『ワイドスタイル SL BOA シューズ』は、想定していたより10倍ぐらい良いシューズでした。具体的には、歩きやすくて、クラブを振りやすいゴルフシューズなのです。ラウンドを終えたときに、普段だと、膝が痛くてシューズを脱ぐのに苦労するのですが、それが軽々だったことも大きなプラスポイントでした。

ゴルフシューズを選ぶときの優先順位は、ゴルファーによって様々です。数は少ないですけれど、歩くゴルフを頻繁にするゴルファーの場合、歩行性能が優先するということもあります。歩きやすい、疲れにくい、等々、機能へのこだわりがあると思います。そういうケースでは、ミズノのシューズを選ぶゴルファーが多いそうです。

調査をしてみると、ゴルフシューズは機能で選ぶゴルファーが少ないという現実もあります。値段が裏切らない数少ないゴルフ用具の一つがゴルフシューズだという伝説が、未だに通用していることが、その背景にあるのかもしれません。

『ワイドスタイル SL BOA シューズ』は、歩行性能は120点です。特に、僕のように膝が悪いゴルファーには、捻れる要素がないように考慮されていて、快適でした。そして、スコアへの影響という意味でも、素晴らしいと感じました。

1ミリのずれ、1度のずれで、結果が大きく変わってしまうのがゴルフですが、シューズによっては1ミリぐらいシューズ内で足が動いていたり、1度以上、ずるっとズレたりしてしまうことが起きます。『ワイドスタイル SL BOA シューズ』は、サイズが合っていれば、そういうことは起きません。それは良い意味で、スコアへ影響します。

スイングに問題はなく、練習場では良い球が打てるのに、コースに行くと微妙にミスが続くゴルファーに『ワイドスタイル SL BOA シューズ』をオススメします。無意識で、スルーしてしまうゴルファーが多いのですけど、ゴルフシューズを替えたことがきっかけで、スコアが停滞したり、ダウンしたりする例は、巷にはたくさんあるのです。それを防げるかどうかは、足元の選択だったりするのだと、注意して欲しいです。

僕は機能性を優先して、4Eのワイズ設定がないシューズを3Eでも我慢して履くことがありました。実際に、4Eのゴルフシューズで機能的に納得できるシューズは市場にほとんどなかったからです。

今回、『ワイドスタイル SL BOA シューズ』をテストして、新しい時代が来たことに感謝しました。幅広甲高で損をしていた全てのゴルファーに、声を大にして、『ワイドスタイル SL BOA シューズ』をオススメしたと思います。

『ワイドスタイル SL BOA シューズ』

アッパー素材　人工皮革・合成繊維
ソール素材　　合成底
サイズ　　　　24.5cm〜27.0cm、28.0cm、29.0cm
ワイズ　　　　F（5E）
重さ　　　　　約300グラム（25.0cm片方）
スパイク　　　IG5スパイク
カラー　　　　ホワイト/ネイビー（ブラックもあり）

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員