【カスタムパーツの凄いヤツ】なぜ超高額なのに『PXG』のアイアンを買う? 購入者を直撃&試打!
リディア・コほか急速に契約プロを拡大するPXG(Parsons Xtreme Golf)。アメリカの大富豪のボブ・パーソンズ氏が「世界最高のクラブを作りたい」と自ら立ち上げた新興メーカーだが、成田美寿々や大和笑莉奈ら日本のプロにも広がりを見せる。一体、何がいいのか?購入者に聞いてみました。(またアイアンネタ…)
配信日時:2017年9月13日 02時49分
PINGに似ている!?カッコよくてやさしいけど、芯がボヤけている
――HIRATAさん、ボクはギア担当なんですけども、日本での高額さからPXGは全くのノータッチなんですよ。そこまで“良い”と言われると気になるものの、あまりにも高すぎて手が出なくて……。日本だとドライバーが何本買えるの?って感じなので、サラリーマンには縁遠すぎて……。
「経営者の私でも最初はそうでしたよ。でも、ロングアイアンの球の上がり方とかを知ってしまうと病み付きになるのは事実ですね。実は、ワイフも競技ゴルファーなんですが、私がPXGを購入してから性能を気に入ってPXGのアイアンをフルセットを購入しました。ワイフはそれまで長い番手はUTなどを入れていたのですが、PXGになってから5番アイアンを高弾道で曲がらずビシビシ打ってるんですね。もしかすると、私以上にPXGを気に入っているかもしれません。競技での成績もすごく上がりましたからね」(Toshi HIRATA氏)
――じゃあ、ちょっとお借りして打たせてください。『0311T』ですが、オフセットが少なくシャープで狙いやすい顔をしてますね。うん、確かにこれはイイ!!なんとなく、ちょっとPINGのアイアンに似てる気がするんですけども…。
「そうくると思ってましたよ。実際、アメリカで周囲のゴルファーの反応も最初は必ずそうきます。でも、それは正しい反応と言っていいと思いますよ。ボブ・パーソンズ氏が私財を投じて資金に糸目をつけずにPINGやテーラーメイドからエンジニアをヘッドハントしたことはアメリカではよく知られている話しですから。そのエンジニアたちが“コストを度外視して最高の技術を提供できるのが幸せ”と言っていることも知られています。実際、最高のアイアンだと思いますよ」
――バンスが大きくてすごく抜けがいいところとか、いろいろとPINGっぽいところがありますね。球が曲がりにくいところとか。空中で粘っこいというか、直線的というか、すごくブレづらい球ですね。でも、これ打っていて打感がボヤけている感じがするんですけど……。
「PINGとも他のアイアンとも違うところは、ヘッド内部にポリマーがインサートされているところのようですが、すごく振動吸収するから若干打感がボヤけているのは否めませんね。私は無垢な軟鉄鍛造アイアンを使い続けると、打痕が500円玉くらいの真円でメッキが剥げてくるんですよ。でも、PXGに替えてからは、その真円が楕円形になっています。これは事実なのですが、だからといってこのアイアンから他の軟鉄鍛造アイアンに替えるか?と聞かれても、絶対に替える気はありませんね。何かを犠牲にしても得難い高弾道かつ直進安定性がありますから。打痕が楕円になったとしても、結果は以前より遥かに良いんですよ」
――これ、下手な私が打って打点を外しても、ほとんど弾道に影響がないですね。確かにおっしゃる意味が良くわかります。これはスコアになるわ。
「そうでしょう、アメリカでも1本350ドル以上というのはすごく高額なんですが、その価値はあると思いますね」
――ボクの場合、アイアン選びでは、バックフェースのデザインがすごく優先順位が高いんですよ。性能が良くてもカッコよくなければ、使いたくないというか。これは好みなのですが、PXGは確かにバッグに刺さった姿がすごいオーラですね。存在感が半端じゃない。“本気”と書いて“マジ”と読むを地でいっている感じがします。
「長岡さんの見た目的に、そこまでデザインにこだわるタイプとは思いませんでしたが、それも好みですよね」
――は、はい。一見マッスルバックのように見えて、無骨なオーラをまとったバックフェースのイカツイ感じ。構えた顔も非常にシャープで狙いやすい。でも、打ってみると無茶苦茶やさしいという、ズルいアイアンですね。比べるとすれば、タイトリストの『T-MB』が唯一の比較対象になる感じかなぁ。米国テーラーメイドの泡入りの最新『P790』も、PXGから訴えられたみたいですが、最高のアスリートアイアンを狙おうとするとここに行き着くのも分からなくはないですね。
「係争の細かい内容は分かりませんが、私にとってはPXGはベストです」
――なるほど。今日はありがとうございました!
