日本の美意識を揺さぶる『Mizuno Pro』
ゴルフメーカーとしてのミズノの印象と言えば、国内で製造される軟鉄鍛造アイアンの打感、上級者が愛用する操作性と“和顔”と呼ばれる形状の美しさが、まず頭に思い浮かぶ。それらはゴルファーにとって、「難しい」という印象や、敷居の高さを感じさせていた側面もあるかもしれないが、同時に、技術や品質、そして、ものづくりの精神に対して、ある種の畏敬の念をも生んでいる。ミズノの契約プロたちも、その信頼を熱っぽく語っている。
「クラブとしての風格を備えたデザイン。日本のメーカーとしてのきめ細やかな美しさを感じます」(小林正則プロ)
「ミズノらしい打感の良さがさらに良くなった。ギュッと濃縮した手応えの打感。すぐに次の試合で使います」(手嶋多一プロ)
ゴルフクラブを語るとき、我々はどうしても飛ばしやスコアアップにつながる機能面に注目しがちだが、そうした点にとどまらず、道具へのこだわりや愛着を感じ、品質やデザインの美意識に共感できる、そしてもちろん、官能的な打感も楽しむことができる。『Mizuno Pro』にはそんな印象を強く持った。良い道具を所有し、使うことの喜びを感じて、ゴルフの楽しみを広げてくれるゴルフクラブ。そのための新シリーズであり、フィッティングシステムであり、特約店制度だというわけだ。
先日、海外では『Mizuno Pro 118』と同形状のモデル、『MP-18』(※)が発表された。 『MP』アイアンを駆って、同年で米欧同時賞金王を達成したルーク・ドナルドの存在感はいまだに大きく、先だって、全米オープンで優勝したブルックス・ケプカが、契約外ながら使用したのが『JPX 900 TOUR』(※)であるように、国外でもミズノアイアンのプレゼンスは依然として高い。そして、そこにもミズノならではの、日本のものづくりが息づいている。フィッティング前提の『Mizuno Pro』とは良い棲み分けができ、『MP』、『JPX』は、今後も海外中心に活躍しそうだ。(※両モデルとも日本未発売)。
ミズノが長年培ってきた品質と機能美を兼ね備えた『Mizuno Pro』のラインナップ
東郷神社に漂う静謐な空間と、
ミズノのアイアンが不思議と調和するように、古来より伝わる日本の美意識は、今でも我々の心に根付いているのかもしれない。
ミズノが長年培ってきた技術と品質は、『Mizuno Pro』として結実し、そんなゴルファーの美意識を大いに刺激するはずだ。
クラブの発売日は9月15日。店頭のフィッティングと予約販売は、8月10日からスタートするという。この新生『Mizuno Pro』、試すのが待ち切きれない人も多いだろう。