テーラーメイドが2021年4月22日に発売するのが『ステルス アイアン』です。

『ステルス』といえば、カーボンフェースを連想しますが、カーボンフェースなのはドライバーだけです。『ステルス アイアン』は、普通に金属のフェースのアイアンです。

過去のテーラーメイドでは、ブランドごとに、複数のアイアンのモデルがありました。『ステルス アイアン』は、一種類です。

オールマイティーなアイアンなのか？　という疑問を抱くのは、当たり前です。

まず、見た目がかなり変わって、今までのテーラーメイドのフラッグシップモデルのアイアンとは違います。キャッチーで目立つモデルが多かったのですが、『ステルス アイアン』は、実にシンプルで、余計な装飾や機能を前面に押し出している感じはないのです。

テクノロジーとしては、トウ側の金属を約10グラム取り除き、生まれた余剰重量を最適な配分する「トウラップテクノロジー」が筆頭です。これにより、今まで以上の低重心設計が可能になりました。

「キャップバックテクノロジー」は、バックフェースをキャップのように蓋をする構造で、中空アイアンのような低重心化が実現して、飛距離、寛容性、フィーリングを兼ね備えたアイアンになったそうです。

番手ごとにスイートエリアを最適化した「ICT（インバーテッドコーンテクノロジー）」で、適正なボールスピードと高い寛容性を両立して、各番手の飛距離性能をフルに発揮することが可能になったとのことです。

「エコーダンピングシステム」は、フェース内に衝撃吸収部分を設けることで、フェースの反発力を損なうことなくインパクトの衝撃と浸透を低減して、フォージドアイアンのような打音と打感を実現します。

最後に、テーラーメイドの得意技の「貫通型スピードポケット」も搭載しています。

実質的に、『ステルス アイアン』は中空アイアンのような構造です。シンプルな見た目なのに、ちゃんと最先端を詰め込んでいます。マルチなアイアンかどうかはわかりませんが、幅広いタイプのゴルファーを満足させそうです。

試打した日は、快晴で、気温は0度〜13度。微風でした。使用したボールは『TOUR BX』です。

『ステルス アイアン』は、どうして1タイプだけなのか、ということを探るつもりで打ってみました！