連載

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる？人気クラブ・噂の検証』

シン貧打爆裂レポート『スリクソンディスタンスボール』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします！実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時：2022年6月16日 03時00分

ギア

ロマン派ゴルフ作家語る

『スリクソン DISTANCE ボール』は、名前のとおり飛距離性能が高いボールです。

とにかく、安くても、ちゃんと飛ぶボールが欲しい、というゴルファーに『スリクソン DISTANCE ボール』はオススメします。

ドライバーだけではなく、アイアンも、ちゃんと飛距離が出ます。変に転がりすぎたりもせずに、キャリーから計算ができるボールです。

問題があるとすると、パットのロングレンジです。長い距離のパットを打つときに、唐突に雑に強い弾きが出てしまうことがありました。これは、構造上の問題で、多くのボールが抱える問題でもあります。

『スリクソン DISTANCE ボール』は、ディンプルの関係なのかもしれませんが、ボールが小さく見えます。もちろん、錯覚です。こういうことは機能とは関係ありませんが、個性として気に入った場合はプラスになりますし、違和感になってしまった場合はマイナスになります。

『スリクソン DISTANCE ボール』は、廉価版のボールとしては素晴らしい完成度で、高級・高機能のボールとの差が微々たるものだと感じました。かなりハイレベルなゴルフでなければ、弱点がスコアに影響しないと感じました。

少し前まで、スリクソンは飛距離性能に劣るという時代が長く続いていました。それを知っている世代のゴルファーは、『スリクソン DISTANCE ボール』という名称で、昔、裏切られたことがあるゴルファーもいると想像できますが、新しい『スリクソン DISTANCE ボール』は、悪い印象をぶっ飛ばせるボールです。

ロングセラーならではのプラスとマイナスがありますが、『スリクソン DISTANCE ボール』は、全く新しい廉価版の飛距離性能と高性能を両立したボールとして認識すべきボールです。

試打クラブスペック

『スリクソン DISTANCE ボール』

構造：ツーピース
コア：高反発大径ソフトファストレイヤーコア
カバー：高耐久高反発アイオノマー薄カバー
ディンプル：高弾道324ディンプル
カラー：ホワイト、パッションイエロー

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員