シン貧打爆裂レポート『ELEVEN パター』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2022年4月27日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
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『ELEVEN S パター』は、新しい分野のパターだと公言するような名称をつけたオデッセイの自信作です。両方共に、素晴らしい完成度でした。
『TRIPLE TRACK』のほうは、そもそも、それが好きなゴルファーに合っていますし、『2ボール』などの大型マレットから『ELEVEN S パター』に変えてみようと考えているゴルファーには、オススメです。
『TOUR LINED』のほうは、ほんの少し敏感さが増しますが、あまり深く考えずに、好き嫌いとか、直感で選んで良いと思います。僕は、サイトラインをほとんど見ていないので、こちらを選ぶと思います。
『ELEVEN S パター』の台形の形状は、人体工学系の研究で、引くサイドに向かって、絞られている線があるほうが、平行線で構築されているよりも、真っ直ぐに引きやすいというデータがありますので、ストレートに、かつ、スムーズにテークバックを引けるように設計されたものだと確信できます。実に、スムーズにテークバックが出来るのです。
テークバックをスムーズに引けない、とか、テークバックでヘッドが揺れがちな悩みがあるゴルファーには、『ELEVEN S パター』はオススメです。思い切って『TOUR LINED』のほうが、上手く動いたりするかもしれません。
『ELEVEN S パター』で、もう一つ、良かったと感じたのは弾き感です。フェースが、ファンには懐かしい「ホワイト・ホット インサート」であることが、機能しているのだと思いますが、打っていて“これ! これ!”と心の中で喝采を上げていました。
微妙なタッチのパットが、楽しんで打てるのが『ELEVEN S パター』の特徴だと考えていましたが、僕は1年前から前重心のパターを使用しているので、かなり慣れているアドバンテージがあるのです。その前は3年間、蜘蛛使いでした。前重心のパターが当たり前だった1980年代に、最もパットの練習をたくさんしたので、前重心のパターの扱いが身に染みているのです。それでも、前重心のパターに完全に慣れるのに約半年はかかりました。
古くて、新しいパターとして『ELEVEN S パター』は、かなり興味深く、完成度が高いパターです。前重心のパターは、トレンドであり、一時的な流行だという説もあります。僕は今回、『ELEVEN S パター』を試打ラウンドをしながら、近い未来に、蜘蛛型とは別に、「前重心マレット」というカテゴリーになりそうだと確信しました。
マレットの良い点と、前重心の良い点を融合するというのは、多くの場合、机上の理論になって破綻します。『ELEVEN S パター』は、高いレベルで合格している、と思いました。パットが好きなゴルファーには、ヘッド形状の好き嫌いは、いったん別の場所に置いておいて、試してみる価値があります。
『TRIPLE TRACK』のほうは、そもそも、それが好きなゴルファーに合っていますし、『2ボール』などの大型マレットから『ELEVEN S パター』に変えてみようと考えているゴルファーには、オススメです。
『TOUR LINED』のほうは、ほんの少し敏感さが増しますが、あまり深く考えずに、好き嫌いとか、直感で選んで良いと思います。僕は、サイトラインをほとんど見ていないので、こちらを選ぶと思います。
『ELEVEN S パター』の台形の形状は、人体工学系の研究で、引くサイドに向かって、絞られている線があるほうが、平行線で構築されているよりも、真っ直ぐに引きやすいというデータがありますので、ストレートに、かつ、スムーズにテークバックを引けるように設計されたものだと確信できます。実に、スムーズにテークバックが出来るのです。
テークバックをスムーズに引けない、とか、テークバックでヘッドが揺れがちな悩みがあるゴルファーには、『ELEVEN S パター』はオススメです。思い切って『TOUR LINED』のほうが、上手く動いたりするかもしれません。
『ELEVEN S パター』で、もう一つ、良かったと感じたのは弾き感です。フェースが、ファンには懐かしい「ホワイト・ホット インサート」であることが、機能しているのだと思いますが、打っていて“これ! これ!”と心の中で喝采を上げていました。
微妙なタッチのパットが、楽しんで打てるのが『ELEVEN S パター』の特徴だと考えていましたが、僕は1年前から前重心のパターを使用しているので、かなり慣れているアドバンテージがあるのです。その前は3年間、蜘蛛使いでした。前重心のパターが当たり前だった1980年代に、最もパットの練習をたくさんしたので、前重心のパターの扱いが身に染みているのです。それでも、前重心のパターに完全に慣れるのに約半年はかかりました。
古くて、新しいパターとして『ELEVEN S パター』は、かなり興味深く、完成度が高いパターです。前重心のパターは、トレンドであり、一時的な流行だという説もあります。僕は今回、『ELEVEN S パター』を試打ラウンドをしながら、近い未来に、蜘蛛型とは別に、「前重心マレット」というカテゴリーになりそうだと確信しました。
マレットの良い点と、前重心の良い点を融合するというのは、多くの場合、机上の理論になって破綻します。『ELEVEN S パター』は、高いレベルで合格している、と思いました。パットが好きなゴルファーには、ヘッド形状の好き嫌いは、いったん別の場所に置いておいて、試してみる価値があります。
試打クラブスペック
『ELEVEN S パター』
ヘッド素材 :ステンレススチール+アルミニウム+TPU
インサート素材:ホワイト・ホット インサート
ロフト :3度
ライ角 :70度
長さ :34インチ(33インチもあり)
ヘッド素材 :ステンレススチール+アルミニウム+TPU
インサート素材:ホワイト・ホット インサート
ロフト :3度
ライ角 :70度
長さ :34インチ(33インチもあり)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
連載
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』