルーブ」が刻まれています。中心部に向けて、溝の隙間を狭くして、オフセンターヒットでもボールスピードを維持することを狙っています。結果として、距離のバラツキを低減するようです。

感性で使う用具だからパターの試打には意味がない、という考え方もあります。原則として、打ってみたい、と思うパターだけしか試打をしません。自分が使うとして、という前提がないと、それこそ感性に響く部分がわからないからです。『ゼクシオ ブレード パター』は、初めて、実物を見たときに、直感的に「打ってみたい」と思いました。ある意味で、その時点で、僕は最低ラインの合格点を出しているような気がします。

パターは見た目が大事です。そして、機能が自分を助けてくれることがわかると、より愛おしくなります。『ゼクシオ ブレード パター』は、そんな可能性を強く感じました。

今回は、メンズ用を僕が打ち、別の日に、レディース用を妻に打ってもらって、主観と客観でのインプレです。

グリーンは9.5フィートの速さ。使用したボールは『TOUR B X』です（アップショットを除く）。妻は『XXIO REBOUND DRIVE』を使用しました。

ゼクシオの新しいパターの深層に迫るつもりで試打をしました。