シン貧打爆裂レポート『S23 ウェッジ』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2022年10月6日 08時00分
注目ポイント
ミズノが2022年9月16日に発売した『S23 ウェッジ』は、久しぶりの『S』タイプのウェッジとなります。
『S23 ウェッジ』は、“グレインフローフォージドHD製法の軟鉄ウェッジと重心センター設計が融合”というコピーです。
ミズノには『T』シリーズのウェッジがあり、プロ・上級者は、昨年発売された『T22 ウェッジ』を使用する傾向がありますが、実は『S』シリーズにもファンがいます。『S』シリーズは、少しやさしめで、ゴルファーを助けてくれるウェッジというイメージがあります。
『S23 ウェッジ』の最大の特徴は、「スピン セントラル デザイン」と呼ぶヒール側の重量を削って、トウ側に移動することで可能にした重心センター設計です。多くのゴルファーが、アプローチでも、フルショットでも、センターからトウ側で打っているという現実があって、少しでも有効打点を実際のスイートスポットに近づけようという発想から、重心位置を『T22 ウェッジ』よりも、約1センチ近くトウ側に移動させたそうです。
ウェッジだけ、飛距離が落ちる、とか、飛距離が安定しない、とかいう悩みがあるゴルファーはたくさんいますが、重心位置がヒール寄りすぎるウェッジを使用しているのが原因になっているケースが多いようです。『S23 ウェッジ』は、その悩みを解消します、ということなのです。
そして、個人的に一番注目しているのが「銅下メッキ」です。20世紀末の技術で、その効果を疑われて、完全に消えてしまった「銅下メッキ」は、米ツアーのプレーヤーのリクエストで少し前に復活して、ミズノだからこそなのだと絶賛されています。通常のアイアンのメッキは、素材+ニッケル+クロムという順番で構成されています。
「銅下メッキ」は、素材+ニッケル+銅+ニッケル+クロムという手がかかった構成なのです。工業的には、結果に影響しないし、使い手が感知すらできないといわれてきましたが、プロレベルのプレーヤーが目隠しテストすると、9割以上のプレーヤーが言い当てることが出来て、かつ、「銅下メッキ」をしたクラブが欲しいと要求するそうです。
『S23 ウェッジ』は、一般のゴルファー向けのギアなのに、「銅下メッキ」を採用しているのです。これは嬉しいことで、“どうした?”というぐらいの衝撃があるのです。
最後に、ソールタイプが削り方で、「S」「D」「C」「X」の4つのに分かれていることです。これがまた、良いのです。番手別に最適に機能するためにソールタイプが固定のロフトもありますが、選べるロフトは、ソールグラインドに迷うぐらいに出来が良いです。あまり尖っていない、やり過ぎていなあいことで、どれもオールマイティに使いやすいところが、上手い、と感心します。
『S23 ウェッジ』は、ミズノらしくロフトは44度〜62度まで設定があります。仕上げも「ホワイトサテン ブラッシュ仕上げ」と「カッパーコバルト仕上げ」の二種類から選べます。「カッパーコバルト仕上げ」は、今風に書くと“エモい”ウェッジになって素晴らしいです。
割愛しましたが、水捌けを良くすることでは世界一の「ハイドロフロー マイクログルーブ」や、スコアラインの耐久性を向上させる「軟鉄ボロン鋼」や、ロフト別のスコアラインの深さと幅を変えて溝を掘る「クワッドカットグルーブテクノロジー」等々、『S23 ウェッジ』には、ミズノの技術は惜しみなく詰め込まれています。
『S23 ウェッジ』は、説明を聞いて、手で触れてみただけで、良い予感しかしないウェッジでした。自分で使うとしたら、合格できるのか? というシビアな視点でコースに持ち込んで試打をしてみました。
試打した日は、気温20度〜29度。晴れ、北風2mでした。使用したボールは『TOUR BX』です。
『S23 ウェッジ』は、“グレインフローフォージドHD製法の軟鉄ウェッジと重心センター設計が融合”というコピーです。
ミズノには『T』シリーズのウェッジがあり、プロ・上級者は、昨年発売された『T22 ウェッジ』を使用する傾向がありますが、実は『S』シリーズにもファンがいます。『S』シリーズは、少しやさしめで、ゴルファーを助けてくれるウェッジというイメージがあります。
『S23 ウェッジ』の最大の特徴は、「スピン セントラル デザイン」と呼ぶヒール側の重量を削って、トウ側に移動することで可能にした重心センター設計です。多くのゴルファーが、アプローチでも、フルショットでも、センターからトウ側で打っているという現実があって、少しでも有効打点を実際のスイートスポットに近づけようという発想から、重心位置を『T22 ウェッジ』よりも、約1センチ近くトウ側に移動させたそうです。
ウェッジだけ、飛距離が落ちる、とか、飛距離が安定しない、とかいう悩みがあるゴルファーはたくさんいますが、重心位置がヒール寄りすぎるウェッジを使用しているのが原因になっているケースが多いようです。『S23 ウェッジ』は、その悩みを解消します、ということなのです。
そして、個人的に一番注目しているのが「銅下メッキ」です。20世紀末の技術で、その効果を疑われて、完全に消えてしまった「銅下メッキ」は、米ツアーのプレーヤーのリクエストで少し前に復活して、ミズノだからこそなのだと絶賛されています。通常のアイアンのメッキは、素材+ニッケル+クロムという順番で構成されています。
「銅下メッキ」は、素材+ニッケル+銅+ニッケル+クロムという手がかかった構成なのです。工業的には、結果に影響しないし、使い手が感知すらできないといわれてきましたが、プロレベルのプレーヤーが目隠しテストすると、9割以上のプレーヤーが言い当てることが出来て、かつ、「銅下メッキ」をしたクラブが欲しいと要求するそうです。
『S23 ウェッジ』は、一般のゴルファー向けのギアなのに、「銅下メッキ」を採用しているのです。これは嬉しいことで、“どうした?”というぐらいの衝撃があるのです。
最後に、ソールタイプが削り方で、「S」「D」「C」「X」の4つのに分かれていることです。これがまた、良いのです。番手別に最適に機能するためにソールタイプが固定のロフトもありますが、選べるロフトは、ソールグラインドに迷うぐらいに出来が良いです。あまり尖っていない、やり過ぎていなあいことで、どれもオールマイティに使いやすいところが、上手い、と感心します。
『S23 ウェッジ』は、ミズノらしくロフトは44度〜62度まで設定があります。仕上げも「ホワイトサテン ブラッシュ仕上げ」と「カッパーコバルト仕上げ」の二種類から選べます。「カッパーコバルト仕上げ」は、今風に書くと“エモい”ウェッジになって素晴らしいです。
割愛しましたが、水捌けを良くすることでは世界一の「ハイドロフロー マイクログルーブ」や、スコアラインの耐久性を向上させる「軟鉄ボロン鋼」や、ロフト別のスコアラインの深さと幅を変えて溝を掘る「クワッドカットグルーブテクノロジー」等々、『S23 ウェッジ』には、ミズノの技術は惜しみなく詰め込まれています。
『S23 ウェッジ』は、説明を聞いて、手で触れてみただけで、良い予感しかしないウェッジでした。自分で使うとしたら、合格できるのか? というシビアな視点でコースに持ち込んで試打をしてみました。
試打した日は、気温20度〜29度。晴れ、北風2mでした。使用したボールは『TOUR BX』です。
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