キャロウェイが2022年2月25日に発売したのが、『ROGUE ST MAX ドライバー』です。

同時に発売された『ROGUE ST MAX LS ドライバー』『ROGUE ST MAX D ドライバー』『ROGUE ST MAX FAST ドライバー』と四兄弟モデルの一つです。

キャロウェイは、ブランドのモデルチェンジを基本は2年としています。メインブランドになっている『EPIC』は、奇数年の2019年、2021年という感じで進化した新モデルを発売しています。

今回の『ROGUE』は……　新ブランドだと思ってしまう人もいるようですけれど、初代が2018年に発売されています。しかし、2020年に発売されたのは『マーベリック』だったのです。

『マーベリック』が大好評で、まだ十分に市場に需要があるということなのか、キャロウェイの真意はわかりませんが、2022年は、『ROGUE ST』ということなのです。『ST』は、スピード・チューンの略とのことです。ゴルファーとしては、細かいことは棚に上げて、新しい『ROGUE ST』を楽しむのが正解のようです。

『ROGUE ST MAX ドライバー』は、“幅広いゴルファーにフィット、飛距離と振りやすさを追求したMAX”というコピーです。

テクノロジーの第一は、キャロウェイの最近の一押しである「A.I.デザイン フェース」が新しくなっているそうです。新たなアルゴリズムで、飛びの三要素の全てを最適化して、飛距離アップを狙っています。

続いて、フェースの裏のフレームでヘッド内部から余計なたわみを軽減することで、フェースにエネルギーを集中して、初速を上げるのが「JAILBREAK A.I. SPEED FRAME」です。

そして、約11グラムのウェイトをヘッド後部に装着したのが「タングステン スピード カートリッジ」です。芯を少し外しても、初速が落ちないように慣性モーメントを高めて、インパクトの安定性を向上させるそうです。

「UNIボディ構造」にも注目です。レーシングカーでも採用されているモノコック構造と同じ考え方で、金属フレームとカーボンを一体成型しています。カーボンで軽量化しながら、溶接や接着の歪みをなくして、エネルギーを逃さずに効率が良いインパクトにできるように進化したそうです。

『ROGUE ST MAX ドライバー』をアドレスすると、ヘッドの後方に局面を測る定規のように細かい目盛りが付いています。これは、ヘッドが締まって見える視覚効果を狙ったものなのだと思いますが、科学力が結晶しているような気持ちが盛り上がって良いです。

ソールデザインも、カッコ良いです。

『ROGUE ST MAX ドライバー』は、幅広い層のゴルファーが打てるドライバーとして、どんな機能をするのかに注目しながら試打しました。

試打した日は、快晴で、気温はマイナス6度〜8度。微風でした。
使用したボールは『TOUR B X』です。