筆者　「なぜ初速が速いのか？データから見えてくるものはありますか？」

P編　「スリーブ抜きでシャフトを外してヘッドの重さを測ったら187.3gしかなかった。タイトリストのスリーブはだいたい7〜8gだから、195gくらいの計算になる。これは、外ブラでは相当軽いと言えるね。そして、総重量も274gと軽くて、46インチの長さだからヘッドスピードが上がってボール初速が上がるのは間違いないだろう」

P筒　「簡易弾道計測器『ミーボ』でボール初速を測りましたが、やっぱりけっこう初速が出ていました。自分が抑えて振っているのに、予想以上にヘッドスピードが出ちゃうというのは実感としてあります」

P編　「内部重心をここでは開示しないけど、敢えていうなら、ヤマハ『インプレスUD＋2』とPING『G400』のいいとこ取りとでも言おうか。重心角は33度で、かなり低重心だと言っておこうかな」

筆者　「ちょっと！気になる言い方しますねぇ。『G400』と『UD＋2』の間の子って、飛んで曲がんないってことじゃないですか！詳しく説明してくださいよ、なんで答えてくんないんですか！」

P筒　「いろいろやって測ると面白いですね。打った答え合わせをしているみたいで。非常に計測していて面白いヘッドということは間違いないです。あと、ライ角がソール基準で59.5度、スコアライン基準だと61度とアップライトですが、長岡さんが言っていたようにトゥがなだらかに下がっているので、構えたときにニュートラルな顔に見せることに成功していますね。使い手であるゴルファーのことを考えてしっかり作ってありますよ」

筆者　「また！含みを持たせて……。とどのつまりを言ってくれないかなぁ〜」

P編　「だって、まだタイトリストは【チーターテクノロジー】の正体を明かしていないじゃない。発売は12月22日だっけ？これからタイトリストも全貌を明かすということだし、気長にいこうよ。下の画像を見ると分かるけど、めっちゃ低重心で、高打ち出し・低スピンが出やすい可能性は指摘しておくね」

筆者　「あぁ、しばらく【チーターテクノロジー】と『VG3』が夢に出てきそうです…。寝付きが悪くなりそうだわ…」

P編　「まぁ、細かい話しをしても、超絶マニアックになるだけだし、今日はこの辺にしておこう。【チーターテクノロジー】の全貌が明らかになったら、第二弾で詳しく説明することにしよう」

筆者　「頼みますよ！（早く教えろ！）」


Text/Mikiro Nagaoka

【筆者】 ドライバーのヘッドスピードは47〜50m/sだが、平均ハーフ3発のOBが出るため、ベストギアをひたすら追求するギアヲタ。1Wの吹け上がりでは右に出るものナシ…

【PCM編集長】　ヘッドスピード約47m/sのドローヒッターで、その低スピンでアイアンをいくらでも飛ばす。クラフトマン向け雑誌『PCM（Professional Craftsmanの編集長でクラブ計測マニア

【PCM筒康博】　PCMの編集やクラブ計測、クラフト、試打も行うフィッター兼コーチ。HS30〜46m/sまでスイング・球筋は変幻自在だが、現在四十肩を発症中…