国内男子で4戦2勝! オデッセイの浅重心マレット『ELEVEN』が男子プロに大人気!
今季の開幕戦からプロに人気のパターに注目してきたALBA.net。国内女子ツアーでは開幕戦から【幅広ブレード】人気が確認できましたが、男子ツアーは???
配信日時:2022年5月11日 05時00分
目次 / index
比嘉一貴が今年『ELEVEN』で3勝!
オデッセイが今年発売した新作は、ブレード型の『TRI-HOT 5K』シリーズと、マレット型の『ELEVEN』シリーズだ。いずれも、従来のパター形状の常識を覆す“内蔵物”が特長となっている。それは、フェース寄りのトゥ・ヒール内部に隠された、大量のウェイトである。
▶▶▶女子に大人気『5K』の幅広ブレード。開幕した男子ツアーの好みは真逆!?
ブレード型の『TRI-HOT 5K』シリーズは、【ブレード型なのに、MOIが5000g・cm2以上】で、フェースのブレに強くなったことで、元々ブレード型へとシフトしつつあった女子プロたちが飛びつく形になった。では、マレット型の『ELEVEN』は?
マレット型といえば、元々ヘッド後方のトゥ・ヒールにウェイトを配置するなど、深重心でオートマチック性能を高めるのが常識だったが、『ELEVEN』は違う。フェース寄りの大量ウェイトで、浅重心なのだ。だが、『TRI-HOT 5K』と同様に、ミスヒットにめっぽう強い。浅重心で得た“操作しやすさ”に真っ先に気づいたのが、比嘉一貴である。
開幕前の地区大会で既に2勝すると、第2戦の「関西オープン」でも勝利し、なんと『ELEVEN』で今年既に3勝の好結果を得ていた。比嘉は「構えたときの安心感が抜群にあって、ストロークも真っすぐ引きやすい形状をしていますし、ミスヒットにもだいぶ強いと思います。直進性に優れていて座りのよさもある。だいぶ気に入っています」と話している。
▶▶▶女子に大人気『5K』の幅広ブレード。開幕した男子ツアーの好みは真逆!?
ブレード型の『TRI-HOT 5K』シリーズは、【ブレード型なのに、MOIが5000g・cm2以上】で、フェースのブレに強くなったことで、元々ブレード型へとシフトしつつあった女子プロたちが飛びつく形になった。では、マレット型の『ELEVEN』は?
マレット型といえば、元々ヘッド後方のトゥ・ヒールにウェイトを配置するなど、深重心でオートマチック性能を高めるのが常識だったが、『ELEVEN』は違う。フェース寄りの大量ウェイトで、浅重心なのだ。だが、『TRI-HOT 5K』と同様に、ミスヒットにめっぽう強い。浅重心で得た“操作しやすさ”に真っ先に気づいたのが、比嘉一貴である。
開幕前の地区大会で既に2勝すると、第2戦の「関西オープン」でも勝利し、なんと『ELEVEN』で今年既に3勝の好結果を得ていた。比嘉は「構えたときの安心感が抜群にあって、ストロークも真っすぐ引きやすい形状をしていますし、ミスヒットにもだいぶ強いと思います。直進性に優れていて座りのよさもある。だいぶ気に入っています」と話している。
『TEN』だった稲森佑貴が『ELEVEN』移行で勝利!
ところで、パターに詳しいゴルファーなら、オデッセイ『ストロークラボTEN』を手に取り、試したことのある人も多いはず。この『TEN』がまさに深重心・オートマチック・マレットの代表格とも呼べる存在だったが、深重心の『TEN』を愛用してきた稲森佑貴が今年から浅重心の『ELEVEN』に移行して「中日クラウンズ」を制覇した。
深重心『TEN』から、浅重心『ELEVEN』に替えて、何が変わったのか?
深重心『TEN』から、浅重心『ELEVEN』に替えて、何が変わったのか?
