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    シン貧打爆裂レポート『ボーケイ・デザイン SM9 ウェッジ』

    貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

    配信日時:2022年5月4日 08時00分

    • ギア

    ロマン派ゴルフ作家語る

    ボーケイ・デザイン SM9 ウェッジ』は、シェイプがシャープになって(特にネック周り)、まず、好印象を持ちました。アドレス時には見えませんが、バックフェースのトウ側上部の厚みにボリュームが出て、開いて打ったときに力が抜けない感じがするところも、とても良いです。

    米ツアーで使われているウェッジの半数は『ボーケイ』です。『SM9 ウェッジ』は、それを納得させてくれるウェッジに仕上がっています。

    さて、それぞれのグラインドについて感想を書きます。『F グラインド』は、基本で、56度の場合、14度のバウンスがあります。打ち込むとしっかりと跳ねます。ピンポイントに打てるなら良い感じですが、それが難しいと、せっかくのバウンスが悪さをします。個人的には、バンカーが苦手なゴルファーに、バンカーでメインに使用するウェッジとして使うのをオススメしたいです。

    続いて、『M グラインド』です。トウからヒール、そして後方まで、ソールを削ってあります。バウンスは56度の場合、8度です。これが、想定よりも使いやすくて好きになりました。まず、フルショットで使いやすく、ロングレンジのアプローチは完璧です。抜けも良いし、開いて使っても、距離に反映されるし、ライ角の感じもちょうど良いのです。バウンスを効かせてアプローチをしないとダメでなければ、オールマイティなのでオススメです。

    『S グラインド』は、バウンスが10度。フェースの後方を落としてあります。開いて使ったときにバウンスが効きやすいので、動画で40ヤードからフェースを開いてハイショットをして、スピンがかなりかかっているショットを打っていますが、そういうショットも、バンカーショットも打ちやすいはずです。ソールを滑らせたり、ソールを使って打ちたいゴルファーにオススメします。

    『D グラインド』は、トウとヒールサイドを大きく削って、センター部分だけ残しました。個人的には、このグランドが一番好きな形です。フルショットも使えますし、動画で低い球を打つのにも使っています。バウンスは12度ありますので、使い道は色々です。オーソドックスなウェッジとしてオススメです。

    『SM9 ウェッジ』は、他者のウェッジに比べると面長に感じる、というゴルファーがいます。確かに、そういう傾向はありますが、あまり気にしなくとも、良いと思います。フェースを開くことで、色々なことをしやすくしてあるウェッジですので、面長であることは、打ちやすさに繋がるのです。

    ウェッジは、消耗品だという考え方があります。『SM9 ウェッジ』の場合は、75ラウンドまでは、スピンの基本性能が変わらない耐久性があるそうです。普通のゴルファーなら、数年間は保ちます。

    試打した日は、早朝に、撮影をさせてもらいました。芝生が朝露でかなり濡れていて、スピンがかかりづらい状況でしたが、これが、新しいフェースのミーリングが水に強いことを証明してくれました。今まで、『ボーケイ』は水に弱いという説がありましたが、新しいミーリングは弱点をクリアできるように機能しています。

    『SM9 ウェッジ』は、良かったです。56度の代表的な4つのバウンスは、それぞれに微妙な差しかありません。バウンスによって、大きな差が出ないように調整しているのも、特徴なのです。機能とかよりも、個人的な好みで選んで良いと思います。

    ツアープロになった気になれるウェッジです。その気になって、使い熟したゴルファーが勝ちだと、教えてくれるウェッジです。

    試打クラブスペック

    ボーケイ・デザイン SM9 ウェッジ』

    ヘッド素材:軟鉄
    ロフト  :56度(F、M、S、D グラインド)
    シャフト :Dynamic Gold(WEDGE FLEX S200)

    【著者紹介】篠原嗣典

    ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
    連載

    ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』

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