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進化する弾道調整機能をアマチュアゴルファーは使いこなせるか?

進化する弾道調整機能をアマチュアゴルファーは使いこなせるか?

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年3月13日 14時00分

初期設定から動かさないゴルファーの多さ

松山英樹が現在も使用するキャロウェイ『GREAT BIG BERTHA』は、使用し始めた2016年末に中古市場で人気が沸騰した(Photo by GettyImages)

松山英樹が現在も使用するキャロウェイ『GREAT BIG BERTHA』は、使用し始めた2016年末に中古市場で人気が沸騰した(Photo by GettyImages)

 これまで、各メーカーで様々な弾道調整機能が開発され、それらはどんどん複雑になり、その調整幅も大きくなっている。当然、それらはゴルファーの飛距離アップに寄与しているかと思いきや、ゴルフショップなどの話を聞くと、多くのゴルファーは、弾道調整機能をデフォルト(初期設定の位置)のまま使用し、あまり活用することがない場合が多いという。中古ショップでは、ユーザーから買取したクラブは、ほとんど調整機能が使われないまま持ち込まれているという話もある。

 昨年末から、松山英樹が使用したことで話題になったキャロウェイの『GREAT BIG BERTHA』は、瞬間的には販売数のランキングで1位になり、一時は入手困難のため、オークションで高値がつくほど人気が沸騰した。しかし、もともとアベレージゴルファーでも扱いやすい、つかまりの良いヘッドだったこともあり、すぐに飛びついたアスリートゴルファーが、フックが止まらずに使いこなせないというケースが少なくなかった。結果が出なかったため、すぐにネットオークションに出したら、買った値段より高値で売れたという笑い話もある。

 『GREAT BIG BERTHA』のスライド式の調整機能は、ボールのつかまりをかなり変更することが出来る。しかし、一番つかまらないポジションにしたとしても、基本的なドローバイアスは変わらない。そのため、左へのミスを恐れるフッカーに敬遠されたとしても不思議ではない。

 しかし、スライド式ウェイトではなく、ネック部分の“カチャカチャ”の調整で、クラブの特性はかなり変わる。具体的には、ロフト角を1度立てると、その分フェース角もオープンになり、ボールのつかまりを程よく抑えられる。このポジションなら、他のメーカーのプロモデルとくらべても遜色ない使用感が得られるだろう。未確認だが、おそらく松山英樹もこのロフト角の調整を行っているはずだ。松山のようなハードヒッターが、このヘッドのデフォルトポジションで使用するのは、なかなか考えられない。

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