「前の『TEN』も悪くはなかったんですけど、ストロークが悪くなると後ろが重くて下がっちゃう。だからハンドファーストで打つ意識は必要でした。もうそれも含めて慣れちゃっていましたけどね。『ELEVEN』はウェイトが前にあるので、自分が思い描いたラインにポンって出しやすい。
『TEN』は打ったときの“乗り感”があまり感じられなかった。打感が軽く感じるんです。『ELEVEN』はしっかり喰いついて“乗り感”があるから『ちょっとショートしたかも』と思ったのがカップまで行ってくれる。直進性もこっちのほうが感じやすかったですね」(稲森佑貴)
『TEN』は打ったときの“乗り感”があまり感じられなかった。打感が軽く感じるんです。『ELEVEN』はしっかり喰いついて“乗り感”があるから『ちょっとショートしたかも』と思ったのがカップまで行ってくれる。直進性もこっちのほうが感じやすかったですね」(稲森佑貴)
秋吉、出水田は「ELEVENだと打点が揃う」
4戦2勝の好結果だが、勝ったプロだけでなく、国内男子ツアーには常時10人超の『ELEVEN』ユーザーがいる。出場メンバーが試合によって異なるためもちろん増減するが、片山晋呉というベテランの長尺ユーザーから、伸び盛りの若手まで開幕戦から様々な使用者が確認できた。
前述の比嘉一貴、稲森佑貴の他に、片山晋呉(センターシャフト・長尺)、久保谷健一、秋吉翔太(ショートスラント)、出水田大二郎、片岡大育、小西貴紀、中島徹、平田憲聖、安本大祐、小斉平優和らである。中でも、オデッセイの担当者が言う秋吉と出水田のコメントが興味深い。
同社のツアー担当者によれば、「多くの選手にオフの時からテストして頂き、秋吉翔太プロや出水田大二郎プロから【ELEVENだと打点位置が安定する】というフィードバックを頂いております」とのこと。
また、片山晋呉も座りの良さに加え、「めちゃくちゃ気に入っている。挙動がよくてダウインスイングしやすい」と絶賛。片山といえば、膨大なパターストックを常に用意し、試合中でも日替わりでパターを換えることもしばしばだが、今年は珍しく『ELEVEN』を使い続けている。
前述の比嘉一貴、稲森佑貴の他に、片山晋呉(センターシャフト・長尺)、久保谷健一、秋吉翔太(ショートスラント)、出水田大二郎、片岡大育、小西貴紀、中島徹、平田憲聖、安本大祐、小斉平優和らである。中でも、オデッセイの担当者が言う秋吉と出水田のコメントが興味深い。
同社のツアー担当者によれば、「多くの選手にオフの時からテストして頂き、秋吉翔太プロや出水田大二郎プロから【ELEVENだと打点位置が安定する】というフィードバックを頂いております」とのこと。
また、片山晋呉も座りの良さに加え、「めちゃくちゃ気に入っている。挙動がよくてダウインスイングしやすい」と絶賛。片山といえば、膨大なパターストックを常に用意し、試合中でも日替わりでパターを換えることもしばしばだが、今年は珍しく『ELEVEN』を使い続けている。
オデッセイ担当者 「男子プロは打ち込む人が多い」
なぜ、ここまで『ELEVEN』が男子プロに人気なのか。オデッセイのツアー担当・中島申隆氏はこう言う。
「片山さんはずっと『ELEVEN』の長尺にハマっていますね。特徴としては重心が浅い。『TEN』と比較すると分かりやすいんですけど、『TEN』は深重心で振り子みたいに安定するパター。それに対して『ELEVEN』は重心が前にあるので、ヘッドをコントロールしやすいのです。大きな見た目から来る安心感がありますし、なおかつ座りがいい。それでいて、【男子プロは打ち込むストロークの人が多いので、操作しやすいのが人気の理由】かなと思います」(中島氏)
なるほど、稲森が指摘していた通り【浅重心でヘッドのお尻が下がり過ぎず、操作しやすい】のが男子プロ好みのポイントだった。なおかつ、『ELEVEN』は『TEN』より前方をラウンドさせて突っかかりを防ぎ、後方部分を平らにして座りも改善していた。
オートマチックな深重心ヘッドで、「イマイチ入らない」と感じる人も多いだろう。そんな人は、男子プロたち同様、ストロークが打ち込みタイプで、「動きをパターに任せる」というよりは、「本能的に自身でヘッドをコントロールしたい」タイプの可能性もある。
ネック形状を見直したり、小ぶりなマレットを試すことはもちろん、まずはツアー実績を急激に伸ばす『ELEVEN』を試せば、これまでと違う自分に出会える!?
「片山さんはずっと『ELEVEN』の長尺にハマっていますね。特徴としては重心が浅い。『TEN』と比較すると分かりやすいんですけど、『TEN』は深重心で振り子みたいに安定するパター。それに対して『ELEVEN』は重心が前にあるので、ヘッドをコントロールしやすいのです。大きな見た目から来る安心感がありますし、なおかつ座りがいい。それでいて、【男子プロは打ち込むストロークの人が多いので、操作しやすいのが人気の理由】かなと思います」(中島氏)
なるほど、稲森が指摘していた通り【浅重心でヘッドのお尻が下がり過ぎず、操作しやすい】のが男子プロ好みのポイントだった。なおかつ、『ELEVEN』は『TEN』より前方をラウンドさせて突っかかりを防ぎ、後方部分を平らにして座りも改善していた。
オートマチックな深重心ヘッドで、「イマイチ入らない」と感じる人も多いだろう。そんな人は、男子プロたち同様、ストロークが打ち込みタイプで、「動きをパターに任せる」というよりは、「本能的に自身でヘッドをコントロールしたい」タイプの可能性もある。
ネック形状を見直したり、小ぶりなマレットを試すことはもちろん、まずはツアー実績を急激に伸ばす『ELEVEN』を試せば、これまでと違う自分に出会える!?