フィッティングが、『Mizuno Pro』購入のルール
『シャフトオプティマイザー3D』を使った新しいフィッティングシステムを説明するミズノ賀屋氏
しかし、新シリーズ『Mizuno Pro』の特徴は、単に新しいクラブを発売するということに留まらない。この日、集まったゴルフメディアから、最も驚きを持って迎えられたのは、『Mizuno Pro』が、立ち上げ時に約350店舗の特約店のみで取扱い、フィッティングを受けて購入することを前提としたことだった。
つまり、クラブの情報を見て、ネットショップなどで購入しようとしても、買うことが出来ないということなのだ。欲しい時は、特約店でフィッティングを受けてから、店頭で自分に合ったスペックをオーダーすることになる。フィッティング部門を担当するミズノゴルフ事業部次長 賀屋和之氏が、その意図を説明してくれた。
「ゴルフショップの店頭には、数多くのメーカーから発売されたモデルで溢れていて、正直、どれを選んでいいのかわからないという方も多いはずです。ミズノが10数年フィッティングに取り組んできた経験と蓄積を活かし、これまで以上にお客様にピッタリ合ったものをより正確に、早く、簡単にご提案したいと考えました。“フィッティング”自体をして欲しいという事よりも、ひとりひとりのゴルファーにとって、一番自分に合ったクラブを長く使っていただきたい。そのためのフィッティングシステムなのだと考えています」(ミズノ 賀屋氏)
エプソンのM-Tracerと共同開発されて出来た『シャフトオプティマイザー 3D』で精度の高いフィッティングが可能になった。
特約店での手軽で精度の高いフィティングを可能にするのが、『シャフトオプティマイザー 3D』を使った新しいフィッティングシステムだ。これまでのフィッティングでは、シャフトの種類や硬さを診断することが出来たが、新システムではさらに、その人に最適なヘッド形状やライ角まで提案することが可能になる。試打に必要なのは、たった3球。そこから、スイングを構成する9つの要素を測定し、その人に合ったクラブスペックをはじき出せるというものだ。 フィッティングされたクラブは、オーダー後、最短3日で出荷が可能だという。これは、国内に養老工場を持つ強みだろう。すぐにでもクラブが欲しい、というゴルファーでも、ほんの僅かな時間を待てば、自分のスイングに合ったクラブが誂えてもらえる。その満足感は小さくないはずだ。 こうしてみると、今回の『Mizuno Pro』には、ゴルファーの心のハードルを取り除く、いくつもの仕掛けがあることがわかる。 「ミズノは難しそう」というイメージに対しては、『918』のようなやさしいモデルを用意した。「フィッティングは時間がかかりそう」、「上手くならないとフィッティングは不要では?」といった声には、新しいフィッティングシステムの手軽さと緻密さが有効になる。「カスタムオーダーは面倒」といった声にも、国内工場での迅速な対応が整備された。これらのハードルを超えることが出来たら、結果的にゴルファーにとって、大きな満足感を得ることができる。そのために生まれたのが、この『Mizuno Pro』シリーズと、新しい販売体制だと言えるだろう。
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