『NX PROTO ドライバー』は、アドレスすると、クラウンがカーボンで、凸凹していることが気になりますが、数ホールで慣れてしまいました。

純正の専門シャフトは、フレックス表示がないのですが、かなりやわらかく感じます。しかし、打ってみるとビックリするぐらいしっかりしていて、癖もなく、振りやすいのです。僕は、比較的、軽いシャフトを打つのが得意なので、そういうことを差し引いても、とても振りやすいシャフトでした。

僕は、ドライバーは我慢をしながら使うのは嫌なので、ドローバイアスが効いているドライバーは苦手です。『NX PROTO ドライバー』は、けっこうしっかり目のドローバイアスがかかっています。普段であれば、良いドライバーだけど、僕には合わない、と即断するところですが……　飛距離性能は優秀で、もう一伸びしそうだという予感があるので、珍しく即断が出来ませんでした。

『NX PROTO ドライバー』の最大の特徴は、飛距離性能です。僕が過去に打ったことがあるホンマのドライバーの中で、このドライバーが最も飛距離が出ると感じました。また、2022年は、飛ぶドライバーが次々に市場に出てきていますが、その中でもトップ争いが出来ます。

また、僕のヘッドスピード40m/sにドンピシャだとも感じました。

スライスに悩んでいるゴルファーを助ける部分も、機能すると思います。特に右にすっぽ抜けるようなスライスに苦しんでいるゴルファーには、オススメです。

冒頭で、いつ発売か？　わからないと書きましたが、『NX PROTO ドライバー』は、近々、発売も含めて詳細がリリースされると思います。そのまま、テストだけで終わらせるにはもったいないと考えるのは、僕だけではないと思います。

8月にコースで打ってから、9月にも何度かコースに持ち込んで、『NX PROTO ドライバー』を育てています。エースドライバー以外で、こういうケースは本当に珍しいのですが、それだけの魅力があるということなのです。発売が決まったら、諸々の条件が該当するゴルファーは、『NX PROTO ドライバー』をテストして欲しいです。

『NX PROTO ドライバー』

ロフト角　10.0度
長さ　　　45.5インチ
シャフト　NX ドライバー 専用 プロトタイプシャフト

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員