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    『ゼクシオ テン』シリーズのアマ試打レポ。予想以上に凄かった!

    ダンロップの『ゼクシオX(テン)』が10月2日(月)ついに発表された。「飛びの“芯食い体験”」をキャッチフレーズに、打点のブレを抑えることで飛距離アップを実現するとのこと。翌日の3日(火)に開催されたメディア試打会で、アイアンからドライバーまでテストした結果、予想外の性能が明らかに。今回は本誌ギア担当のTANABEEこと田辺と筆者のアマ試打レポ。

    配信日時:2017年10月5日 10時32分

    • ギア

    ドライバーの振りやすさは秀逸。純正シャフトの完成度が高すぎる

    左が『ナイン』、右が『テン』。ちょっとデザインも若返りましたね!

    左が『ナイン』、右が『テン』。ちょっとデザインも若返りましたね!

    田辺 「さぁ、一番気になるドライバーのテストです。ここではノーマルの『ゼクシオX ドライバー』に加えて、ややハードな『ゼクシオX ドライバー ミヤザキモデル』も同時に試打しました。結論から先にいうと、ものすごく“振りやすい”ドライバーでした。ヘッド単品、シャフト単品の性能というより、組んだ状態のトータルバランスがなんとも素晴らしい。特にスイング中に感じるシャフトの挙動がなんとも心地よかったですね」

    筆者 「同感。今回の『テン』は本当に完成度が高いね。何とも滑らかな振り心地に感じたよ。とにかくオートマチック。クラブがスイングを良くしてくれるのを感じた」

    田辺 「はい。ヘッドについてですが、FWと同じ流れのきれいな丸型ヘッドでフェースアングルはややクローズ。投影面積大きめで、ボールを真っすぐ押せるイメージのヘッドです。「ゼクシオサウンド」と呼ばれる爽快な打球音はもちろん健在。このなんともいえないバランスの良い音は改めてすごいと思いますね」
    左が『ナイン』、右が『テン』。1度アップライトになって◀のマークもトゥ側に移動。普通に構えるとややフックフェースに見えます

    左が『ナイン』、右が『テン』。1度アップライトになって◀のマークもトゥ側に移動。普通に構えるとややフックフェースに見えます

    筆者 「いや、フェースアングルにはちょっと異論があるよ。確かに『ナイン』より1度アップライトになったし、ハンドダウン(低い手元の位置)で据わらせると『ナイン』より『テン』の方がフックフェースに見えるけど、ハンドアップに構えると逆転するよ。『ナイン』より『テン』のほうがはるかに良い顔になる。構える時の手の位置によってフェース向きは個人差が出ると思う。音に関しては『テン』の方が『ナイン』より大きく、やや高くなったように感じたね。残響時間が長くて本当にいい音だよね」

    田辺 「球筋としてはボクが打つと高めのストレートから軽いドロー。ほどよいつかまり加減で、引っかけが出ない点がいいですね。スピン量は適正かやや多め。ヘッドスピードが45m/sを超える人は『ミヤザキモデル』にすると吹け上がりを抑えられます」

    筆者 「確かに引っかけないけど、自分は『ナイン』よりつかまり感が増したように感じた。球の強さも『ナイン』よりつかまる分強くなった感じ。“芯に当たる”とアピールするダンロップの言う通りだった。すごくしなり量があるんだけど、滑らかにスピーディに復元する感じがあって、すごくしなるのにインパクトで間に合うんだよね。明らかに自分にも田辺にもアンダースペックだと思うんだけど、振り遅れないというか。かといって、手元が極端に柔らかいタイプのシャフトでもなく…」

    田辺 「そうなんです!ボクもテストしていて一番驚いたのはこの純正シャフトの挙動でした。一見するとふにゃっとしたシャフトなのですが、HS48m/sで打ってもしっかりインパクトで戻ってきてくれます。ものすごく挙動が滑らかで、自然とタイミングが合う印象。『ミヤザキモデル』も同じ特性のまま重くなった感じでかなり振りやすかったです」

    筆者 「いやぁ『ミヤザキモデル』打ちたかったなぁ〜」
    シャフトのしなり量が多く、スイングの回転半径が小さくなるため、ヘッドスピードが上がる設計。田辺は芯食いも体感!

    シャフトのしなり量が多く、スイングの回転半径が小さくなるため、ヘッドスピードが上がる設計。田辺は芯食いも体感!

    田辺 「えっ、打ってないんですか? 驚きなのは、弾道計測器『スカイトラック』の計測でどんどんヘッドスピードが上がっていったことです。最初は通常通りの48〜9m/sといったスピードでしたが、だんだんに振れてきて53〜4m/sまで上がりました。もちろん、総重量300g以下で普段使っているものより軽量であることも要因のひとつだと思いますが、それにしても不思議な伸び。しかも、ボール初速が平均して75m/sを超えていました。しかもスピン量が2,000rpm台まで抑えられると300ヤード以上の飛距離が表示されていました」

    筆者 「本当!? 確かにダンロップはヘッドスピードアップを謳っているけど、その伸び方はヤバイね。本当、『ミヤザキモデル』を打たなかったのが痛恨の極みだよ……」

    田辺 「正直、機械の故障?と感じるほどの数値でしたが、他に計測した人が特段おかしな数値が出たわけではないようです。ただ、どんどん振れてきている感覚は確かですし、フェースの弾きの良さも感じ取れたので、振りやすさと初速性能の高さがあるのは間違いないでしょう。とはいえ、異様に高い数値が出てしまったので、また別日に試打テストしてみたいですね」

    筆者 「あくまでも自分の中での『ナイン』比較だけど、『テン』は球が強くなってつかまり感がほどよく増した。シャフトの滑らかさやしなり戻り感など、クラブトータルの完成度としてはかなり高まったと感じた。芯に当たるというテクノロジーについても、確実に体感出来たし、12月9日の発売まで『ゼクシオ』ユーザーは我慢して待って欲しいと本音で思うね。こればっかりは、打ってもらわないと分からないと思うし。オートマチック度、ここに極まれり!って感じだね」

    田辺 「同感です。ボクたちはヘッドスピード的にも明らかにターゲット層から外れているのに、結果が出てしまいました。幅広いゴルファーを網羅するのがゼクシオの凄さだと感じますし、実際、これを使うとスイングが良くなると思いますね。改めてゼクシオの凄さがよく分かります」


    Text/Mikiro Nagaoka

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