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    シン貧打爆裂レポート『G430 LST ドライバー』

    貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

    配信日時:2022年12月1日 08時00分

    • ギア

    ロマン派ゴルフ作家語る

    『G430 LST ドライバー』は、シャープで締まったヘッドシェイプがグッと来る感じなのですが、シャローバックになっていて、かなりやさしく見えます。

    実際に打ってみると、三兄弟ドライバーの中で、1本だけ、年が離れているような印象を持ちました。やさしいのですけど、じゃじゃ馬的に荒れ球になる傾向があるのです。とはいえ、これは、たぶん、シャフトがハード過ぎたことが理由だと思います。

    飛距離性能でも紹介した友人の他にも、ヘッドスピード45m/sの友人にも打ってもらいました。ハードヒットできれば、安定しているように見えたからです。試打に慣れているのであれば、コースで練習なしで打っても、そこそこ打てますが、一般的なゴルファーは、なかなか上手くてないまま終わるものなのです。

    しかし、今回打ってもらった友人たちは、一発目から良い球を打ち、どんどん良い結果を出していました。スペックが合っていれば、やさしいドライバーである、という証拠です。

    『G430 LST ドライバー』は、ハードなスイングができるゴルファーにオススメします。

    ツアーレベルにチューニングされているようですが、シャフトが複数あるので、そちらを装着すれば、別のドライバーになります。今回の『G430』シリーズのドライバーは、そこが良いところだと思いました。ヘッド3種と純正シャフト3種、弾道調整機能もそれぞれのヘッドに搭載されています。ツアープレーヤーレベルから非力なゴルファーまで、自分に合わせたスペックを選ぶことで、自分にピッタリの『G430』を作れるのです。

    低スピンのボールが出ることで、飛距離アップに繋がるゴルファーは、本当は多くはありません。でも、僕は『G430 LS ドライバー』が好きになりました。もっと飛ばせる気がしたのです。工夫をして、使い熟してみたいと素直に思わせます。

    『G430 LST ドライバー』は、ツアードライバーとして、確実に進化しています。今回試打をして、最も強く感じたのは、低スピンなツアードライバーとしての完成度のバランスが面白いことです。極め過ぎれば、ただのむずかしいクラブになってしまうところですが、程良いやさしさをまぶしてあるのです。

    料理に例えると、激辛ではなく、旨辛という感じのドライバーが『G430 LST ドライバー』なのです。辛さが選べる旨辛です。最上級の辛さを求めるのもあり、ほんの少しだけ辛いだけでもありです。食べる人が一番美味しい辛さを決めて、味わえるのは幸せです。

    『G430 LST ドライバー』は、三兄弟の中で年が離れた特別な一人です。ほんの一握りのゴルファーのために生まれたドライバーだからこそ、自分に合っていれば、前代未聞のドライバーショットが可能になるかもしれないのです。ビビッと来たゴルファーは、打ってみるべきなのです。

    試打クラブスペック

    『G430 LST ドライバー』

    ヘッド素材 :811チタン(ボディ/クラウン)+カーボン(クラウン)
    フェース素材:T9S+チタン
    ヘッド体積 :440cc
    ロフト   :9.0度 ※10.5度もあり
    ライ角   :58度
    シャフト  :PING TOUR 2.0 BLACK 75(S)
    長さ    :45.25インチ

    【著者紹介】篠原嗣典

    ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
    連載

    ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』

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