『TW-S ボール』は、今回のモデルチェンジで大きく変わったと感じました。

特に変わったと感じたのは、ヘッドスピード40m/s以下のゴルファーが使用した時に機能を強く発揮するようなチューニングになっているという点です。女性ゴルファーや非力な男性ゴルファーに、総合力がハイレベルなボールとしてオススメできます。

『TW-S ボール』は、やわらかさなどの感覚的な部分はトレンドに合うように上手く出来ています。今までは、迷ったら『TW-X ボール』を選ぶようにアドバイスをしていましたが、新しい『TW-S ボール』は、ボールの個性よりも、ヘッドスピードで選択することをオススメします。40m/s以下なら『TW-S ボール』です。

個人的に気持ちが良かったのは、やわらかい感触なのに、打ち出しが高くなって、低めに抑えられないボールが多い中で、高低の打ち分けがやりやすいことです。
これには、かなりシビれました。

打音が小さめなことが気にならないのであれば、『TW-S ボール』は万能に近いツアーボールとして使えます。

以前の『TW-S ボール』を使って、ちょっと癖があったから、と敬遠するゴルファーもいると思いますが、そういう意味では全く違うボールになったと考えて良いと思います。

『TW-S ボール』は、安価で購入できるツアーボールですが、今回から、そこにパワーがなくとも性能が発揮されるという一文を加えて考えるのが正解です。過去のボールを無視して、新しいツアーボールとして、試してみるべきボールです。

『TW-S ボール』

構造　　　：3ピース
コア　　　：新配合ファストソフトコア
ミッド　　：NDソフトレイヤー
カバー　　：高耐久ウレタンカバー
ディンプル：338シームレスディンプル
カラー　　：ホワイト（イエローもあり）

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員