単なる新製品ではなく、『118』は、かつての『MS-1』、『TN-87』、『MP-33』、『MP-4』など、脈々と受け継がれるミズノのマッスルバックアイアンの名器たちの系譜に連なるモデルだ。その伝統に重みを感じるゴルファーも多いだろう。
　構えたときの小ぶりな顔つきは、ヘッドの入射角度からインパクト、そして抜ける場所まで意識させられるような集中力を求めてくる。楽ではないが、この緊迫感で、スイングは自然と良くなりそうだ。

　『118』はもちろん、『518』も『918』も外観のカッコ良さも魅力的だ。写真で見るのもいいが、実際にバッグに入れてみると非常に映える。バッグに入れただけで、満足してしまうミズノファンも出てきそうだ。

　3機種を総括すると、『918』は、上達志向のアベレージゴルファー向け。『518』は、操作性とミスへの強さを両方求める人、90切り、80切りを目指したい人向けと言えそうだ。『118』は、ヘッドスピードが速く、スイングが安定している人なら、その機能を引き出せるだろう。
　いずれにせよ、フィッティングして、ベストマッチするシャフトを選び、ライ角を適正に合わせることで、ぐっと扱いやすくなるはずだ。オーダーして手元に届いたら、機能面で満足することはもちろん、所有感を満たす、愛着のあるセットになるだろう。