【2022年モデル】高評価だった前作からさらに進化! 「乗り感」を高めたNEW『TOUR B X/XS』ボール 試打レポート
近年、タイガー・ウッズやブライソン・デシャンボーの活躍もあり、競技ゴルファーを中心に評価を高めているブリヂストンのツアーボール。評価が高かった前作から「乗り感」が増し、大きく進化したというNEW『TOUR B X/XS』ボールを実際に試してみた。 <br><br>text by Kazuhiro Koyama
配信日時:2022年2月17日 10時00分
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1球目で感じられた、確かな打感の違い
毎年、新しいボールが発売され、その性能が喧伝される。しかし、ほとんどのゴルファーにとって、その違いは分かりにくいのではないだろうか。デザインもそっくりな同じ大きさの白いボールの違いを見極めるのは、存外難しい。
ウレタンカバーを施したスピン系ツアーボールの場合はさらにその傾向が顕著になる。契約プロが使用することを前提に考えると、極端にボール性能に違いを出すわけにはいかない。プロたちが新ボールへの移行が難しくなるからだ。つまり、ツアーボールに関しては、プロから評価されている部分は残しつつ、新たな性能を付け加えるかたちで進化している。
筆者はここ4年あまり、ボールをブリヂストンの『TOUR B X』に固定している。ラウンドはもちろんだが、自宅でのパッティング練習のボールに至るまで、すべて『TOUR B X』で固定し、打感や打音、球の出方などのイメージが変わらないようにしている。もっとも、それでスコアが急激に伸びるというものでもないのだが。そのおかげで『TOUR B X』18年モデルから、20年モデルに移行した際、ほんのり軟らかさが増した、その繊細な違いに気づくことが出来た。
ウレタンカバーを施したスピン系ツアーボールの場合はさらにその傾向が顕著になる。契約プロが使用することを前提に考えると、極端にボール性能に違いを出すわけにはいかない。プロたちが新ボールへの移行が難しくなるからだ。つまり、ツアーボールに関しては、プロから評価されている部分は残しつつ、新たな性能を付け加えるかたちで進化している。
そして、この2月に発売されたばかりの『TOUR B X』22年モデルを早速、パッティングから試して見たのだが、NEWボールは1球打った瞬間に、前作との大きな違いを感じた。言葉で表現すると、それは「軟らか」な「厚みのある」打感で、パターのフェースにくっつく時間も長く感じられた。正直、これほど違ったら前作を使用しているツアープロたちは、少し戸惑うのではないかと思ったほどだ。
この感触の違いは、新たに開発された「リアクティブiQ・ウレタンカバー」によるところが大きいだろう。プロからの評価も高かった前作のカバーに、新たな衝撃吸収材を加えることで、フェースにボールがくっつく、いわゆる「乗り感」をアップさせている。