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    【カスタムパーツの凄いヤツ】オートフォーカス機能付き!? ミライゴルフ『TINIT』の衝撃

    カスタムパーツ、通称・地クラブ。この超マニアックな世界の情報通なのが、PCM(Professional Craftman Magazine)。懇意にしているPCM編集長の村田辰也氏からまた筆者にタレコミがあった。今度は何だ!?

    配信日時:2017年7月19日 00時34分

    • ギア

    PCM編集長の四次元ポケットから現れたミライゴルフ『TINIT』

    愛媛県松山市のMKトレーディング発、MIRAI GOLF『TINIT』。やっとプロトから製品になったばかり!

    愛媛県松山市のMKトレーディング発、MIRAI GOLF『TINIT』。やっとプロトから製品になったばかり!

    サザンヤードCCのアウトの1番は狭い。そこで手渡されたのは、知る人ぞ知る愛媛県松山市の老舗パーツメーカー、ミライゴルフの新作だった。ソールには『TINIT(ティニット)』と書いてある。筆者はミライゴルフが某誌のドラコン選手権で二連覇したことも知っているが、実際に使用するのは初めてだ。

    失礼な言い方になるかもしれないが、真っ黒ソールに『TINIT』とだけ書かれたヘッドは、お世辞にもカッコイイとは思えなかった。名の由来が「TINT」で染まるといった意味があるらしいと聞くものの、まったく期待していなかった。PCM編集長が薦めるには何か理由があるはずだとは思うものの、いまいち興味をそそられない。

    なぜなら、スペックは純正シャフト装着の11度。少し長めだし、筆者の『GBB EPIC SUBZERO(米国仕様)』は9度で米国の『クロカゲシルバーTiNi』が入ったもので327g。これよりも30g近く軽く感じた。左右OBのホールでこのアンダースペックは明らかに危険。左にブリンッはもちろん即死、しなりすぎて右へ吹かせばまた即死。しかも打ち上げで距離を残したくない。

    前回サザンヤードCCに来たときは、このホールで『GBB エピックサブゼロ』の9度、純正Sの日本仕様を使用して、300ヤードオーバーを記録。イーグルを惜しくも逃したホールである。ここで米国仕様の右吹かしがよぎったため、「エイヤー」で『TINIT』を打ってみることにした。素振りしても軽くて柔らかいため不安だったが、ぶちかましてみた。

    「パキンッ!」

    アドレスの向いた方向どおりに、中・高弾道ストレートが右ラフへ。飛距離は前回の『GBBエピックサブゼロ』の日本仕様と同じか少し手前まで届いていた。一発打てば、下手な筆者でもさすがにヘッドのポテンシャルもクラブのポテンシャルもすぐに分かる。PCM編集長がこのクラブを手渡した理由がすぐに分かった。このクラブ、ヤバイ!!!

    その後、ホールを消化するにつれ、『TINIT』で思い通りの曲がらないショットが続いた。途中2ホールで現エースの『GBB EPIC SUBZERO(米国仕様)』を握ったが、2発とも右OB……。もはや、自分のスペックに合っているはずのエースへの信頼はゼロ以下になった。そして、思い通りのショットが打てて、まったく曲がらない『TINIT』を打つのが楽しくて仕方がない。

    シャフトは筆者のヘッドスピードからすると柔らかくてしなりすぎるはずだが、なぜか復元が速くてピッタリ戻ってくる。ヘッドは打点を外しまくるはずの筆者がビシビシ芯を喰う。しかも、打ち出し角も弾道高さも揃っている。高打ち出し・適正スピンで振っていなくてもキャリーがぐんぐん伸びて270ヤード近く出てすごく安定していた。

    シャフトがかなりオートマチカルで、先が走るためインパクトの操作はできない。(叩けないから、飛ばす際は体の回転スピードを上げるしかない)それと、自分のスペックよりも軽くて柔らかいアンダースペックなため、7割くらいで振っていたのがよかったのかもしれない。とにかく、曲がらず安定した飛距離を出せていた。帰り際「売ってください」とダメ元で聞いたが、もちろん「ダメ」。「こんなに曲がらず飛んだらヘッドスペックを測って秘密を探った方がいいだろ?」との言葉に激しく頷いた。
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    ⇒PCMラボの計測数字で見えた『TINIT』の秘密とは?

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