インプレス史上最大のビッグチェンジを徹底検証 開発中枢に潜入&噂の飛距離をラウンドで実感!
ぶっ飛び系アイアンのパイオニアであり、ネバースライスドライバーの代名詞でもあるヤマハ『インプレス』の最新作“DRIVESTAR”がとにかく話題だ。手に取ったゴルファーが必ず「コレ、インプレスじゃないみたい!」と驚くのである。今回は『インプレス』を以前使っていた経験がある小誌編集長・園山隆文がインプレスのビッグチェンジの真相に迫る! <br><br>写真/田中宏幸 構成/ALBA編集部
配信日時:2022年10月13日 03時00分
真っ直ぐ飛べば、飛距離が伸びる!を体感
柴 構えやすいと感じる形状は人それぞれだと思いますが、今回は幅広いゴルファーが弾道をイメージしやすく、目標に対して違和感なくアドレスできるシェイプを目指しました。
園山 『UD+2』の絶対に右には行かせないぞ!という形もスライスに悩んでいた頃は頼もしく見えました。その点、 “ドライブスター“の正統派シェイプは、ちょっと不安がよぎりますね(笑)
柴 確かに“イイ顔”にし過ぎた説もあるんですが、打ってもらえば不安はなくなると思いますよ。
――そう促されて、早速ティショットする編集長。打球は狙い目のフェアウェイセンターよりもやや左。しっかりつかまった強い弾道で距離も出ている。
園山 とにかく振り心地がいいですね。無理につかまえにいかなくても、スイングの中で自然にフェースターンしてくれる爽快感がありました。
柴 振りやすさの秘密は“軽めのヘッド重量”にあるんです。
園山 ヘッドを軽くすると振りやすさは上がりそうですが、そのぶん慣性モーメントは落ちるのでは?
柴 一般的にはそうですね。だから“ドライブスター“の開発では、ルール限界クラスの慣性モーメントを達成しつつ、振りやすさを感じるギリギリのヘッド重量をとことんまで調べたのです。投影面積(アドレスで見えるヘッドの面積)は、 RMX VDと同等の引き締まったシェイプですが、慣性モーメントはRMX VD(左右MOI/5003g・㎠)に対し、“ドライブスター“は左右MOI/5570g・㎠もあるのです。
園山 軽さや見た目の大きさを超えたミスに対する“やさしさ“が備わっているんですね! 実際の真っ直ぐ弾道とその理由を聞いたら、不安はまったくなくなりました。
柴 気持ちよく振れて、ミスに強く、高初速でボールが目標に向かって真っ直ぐに飛ぶようになれば、必ず飛距離は伸びますよね!
園山 確かに! 今まで大きなスライスで飛距離をロスしていた人なら、さらにその直進弾道効果を得られそうですね。
柴 今回はシャフト硬度別にしっかりと重量差を持たせ、対応できるヘッドスピード領域が広がっています。自分にはUD+2は合わない、と思っていた人にもぜひ打ってもらいたいです。