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    シン貧打爆裂レポート『B3 SD ドライバー シャフト編』

    貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

    配信日時:2022年7月21日 08時00分

    • ギア

    ロマン派ゴルフ作家語る

    『B3 SD ドライバー』の3本の純正シャフトを試打するシャフト編は、想定していた結果とは少し違って、なかなか興味深いものになりました。

    個人的には、Black、Red、Whiteの硬い順に打ちやすいはずだと想定していましたが、トータルとして一番打ちやすかったのは、Redのシャフトで、結果が安定していたのはWhiteのシャフトいうことになりました。

    アドレス時に感じる感触では、Blackがしっかりしていて、良い感じなのです。でも、ボールを打ってみると、ひと言で書くと、ピーキーなのです。低スピンなボールを打つのは得意そうなのですけど、敏感に反応しすぎて、特に、ボールをつかまえに行く動きは自動的に出てしまうので、暴れる感じがしました。

    つかまるドライバーが大好きなゴルファーと、少しヘッドスピードが速くて、ドローを打ちたいゴルファーには、TENSEI BS Black 40(S フレックス)がオススメです。

    Redは、スイング前にヘッドを振ったりすると、SR フレックスの割には、やわらかい、と感じます。頼りない感じがしますが、振ってみると、適度に粘って、気持ち良くボールが打てました。弾道も、理想的な高弾道です。

    個人的には、タイミングが取りやすく、同じ感じでスイングがしやすいシャフトでしたが、やはり少し敏感なところがあって、フェードよりもドローに強く反応します。

    スタンダードでいこうと考えるヘッドスピード40m/sのゴルファーには、Redがオススメです。

    Whiteは、アドレス時にヘッドを左右に振ると、ふにゃふにゃして不安になりますが、打ってみるとビックリでした。まず、シャフトに粘り感があって、ボールが低めに押さえられる感じがありました。弾道も中弾道の高めです。柔らかいシャフトだからと、無意識にやさしく振っている可能性はありますが、飛距離は他のシャフトに負けません。ボールは最も安定していて、ドローもフェードも打ちやすいですし、とらえにいく強い挙動は感じません。

    軽いシャフトが苦手だったり、ついつい力んでしまうゴルファーに、Whiteはオススメです。

    今回の純正シャフトは、スペック表を観察するとわかって来ることがあります。

    Blackは、S フレックスのみ。
    Redは、SRと、R フレックス。
    Whiteは、R フレックスのみ。

    硬さだけに注目すれば、選択はやさしいはずなのです。実際に、スイングしていない状態で、ヘッドを左右に動かしたときには、よりやわらかさが強調されて頼りなく感じるのです。

    とはいえ、振ってみると、その印象は変わります。スライスに悩んでいるなら、たぶん、Blackが最も制御してくれます。球が低くて、高さを出したいなら、Whiteより、RedやBlackのほうが結果が良いかもしれません。一番暴れそうな印象のWhiteが、再現性という意味での安定性が高いのもビックリでした。

    僕が選択するなら、RedのSR フレックスだと思います。そして、今よりもドローボールを多用してホールを攻略します。

    平均して、トップクラスに飛ぶドライバーよりも10ヤードから15ヤードは飛ぶ魅力は、強烈な媚薬のようにゴルファーをフラフラさせます。それも、パワーヒッターにはその恩恵は供与されないのです。ヘッドスピード40m/s以下のゴルファーだけに機能するのが、『B3 ドライバー』なのです。

    専用に開発された純正シャフトも、本当に面白いラインアップで、色々なゴルファーを満足させるというよりも、ちょっと極端に感じるほど、個別のゴルファーを想定してチューニングされていました。

    シャフトは、沼だ、とよく耳にします。ハマると抜けられない危険があるからです。シャフトは、確かに、ゴルフに影響します。しかし、それは、一筋縄ではいかないのです。『B3 ドライバー シャフト編』は、購入を検討しているゴルファーには参考になると思います。

    ゴルフクラブは、魔法の杖だと、僕は常々主張しています。杖としての機能は、ほぼシャフトが担っているような気がしました。自分に合った杖があれば、魔法が最大限に使えるのです。

    試打クラブスペック

    『B3 ドライバー』

    ヘッド素材 :CFRP+タングステンウェイト
    フェース素材:64L-4Vチタン合金
    ヘッド体積 :460cc
    ロフト   :9.5度(10.5度がメイン)
    ライ角   :59度
    長さ    :45.75インチ
    シャフト  :TENSEI BS Black 40(S)
          :TENSEI BS Red 40(SR)
          :TENSEI BS White 50(R)

    【著者紹介】篠原嗣典

    ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
    連載

    ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』

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