【バケモノたちの使用ギア】心躍るタイガー・ウッズの帰還。テーラーメイドとの契約は何をもたらす?
ヒーローワールドチャレンジで、タイガーが今年の2月ぶりに帰還します。どんなプレーであっても、レジェンドの復帰は嬉しいもの。マニアックチームと新スイングやギアを見てみました。
配信日時:2017年11月29日 06時57分
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幾度の手術で、支配的だった頃の面影はなくとも、いるだけで嬉しい!
筆者 「タイガー・ウッズがついにツアーに帰ってきました。昨季は実質2試合しか出ていなくて、2月頭に出て腰の痛みで棄権してから約10ヶ月ぶりの実戦復帰です。この間には酩酊運転問題など、プレー外のことが話題になりましたが、今回はどんなプレーを見せてくれるか楽しみですね」
PCM編集長(以下、P編) 「そうだね。優勝争いとか、多くを期待するのは酷だけど、タイガーがいるのといないのでは、ツアーの華やかさが大違いだよね。たとえ、スコア的には良くなかったとしても、やっぱりいて欲しい存在だよ。レジェンドってそういうものじゃないかな。ジャンボ尾崎プロも今季の引退を撤回して来季また戦うようだけど、いろんな批判はあっても、やっぱり生き様を見せてくれるレジェンドは偉大だと思うな」
PCM筒康博(以下、P筒) 「世界のツアーを支配していた頃のタイガーを求めるファンには、今の姿を見るのが辛い人も多いと思います。でも、どんなに支配的なプレーヤーでも、年齢には勝てません。そこに抗う姿勢と、諦めない生き様もまた魅力的です。だって、ジャンボさんだって40歳以降で大復活したんですよ? タイガーはもうすぐ42歳ですが、まだまだこれからだと思っていると信じたいです。ジャンボさんとは体の状況がまったく違うでしょうけど…」
筆者 「ゴルフほど、調子の波にさらされる競技ってありませんよね。本当にちょっとしたことで一歩進んで二歩下がるなんてことはしょっちゅうある上に、メンタルスポーツだから、いろんなイップスにもかかります。最近でこそ、野球界にもイップスという概念が広がりつつあるようですが、ゴルファーはパッティングに始まり、ドライバーイップス、ショットイップス、アプローチイップスなど、様々な病魔に突如襲われることが多々ありますから。調子のいい選手でも一寸先は闇なのに、タイガーはデビューから世界最高峰のツアーで長期に渡って支配的で居続けたこと自体がすご過ぎる。PGAツアー、いやゴルフ界全体の最高の功労者です」
P編 「でも、タイガーは今年の2月の試合でもチッピングイップスだと海外で言われてたけど、あれってアプローチイップスだと海外メディアは言いたいわけだよね?確かに、スイング動画はTwitterでよくアップしてるけど、アプローチの動画をあげているのは見たことがないね。それに、最近のスイングも昔の力強さみたいなものがなくなって、体を労るスイングに変えなきゃいけないんだろうけど、正直、寂しさを覚えるね」
PCM編集長(以下、P編) 「そうだね。優勝争いとか、多くを期待するのは酷だけど、タイガーがいるのといないのでは、ツアーの華やかさが大違いだよね。たとえ、スコア的には良くなかったとしても、やっぱりいて欲しい存在だよ。レジェンドってそういうものじゃないかな。ジャンボ尾崎プロも今季の引退を撤回して来季また戦うようだけど、いろんな批判はあっても、やっぱり生き様を見せてくれるレジェンドは偉大だと思うな」
PCM筒康博(以下、P筒) 「世界のツアーを支配していた頃のタイガーを求めるファンには、今の姿を見るのが辛い人も多いと思います。でも、どんなに支配的なプレーヤーでも、年齢には勝てません。そこに抗う姿勢と、諦めない生き様もまた魅力的です。だって、ジャンボさんだって40歳以降で大復活したんですよ? タイガーはもうすぐ42歳ですが、まだまだこれからだと思っていると信じたいです。ジャンボさんとは体の状況がまったく違うでしょうけど…」
筆者 「ゴルフほど、調子の波にさらされる競技ってありませんよね。本当にちょっとしたことで一歩進んで二歩下がるなんてことはしょっちゅうある上に、メンタルスポーツだから、いろんなイップスにもかかります。最近でこそ、野球界にもイップスという概念が広がりつつあるようですが、ゴルファーはパッティングに始まり、ドライバーイップス、ショットイップス、アプローチイップスなど、様々な病魔に突如襲われることが多々ありますから。調子のいい選手でも一寸先は闇なのに、タイガーはデビューから世界最高峰のツアーで長期に渡って支配的で居続けたこと自体がすご過ぎる。PGAツアー、いやゴルフ界全体の最高の功労者です」
P編 「でも、タイガーは今年の2月の試合でもチッピングイップスだと海外で言われてたけど、あれってアプローチイップスだと海外メディアは言いたいわけだよね?確かに、スイング動画はTwitterでよくアップしてるけど、アプローチの動画をあげているのは見たことがないね。それに、最近のスイングも昔の力強さみたいなものがなくなって、体を労るスイングに変えなきゃいけないんだろうけど、正直、寂しさを覚えるね」
腰を労るスイングになっても、ヘッドスピードはそんなに下がってない!
