シン貧打爆裂レポート『ChipR』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2022年8月17日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『ChipR』は、コースで使ってみると、想像の何倍も使いやすくて驚きました。
ランニングアプローチの場合、キャリー1に対して、ランが3になるか、4になるかというふうに予測しながら、キャリーさせる位置に集中して打ちます。当初、『ChipR』も、そういう打ち方が必要なのだと考えていましたが、大きな誤解でした。勝手にクラブがやってくれるので、パターと同じように打てば、どんどん距離感が合うようになります。
『ChipR』は、パターのように打てるアプローチ用のクラブとして、かなり優秀です。20ヤードぐらいまでは、パターの距離感が使えます。
30ヤード以上になると、スピンがかかりやすくなります。慣れが必要ですが、飛び方が変わっていきます。動画の中でも45ヤードぐらいの残り距離で、打ち上げのグリーンに打っているシーンがあります。土手にワンクッションして、画像では見えない後方にあるピンの手前1.5ヤードに止まりました。動画では、音声だけしか撮れていませんが、スピンがかかってブレーキが掛かりながら転がって行くのです。
平地でグリーンまで40ヤードを直接キャリーさせて、2ピンか、3ピンで止まることを確認しました。
一つだけ注意点があります。スピン性能は、使用ボールに大きく影響を受けます。僕はツアーボールの中でもかなり敏感にスピンがかかるボールを使用しています。スピンがかかりにくいボールだと、同じように行かない可能性があります。
ピンが手前で、フェアウェイやラフやカラーにキャリーさせる場合が、『ChipR』の弱点ではないかと思っていましたが、これも慣れてくると、強めにヒットして、グリーンの近くにバウンドさせることで、寄せられます。
僕の場合、L字のパターを使い込んで形状になれていることと、グリーン外からでも、パターを頻繁に使うという慣れもあるので、『ChipR』は自分のクラブのようにすぐに使えましたが、該当しないゴルファーでも簡単に扱うことができると確信しました。長距離の寄せは、無視して、ロングパットまでの範囲内の距離でのみ、使用するという決まりを作っても良いと思います。
アプローチが苦手で、確実に乗せたいシーンでミスしても結果オーライで、どうにかしたいというゴルファーに、『ChipR』はオススメです。グリーンに近いカラーに止まったボールなどの寄せは、本当に頼りになります。
『ChipR』は、オートマチックに打てるクラブです。確実に乗せる、という意味では、手前にバンカーなどがなければ(慣れてくればあっても大丈夫なケースもあると思うが)30ヤード以内であれば、どんなウェッジよりも武器になる1本です。
本格的に見えますが、やさしいところが、『ChipR』の最大の魅力です。ウェッジの1本として考えて、バッグに入れやすいところもプラスポイントです。
寄せに問題があって、スコアが停滞してしまうゴルファーはたくさんいます。僕は以前、酷いアプローチイップスになって平均スコアが15打近く悪くなったことがあります。何年間も苦しめられたので、寄せが上手くいかない無念をよく知っているつもりです。『ChipR』は、そういう暗闇でもがいているゴルファーにとって、一筋の光になる可能性があります。
冒頭に書いたように、『ChipR』は品不足が続いています。欲しいと感じたゴルファーは、苦労するかもしれませんが、頑張って入手して欲しいと思います。その価値は十分にあるクラブに仕上がっているからです。
ランニングアプローチの場合、キャリー1に対して、ランが3になるか、4になるかというふうに予測しながら、キャリーさせる位置に集中して打ちます。当初、『ChipR』も、そういう打ち方が必要なのだと考えていましたが、大きな誤解でした。勝手にクラブがやってくれるので、パターと同じように打てば、どんどん距離感が合うようになります。
『ChipR』は、パターのように打てるアプローチ用のクラブとして、かなり優秀です。20ヤードぐらいまでは、パターの距離感が使えます。
30ヤード以上になると、スピンがかかりやすくなります。慣れが必要ですが、飛び方が変わっていきます。動画の中でも45ヤードぐらいの残り距離で、打ち上げのグリーンに打っているシーンがあります。土手にワンクッションして、画像では見えない後方にあるピンの手前1.5ヤードに止まりました。動画では、音声だけしか撮れていませんが、スピンがかかってブレーキが掛かりながら転がって行くのです。
平地でグリーンまで40ヤードを直接キャリーさせて、2ピンか、3ピンで止まることを確認しました。
一つだけ注意点があります。スピン性能は、使用ボールに大きく影響を受けます。僕はツアーボールの中でもかなり敏感にスピンがかかるボールを使用しています。スピンがかかりにくいボールだと、同じように行かない可能性があります。
ピンが手前で、フェアウェイやラフやカラーにキャリーさせる場合が、『ChipR』の弱点ではないかと思っていましたが、これも慣れてくると、強めにヒットして、グリーンの近くにバウンドさせることで、寄せられます。
僕の場合、L字のパターを使い込んで形状になれていることと、グリーン外からでも、パターを頻繁に使うという慣れもあるので、『ChipR』は自分のクラブのようにすぐに使えましたが、該当しないゴルファーでも簡単に扱うことができると確信しました。長距離の寄せは、無視して、ロングパットまでの範囲内の距離でのみ、使用するという決まりを作っても良いと思います。
アプローチが苦手で、確実に乗せたいシーンでミスしても結果オーライで、どうにかしたいというゴルファーに、『ChipR』はオススメです。グリーンに近いカラーに止まったボールなどの寄せは、本当に頼りになります。
『ChipR』は、オートマチックに打てるクラブです。確実に乗せる、という意味では、手前にバンカーなどがなければ(慣れてくればあっても大丈夫なケースもあると思うが)30ヤード以内であれば、どんなウェッジよりも武器になる1本です。
本格的に見えますが、やさしいところが、『ChipR』の最大の魅力です。ウェッジの1本として考えて、バッグに入れやすいところもプラスポイントです。
寄せに問題があって、スコアが停滞してしまうゴルファーはたくさんいます。僕は以前、酷いアプローチイップスになって平均スコアが15打近く悪くなったことがあります。何年間も苦しめられたので、寄せが上手くいかない無念をよく知っているつもりです。『ChipR』は、そういう暗闇でもがいているゴルファーにとって、一筋の光になる可能性があります。
冒頭に書いたように、『ChipR』は品不足が続いています。欲しいと感じたゴルファーは、苦労するかもしれませんが、頑張って入手して欲しいと思います。その価値は十分にあるクラブに仕上がっているからです。
試打クラブスペック
『ChipR』
ヘッド素材 431ステンレススチール
ロフト 38.5度
ライ角 70度
長さ 34インチ
ヘッド素材 431ステンレススチール
ロフト 38.5度
ライ角 70度
長さ 34インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
連載
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』