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禁断のドライバー、ついに解禁!『GBB EPIC』は"2本の柱"が飛距離の壁を破る

1月16日(月)、都内某所にてキャロウェイゴルフ『GREAT BIG BERTHA』の後継モデル『GBB EPIC(ジービービー エピック)』の発表会が開催された。松山英樹が選んだ『GREAT BIG BERTHA』の後継モデル…。発表前からヘッド内部の"2本柱"の写真とともに「禁断のドライバー、解禁。ルールは破らない。常識を破る。」というキャッチコピーの広告ビジュアルが踊るなど、全貌を明かさずとも革新的な構造であることは予想できたが、まさに今までにない概念から生まれたテクノロジーが搭載されていた。

配信日時:2017年1月17日 18時30分

『EPIC』の名に込められたキャロウェイの確信

 開発に4年の歳月をかけた『GBB EPIC』だが、どのようにして今回のテクノロジーに辿り着いたのか…?『EPIC』や『JAILBREAK』という名称にはどのような思いが込められているのか…?開発経緯を同社の倉島隆夫氏に聞いた。
『GBB EPIC』の開発コンセプト、秘話を明かしてくれたキャロウェイ社・倉島隆夫氏

『GBB EPIC』の開発コンセプト、秘話を明かしてくれたキャロウェイ社・倉島隆夫氏

-----『JAILBREAKテクノロジー』をおもにした今回の新テクノロジーに着想を得た経緯は?

 実は我々が2014年に発売した『BIG BERTHA ALPHA ドライバー』が始まりと言えます。同モデルはクラウンがカーボン素材で、ヘッド内部のカーボンの筒に繋がる構造でした。そこに上下の重心位置調整が可能になり、バックスピン量をコントロールできる、という新発想の『グラビティコア』を搭載して、革新的な技術として評価を頂きました。

 『BIG BERTHA ALPHA ドライバー』の開発を進めているなかで、ボールとヘッドがぶつかった際の挙動データから"ある気づき"が生まれました。詳細は企業秘密となりますが、これが『GBB EPIC』の開発段階と繋がっているのです。

 その気づきからどういう構造であれば、ボールの初速を最大化できるか?を考え、今回発表までたどり着いた期間で4年かかりましたね。

 エネルギー効率を最大限発揮する形状の模索…。クラウンとソールを一体化して、柱形状を採用するにしても、本数やフェースからの距離を最適な箇所に設定するには多くの時間を要しました。

 クラウン、ソール、2本の柱を溶接してしまうと安定した製品製造は難しくなります。安定した性能を有するドライバーをゴルファーに提供するために、一体成型が究極の形と捉えて製造技術にこだわりぬいた結果、生み出されたシリーズだと思っています。

-----2本の柱=JAILBREAKテクノロジーという名称の意図は?

 『JAIL』は牢屋の意味を持ち、『BREAK』は破る…ということで、ボールスピードの常識を破るというメッセージが込められています。

-----たわみに関するテクノロジーとしては、数年前にソール溝(スリット)が流行してから、現在のドライバーは当たり前のようにソールやクラウンにスリットが入り、効果が謳われています。ですが、今回の『GBB EPIC』のテクノロジーはまったく新しい概念から生み出されていますね?

 我々の開発責任者であるアラン・ホックネルは衝突解析のプロフェッショナルです。いいブレインがトップについている事実は非常に強みになります。それと、4年前の"気づき"を最終的にものに出来たということは、キャロウェイがいろいろなことにチャレンジしてきた結果だと思っています。

 『グラビティコア』も、どこにも真似はできないテクノロジーでした。カーボン技術の採用についても諦めずにずっとトライを続けてきました。その積み重ねが今回の『GBB EPIC』に繋がっていると思います。

-----『EPIC』という名前がつけられた理由は?

 『EPIC=桁外れ』というのは、米国ではどちらかと大げさで、厳かな表現です。BETTER…BEST…EPICですから。昨年、メジャーリーグのシカゴ・カブスが108年振りにワールドシリーズを制した際の報道でよく使われていたワードが"EPIC"。“久方ぶりの凄い快挙”という意味で用いられますから。

 我々も毎年これほどの進化は遂げることはできない、久方ぶりの素晴らしい進歩をゴルファーに提供できる…と思いから『EPIC』という言葉を使用することとなりました。

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