シン貧打爆裂レポート『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2023年1月19日 08時58分
ロマン派ゴルフ作家語る
『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、ツアーアイアンとして、スリクソンらしいアイアンになっています。
ツアーアイアンとして良く出来ているアイアンは、インプレがむずかしいものです。打ち手の技量をベースとして、余計なものを足さず、何ら我慢をせずに使えて、結果が出せるかどうかが、ツアーアイアンの勝負ポイントだからです。やさしいアイアンが、色々な加工をして実態よりもよく見せることが出来るカメラだとしたら、良いツアーアイアンは鏡のようなものなのです。善し悪しは、歪みがないか、曇りがないか、で問われます。
『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、そういう意味で、素晴らしい鏡のようなアイアンです。ただ、凄いのは、オマケ的に、ミスヒットに強いという機能が発揮されることです。
多少厚めに当たったときや、芯を左右に少し外してしまっても、明らかにアイアンが助けてくれて、結果にはほとんど影響しないのです。そういうお助けアイアンは市場にはたくさんありますが、重要なのは、ハッキリとミスがわからる敏感な手応えがあることです。
お助けアイアンに甘えて、腕前を落としてしまうという悲劇は、『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』であれば防げるというわけです。
ツアーキャビティアイアンの名器は、市場にあるものを含めていくつもあります。その中には、マッスルバックのアイアンとあまり差がないものもありましたし、単に、過剰にスピンが効いてしまうことを制御するためのアイアンもありました。『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、マッスルバックのアイアンよりも助けてくれるのに、感性を刺激する敏感さはマッスルバックアイアン並みです。
男子ツアープロも使えるようなスペシャルなツアーアイアンを求めているゴルファーに、『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』はオススメです。
注意したいのは、スピンはかなりかかるのに、ボールを曲げるのはあまり得意ではない傾向が、『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』にはあるようだ、ということです。持ち球で、比較的大きくボールを曲げて狙っていくゴルファーには、ちょっと気持ちが良くないアイアンになる可能性が高いのです。
試打ラウンドをしていて、グリーンが凍っていたホールもあって、かなりシビアなショットを求められるシーンがありました。『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、3ホール目ぐらいで、距離感のタッチがアジャストできた信頼感が生まれて、かなり狭いターゲットを狙うショットが何度も成功しました。
ツアーアイアンを使う快感を、久しぶりに堪能することが出来ました。
『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、飛ぶアイアンではないので、飛距離に余裕があるゴルファーでなければ、実際には使い切れないかもしれません。しかし、鏡のようなアイアンというのは、それが正解なのだと思います。鏡を見ながら、自分を磨きたいゴルファーに『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は打って欲しいクラブです。
ツアーアイアンとして良く出来ているアイアンは、インプレがむずかしいものです。打ち手の技量をベースとして、余計なものを足さず、何ら我慢をせずに使えて、結果が出せるかどうかが、ツアーアイアンの勝負ポイントだからです。やさしいアイアンが、色々な加工をして実態よりもよく見せることが出来るカメラだとしたら、良いツアーアイアンは鏡のようなものなのです。善し悪しは、歪みがないか、曇りがないか、で問われます。
『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、そういう意味で、素晴らしい鏡のようなアイアンです。ただ、凄いのは、オマケ的に、ミスヒットに強いという機能が発揮されることです。
多少厚めに当たったときや、芯を左右に少し外してしまっても、明らかにアイアンが助けてくれて、結果にはほとんど影響しないのです。そういうお助けアイアンは市場にはたくさんありますが、重要なのは、ハッキリとミスがわからる敏感な手応えがあることです。
お助けアイアンに甘えて、腕前を落としてしまうという悲劇は、『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』であれば防げるというわけです。
ツアーキャビティアイアンの名器は、市場にあるものを含めていくつもあります。その中には、マッスルバックのアイアンとあまり差がないものもありましたし、単に、過剰にスピンが効いてしまうことを制御するためのアイアンもありました。『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、マッスルバックのアイアンよりも助けてくれるのに、感性を刺激する敏感さはマッスルバックアイアン並みです。
男子ツアープロも使えるようなスペシャルなツアーアイアンを求めているゴルファーに、『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』はオススメです。
注意したいのは、スピンはかなりかかるのに、ボールを曲げるのはあまり得意ではない傾向が、『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』にはあるようだ、ということです。持ち球で、比較的大きくボールを曲げて狙っていくゴルファーには、ちょっと気持ちが良くないアイアンになる可能性が高いのです。
試打ラウンドをしていて、グリーンが凍っていたホールもあって、かなりシビアなショットを求められるシーンがありました。『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、3ホール目ぐらいで、距離感のタッチがアジャストできた信頼感が生まれて、かなり狭いターゲットを狙うショットが何度も成功しました。
ツアーアイアンを使う快感を、久しぶりに堪能することが出来ました。
『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は、飛ぶアイアンではないので、飛距離に余裕があるゴルファーでなければ、実際には使い切れないかもしれません。しかし、鏡のようなアイアンというのは、それが正解なのだと思います。鏡を見ながら、自分を磨きたいゴルファーに『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』は打って欲しいクラブです。
試打クラブスペック
『スリクソン ZX7 Mk II アイアン』
ヘッド素材 :#5〜#7=軟鉄(S20C)+タングステンニッケル合金
ヘッド素材 :#8〜PW=軟鉄(S20C)
ロフト角 :#5/25度、#6/28度、#7/32度、#8/36度、#9/41度、PW/46度
シャフト :N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DST(S)
ヘッド素材 :#5〜#7=軟鉄(S20C)+タングステンニッケル合金
ヘッド素材 :#8〜PW=軟鉄(S20C)
ロフト角 :#5/25度、#6/28度、#7/32度、#8/36度、#9/41度、PW/46度
シャフト :N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DST(S)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』