プロギア『RS-F』販売停止に見るルールの功罪【前編】
text by kazuhiro koyama
配信日時:2016年12月29日 03時00分
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“ギリギリ”のドライバー、プロギア『RS-F』がルール不適合の裁定
年の瀬に、目の覚めようなニュースが飛び込んできた。
ゴルフルールを司るR&A(Royal and Ancient Golf Club of Saint Andrews=全英ゴルフ協会)がプロギアの最新モデル『RS-F ドライバー』に、フェースの反発係数に違反しているものが市場に混在しているということで、12月26日から「適合ドライバーヘッドリスト」から除外するという裁定を下したのだ。
よく知られているように、ゴルフクラブにはフェースの反発に制限が設けられている。その制限に合致しているかをR&Aがチェックし、問題のないものが「適合ドライバーヘッドリスト」に掲載される。リストに載っているものだけが、ルールに則ったドライバーとして、ゴルファーが使用できるわけだ。
ゴルフルールを司るR&A(Royal and Ancient Golf Club of Saint Andrews=全英ゴルフ協会)がプロギアの最新モデル『RS-F ドライバー』に、フェースの反発係数に違反しているものが市場に混在しているということで、12月26日から「適合ドライバーヘッドリスト」から除外するという裁定を下したのだ。
よく知られているように、ゴルフクラブにはフェースの反発に制限が設けられている。その制限に合致しているかをR&Aがチェックし、問題のないものが「適合ドライバーヘッドリスト」に掲載される。リストに載っているものだけが、ルールに則ったドライバーとして、ゴルファーが使用できるわけだ。
当該商品のプロギア『RS-F』ドライバーは、8月26日に発売されたばかりの新製品で、今季クラブ契約がフリーとなった池田勇太がシーズン序盤からそのプロトタイプを使用し、賞金王獲得に大きく貢献したクラブだ。フェース面の反発力を“ギリギリ”まで高めたことが最大のセールスポイントで、実際に「飛ぶ」ということで、発売前から反響が大きかった。ちなみに、池田が使用するプロトタイプは、『RS-F』とは別に「適合ドライバーヘッドリスト」に掲載されている。姉妹モデルの『RS』も同様で、これらに関しては、引き続きの使用に問題はない。
このリリースの前に、調査のため店頭在庫の回収と一時販売停止を行っていたプロギアだが、正式に『RS-F』の販売終了を決定。すでに購入したユーザーには、池田等が使用するプロトタイプに、新たに“F”と刻印された交換用ヘッドを提供するという。このヘッドは、近いうちに適合リストに掲載される予定のようだ。
『RS-F』は、池田以外のプロギア契約プロ、矢野東、平塚哲二らも使用し、ユーザーの反応もかなり良いものだった。国産メーカーのプロ使用モデルとしても、久々のヒット作となっていただけに、今回の裁定は残念というほかない。
このリリースの前に、調査のため店頭在庫の回収と一時販売停止を行っていたプロギアだが、正式に『RS-F』の販売終了を決定。すでに購入したユーザーには、池田等が使用するプロトタイプに、新たに“F”と刻印された交換用ヘッドを提供するという。このヘッドは、近いうちに適合リストに掲載される予定のようだ。
『RS-F』は、池田以外のプロギア契約プロ、矢野東、平塚哲二らも使用し、ユーザーの反応もかなり良いものだった。国産メーカーのプロ使用モデルとしても、久々のヒット作となっていただけに、今回の裁定は残念というほかない。