Text/Mikiro Nagaoka
「経営者の私でも最初はそうでしたよ。でも、ロングアイアンの球の上がり方とかを知ってしまうと病み付きになるのは事実ですね。実は、ワイフも競技ゴルファーなんですが、私がPXGを購入してから性能を気に入ってPXGのアイアンをフルセットを購入しました。ワイフはそれまで長い番手はUTなどを入れていたのですが、PXGになってから5番アイアンを高弾道で曲がらずビシビシ打ってるんですね。もしかすると、私以上にPXGを気に入っているかもしれません。競技での成績もすごく上がりましたからね」(Toshi HIRATA氏)
――じゃあ、ちょっとお借りして打たせてください。『0311T』ですが、オフセットが少なくシャープで狙いやすい顔をしてますね。うん、確かにこれはイイ!!なんとなく、ちょっとPINGのアイアンに似てる気がするんですけども…。
「そうくると思ってましたよ。実際、アメリカで周囲のゴルファーの反応も最初は必ずそうきます。でも、それは正しい反応と言っていいと思いますよ。ボブ・パーソンズ氏が私財を投じて資金に糸目をつけずにPINGやテーラーメイドからエンジニアをヘッドハントしたことはアメリカではよく知られている話しですから。そのエンジニアたちが“コストを度外視して最高の技術を提供できるのが幸せ”と言っていることも知られています。実際、最高のアイアンだと思いますよ」
――バンスが大きくてすごく抜けがいいところとか、いろいろとPINGっぽいところがありますね。球が曲がりにくいところとか。空中で粘っこいというか、直線的というか、すごくブレづらい球ですね。でも、これ打っていて打感がボヤけている感じがするんですけど……。
「PINGとも他のアイアンとも違うところは、ヘッド内部にポリマーがインサートされているところのようですが、すごく振動吸収するから若干打感がボヤけているのは否めませんね。私は無垢な軟鉄鍛造アイアンを使い続けると、打痕が500円玉くらいの真円でメッキが剥げてくるんですよ。でも、PXGに替えてからは、その真円が楕円形になっています。これは事実なのですが、だからといってこのアイアンから他の軟鉄鍛造アイアンに替えるか?と聞かれても、絶対に替える気はありませんね。何かを犠牲にしても得難い高弾道かつ直進安定性がありますから。打痕が楕円になったとしても、結果は以前より遥かに良いんですよ」
――これ、下手な私が打って打点を外しても、ほとんど弾道に影響がないですね。確かにおっしゃる意味が良くわかります。これはスコアになるわ。
「そうでしょう、アメリカでも1本350ドル以上というのはすごく高額なんですが、その価値はあると思いますね」
――ボクの場合、アイアン選びでは、バックフェースのデザインがすごく優先順位が高いんですよ。性能が良くてもカッコよくなければ、使いたくないというか。これは好みなのですが、PXGは確かにバッグに刺さった姿がすごいオーラですね。存在感が半端じゃない。“本気”と書いて“マジ”と読むを地でいっている感じがします。
「長岡さんの見た目的に、そこまでデザインにこだわるタイプとは思いませんでしたが、それも好みですよね」
――は、はい。一見マッスルバックのように見えて、無骨なオーラをまとったバックフェースのイカツイ感じ。構えた顔も非常にシャープで狙いやすい。でも、打ってみると無茶苦茶やさしいという、ズルいアイアンですね。比べるとすれば、タイトリストの『T-MB』が唯一の比較対象になる感じかなぁ。米国テーラーメイドの泡入りの最新『P790』も、PXGから訴えられたみたいですが、最高のアスリートアイアンを狙おうとするとここに行き着くのも分からなくはないですね。
「係争の細かい内容は分かりませんが、私にとってはPXGはベストです」
――なるほど。今日はありがとうございました!
Text/Mikiro Nagaoka