ダンロップが、2021年12月25日に発売した『XXIO レディス アイアン』を試打しました。名前の通り、12代目のXXIOアイアンの女性用バージョンで、ヘッドは基本的には『XXIO 12 アイアン』と同じで、シャフトを女性が打ちやすいようにチューニングしたアイアンになっているようです。

『XXIO レディス アイアン』のコピーは“幅広い女性ゴルファーがやさしく、楽しくプレーするための専用設計　ゼクシオ レディス アイアン”です。

テクノロジーは基本的には『XXIO 12 アイアン』と同じです。ウッドでも使用している素材の「Super-TIX 51AF チタンフェース」を採用した。2.10ミリの「薄肉チタンフェース」が注目のテクノロジーです。フェースはたわんで初速をアップします。ボディも、「番手別最適重心設計」の複合構造です。トウ側のソール部には「高比重タングステンニッケルウエイト」が配置されています（5番〜7番）。それにより、低重心化と感性モーメント増大で、高弾道のボールを打ちやすくなるということです。

『XXIO レディス アイアン』は、ソールがかなりワイドです。ダフリなどのミスに強い構造です。フェースも大きく安心できます。

ただ一つ、面白いのは、『XXIO レディス アイアン』は『XXIO 12 アイアン』よりロフトが寝ていることです。7番アイアンのロフト角は、『XXIO 12 アイアン』は28度ですが、『XXIO レディス アイアン』は30度なのです。

2度の違いは、おおよそ半番手です。『XXIO レディス アイアン』のほうが飛ばないと考えるのが常識ですが、非力なゴルファーが使用する場合は、ロフトが増えることで弾道がより高くなって、結果としてキャリーが増すという現象が起きるのです。アイアンの機能と合致するという条件付きですが、上手くいけば魔法の飛距離を生むロフト角の妙なのです。非常に興味深いポイントです。

試打した日は、快晴で、気温はマイナス7度〜9度。微風でした。使用したボールは『XXIO REBOUND DRIVE』です。

『XXIO 12 アイアン』が、アイアンとして総合力が高いことに感心しましたので、女性用にチューニングされた『XXIO レディス アイアン』も、総合力が高いものだとハードルを上げて、妻に打ってもらいながら、検証してみました。