プロのような順回転を生む、かぎ爪状のヒンジ オデッセイ『O-WORKS(オーワークス)』パターが発売!
text by kazuhiro koyama
配信日時:2017年3月6日 06時39分
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話題の『O-WORKS(オーワークス)』パターが発売!
話題の『O-WORKS(オーワークス)』パターが発売!
その画期的なテクノロジーが、『マイクロヒンジ・インサート』だ。小さく隆起したウレタンインサートの上に、ステンレスのかぎ爪状のヒンジが装着されている。見た目にも特徴のあるこのインサートだが、インパクト時には、このヒンジに押されるようにして、ボールに順回転がかかる。
パットの時、ボールがはねたり、バックスピンがかかったりして、転がり方がその都度変わってしまう経験を持つゴルファーは多いが、この新しいインサートのおかげで、転がりが安定し距離感や方向性を出しやすくなるというものだ。
ご存知のように、オデッセイはパターのインサートのいわばパイオニアでもある。ベテランゴルファーであれば、フェースに黒色の『ストロノミックインサート』を備え、90年代後半に大ヒットした初期『ロッシー2』を記憶している人も多いだろう。2000年に登場した『ホワイトホット』は、ボールと同じウレタン素材のインサートを施し、大ヒットとなった。
現代でもプロの使用者がいるほど完成度の高かった『ホワイトホット』だが、そのノウハウは確実に進化し、昨年の国内男子ツアーでは、オデッセイパター使用者のうちの8割が、『ホワイトホットインサート』を愛用していた。国内では男女とも、やや硬めのボールを好む選手が多いが、軟らかく静かな打音の『ホワイトホットインサート』は、それらのボールとも相性が良いはずだ。
スキッドのない順回転の転がりを生むインサート
実際に『O-WORKS』パターを試打したアマチュアゴルファーからも、ボールの転がりの違いが、見た目からもはっきりと分かるという感想が多かった。パッティングにおけるボールの転がりという微妙な領域で、ツアープロだけでなく、アマチュアにも十分に感じられるほどの違いがそこにはあるのだ。
通常のパターで打つと、ボールはインパクト直後から、ロフト角がある分、少しキャリーして、スキッド(滑る)する距離を経てから転がりを開始する。それ自体は、悪い話ではなく、上級者の中にはそんなキャリーとスキッドの度合いもイメージしながら、距離感を出すゴルファーもいるだろう。
一方、『O-WORKS』の場合は、スキッドがほとんどなく、キャリーはごくわずかで、インパクト直後からボールが順回転していく。このボールの転がりかたが、これまでのパターとは全く違うのだ。
ボーリングに例えるなら、初心者がボールをドンと落として、弱々しい転がりでピンを倒そうとするのに対して、プロボーラーや上級者はフック回転のかかった、転がりの良いボールを投げる。転がりが良いから、より多くのピンが倒れるし、ゴルフの場合では、前に前に進む転がりだから、カップインしやすくなるわけだ。
【O-WORKSの転がりがよくわかるムービー】※Youtube