筆者 「そう見えるかもしれませんが、気になってPGAツアーが公表するヘッドスピードを調べてみると、昨季2試合の平均では51.09m/sもあるんですよ。これをツアー全体の順位にすると91位に相当します。ちょうど中間よりも少し下くらいのヘッドスピードです。腰をかばって下がっているとはいえ、これだけあれば十分戦えると思いますけど」
P筒 「タイガーよりヘッドスピードが遅くても戦えている選手は古今東西たくさんいますからね。PGAツアーは2007年から平均ヘッドスピードデータを公開していますが、彼の第二次全盛期である2007年はツアー2位の55.4m/s、翌年の2008年は55.7m/sのヘッドスピードを維持していました。
このヘッドスピード55m/sオーバーというのは、PGAツアートップレベルで、今年4位だったブルックス・ケプカも55〜56m/sくらいです。このくらいのヘッドスピードがあれば、ティショットで絶対的なアドバンテージを取れると見て間違いないです。長岡さんは51m/sでもそんなに下がってないと思うかもしれませんが、インパクト効率がいいPGAツアープロたちの間で4m/sも違うと、かなりの差がでてくると思いますよ」
P筒 「タイガーよりヘッドスピードが遅くても戦えている選手は古今東西たくさんいますからね。PGAツアーは2007年から平均ヘッドスピードデータを公開していますが、彼の第二次全盛期である2007年はツアー2位の55.4m/s、翌年の2008年は55.7m/sのヘッドスピードを維持していました。
このヘッドスピード55m/sオーバーというのは、PGAツアートップレベルで、今年4位だったブルックス・ケプカも55〜56m/sくらいです。このくらいのヘッドスピードがあれば、ティショットで絶対的なアドバンテージを取れると見て間違いないです。長岡さんは51m/sでもそんなに下がってないと思うかもしれませんが、インパクト効率がいいPGAツアープロたちの間で4m/sも違うと、かなりの差がでてくると思いますよ」
P編 「でも、2008年のタイガーは55.7m/sもヘッドスピードがあるのに平均294.3ヤードしか飛んでない。これはスピン量がツアーで6番目に多い3343rpmもあったからだね。かたや、5年後の2013年はヘッドスピードが52.9m/sに下がったのに293.2ヤードと変わらないのはスピン量が2513rpmに改善していたからだろう。
糸巻きボール育ちのタイガーはスティープな打ち方だからスピン量が多いのは当然だけど、年々ドライバーのスピン量を減らせるようになって飛距離ダウンを補えるようにシフトしていたんだなぁ。そこでいくと、テーラーメイドに契約が変わったのはものすごくスピン量には好影響だと思わないか?ボールもブリヂストン『TOUR B XS』に替わっているし、ヘッドスピードも51m/sと下がってしまったけど、ギアで補える範囲な気がするね」
筆者 「確かに。ちょっとギア面も見てみましょう」
糸巻きボール育ちのタイガーはスティープな打ち方だからスピン量が多いのは当然だけど、年々ドライバーのスピン量を減らせるようになって飛距離ダウンを補えるようにシフトしていたんだなぁ。そこでいくと、テーラーメイドに契約が変わったのはものすごくスピン量には好影響だと思わないか?ボールもブリヂストン『TOUR B XS』に替わっているし、ヘッドスピードも51m/sと下がってしまったけど、ギアで補える範囲な気がするね」
筆者 「確かに。ちょっとギア面も見てみましょう」