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    新ボール『TP5』登場!テーラーメイドが5層構造にこだわる理由

    テーラーメイドは2017年4月上旬に新ツアーボール『TP5シリーズ』を発売する。すでに世界ランクNo.1&No.2のダスティン・ジョンソン、ジェイソン・デイ(※2017年3月12日現在)がツアー投入し、ダスティンは『ジェネシス・オープン』『WGC-メキシコ選手権』と2連勝を飾っている。契約プロの活躍から早速性能の高さに注目が集まっているが、テーラーメイド-アディダスゴルフカンパニー チーフ・テクニカル・オフィサーのDr.ブノア・ヴィンセント氏に同シリーズの強みを聞いた。

    配信日時:2017年3月22日 23時15分

    • ギア

    プロトタイプは6〜7層も作っているが…現在が我々の理想系

    テーラーメイド-アディダスゴルフカンパニー チーフ・テクニカル・オフィサー、Dr.ブノア・ヴィンセント氏

    テーラーメイド-アディダスゴルフカンパニー チーフ・テクニカル・オフィサー、Dr.ブノア・ヴィンセント氏

    ---TPボールは5層構造がスタンダードとなっていますが、20年ゴルフボール開発を続けてきた中で、現在の構造が理想系ですか?

     5層以上の構造にすることはあるのか?という質問は良く聞かれます。14本のクラブに合わせるように、14層ボールを作ることはもちろん可能です。ただそれは、実際のパフォーマンス面ではやりすぎで、1つの層が2〜3つのクラブに最適に作用し、正しいパフォーマンスを発揮できるのが理想です。

     9番アイアン以下からウェッジで高いパフォーマンスを発揮するには、外側のウレタンカバーと、4層目のインナーカバーを効かせることで十分です。9番以下は真ん中の3層はほぼ関係ありません。ドライバーから8番アイアンまでは、3層目より内側からコアまでがあれば、十分なパフォーマンスを発揮できる。したがって5層構造が我々の現在の理想系になります。プロトタイプでは6ピースも7ピースも作っていますがね(笑)

     仮に反発ルール外のボールを作るとしたら、どれくらい飛距離を伸ばせますか?という質問もよく聞かれます。ルール外であれば30〜40ヤードより飛ばせるボールを作ることは可能です。USGAのレギュレーションにあるコアの硬さ制限を外してしまえば、当然初速を上げることはできます。ただ反発に関してレギュレーションで制限がかけられていますが、我々の"スピン量を減らしていくコンセプト"により、反発係数を超えなくとも、ボールの影響下で飛距離を伸ばすことは十分可能だと思っています。
    5層構造にこだわる理由を説明するヴィンセント氏

    5層構造にこだわる理由を説明するヴィンセント氏

    ---3層構造と5層構造のコアの違いはどのような差がありますか?

     3層構造のコアは、我々の5ピースボールの3層目の部分と、同等の硬さになります。その硬さであれば、どうしてもスピンが入ってしまいます。我々はより柔らかいコアを採用するため、2006年に4ピースボールを作りました。その4年後に5ピースボールを開発しましたが、TP5、TP5xではさらに柔らかいコアを採用することができました。3つの異なる柔らかさのコアを入れることで、確実に飛距離が伸びます。

     以前のボールと比べて、ウレタンカバー、インナーカバーにおいて、大きな素材な差はありません。3ピースボールと場合、我々が1層目(中心)に使っている硬さのコアは使えない。外装のウレタンカバーとの硬柔さが大きくなり、壊れてしまうので、TP5シリーズの3層目のコアを"一番柔らかい層"に設定しないといけない。コアが硬ければ硬いほど、スピンは多くなることを考えれば、1層目のコアをより柔らかくするためには、コアが3層以上必要なことは理解していただけますよね。
    TP5、TP5xとも構造は同じで、違いはウレタンカバーの厚さによるフィーリング

    TP5、TP5xとも構造は同じで、違いはウレタンカバーの厚さによるフィーリング

    ---他社のツアー系ボールの最新モデルは2機種を揃えるにあたり、構造を変えているケースが多いですが、TP5、TP5xの違いははウレタンカバーの厚みのみ。この意図は?

     TP5のウレタンカバーの厚さは1.0mm、TP5xは0.5mm。構造は変えることなく、フィーリングの違いを生み出しています。我々はツアーで使用されることを念頭にTP5シリーズを開発をしています。ツアープレーヤーが求めるのは、グリーン周りでのスピンと、ドライバーの飛距離です。ツアーのトッププレーヤーに2つの条件を提示できる場合、最も差を見せる必要がある要素は、打感の違い、です。大きく構造を変えることは得策ではない。柔らかいか、より柔らかいか、この2つです。

     打感以外の特徴では、アイアンのスピン量、弾道に違いがあります。TP5xが高弾道、TP5が中〜高弾道といったところ。アマチュアですと、7番アイアンで打ったときに、6番アイアン相当のスピン量に減らすことができます。グリーン周りのクオリティは変わりはありません。

    ---今回のTP5シリーズのアマチュア市場向けのテーマは「テーラーメイドドライバーユーザーにテーラーメイドボールを!」ですが、同一メーカーのクラブとボールが最もマッチングする(それ以外のメーカーと比べて明らかに…)という時代はすぐに来るでしょうか?

     もちろん我々は自身の開発するクラブに、最も適したボールを開発することを目的にしています。TP5、Tp5xはドライバーとのマッチングはいい傾向にありますが、そのほかの番手とのマッチングはまだまだテストが必要です。

     各メーカーとも独自の構造を取り入れており、年々差別化が進んでいることは皆さんご存知だと思います。ヘッドが今後もさらに多様化していくなかで、最もマッチングするボールが同一メーカーのものになるという想像は間違っていませんが、ゴルフクラブとボールの関係については、ヘッドの構造ではなく、ロフトの影響が最も大きいのです。

     ドライバーなら2000回転、3番ウッドなら3000回転、4番アイアンなら4000回転…と、それぞれの番手のロフト角によってスピン量が変わり、ロフトの変更が飛距離の階段を作ります。

     各メーカーの様々なクラブが誕生していますが、例えば6番アイアンで6000回転±αという目安の数字に対して、大きく差は出ません。各番手のロフトに対応するのが最も効率的であり、クラブの構造&機能に合わせて、ボールを特化させても大きな影響は生まれません。

     テーラーメイドウッドユーザーに『TP5シリーズ』を使ってもらうことは第1の目的ですが、それ以外のユーザーにも我々が自信を持って送り出すボールの性能を体感して欲しいですね。


    ブノア・ヴィンセント氏 プロフィール/1987年に国立リヨン応用科学院(フランス)の機械学博士号を取得。航空機のターボチャージャー付エンジン研究に従事し、1989年にテーラーメイド-アディダスゴルフカンパニーに入社。以後は開発の陣頭指揮を執り、現在まで数々の革新的なゴルフクラブを生み出す。また、テーラーメイドのゴルフボール部門の立ち上げに尽力し、業界初で唯一の5層構造のツアーボールを開発した。

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