P筒　「ドライバーは2月と変わらず、『2016M2』の9.5度ですね。5Wも『2017M1』のまま。シャフトもウッド関係が三菱ケミカル『テンセイCK プロホワイト70TX』のままですが、これは米国仕様なので詳細はよく分かりません。このクラスの選手ならプロトタイプのシャフトを使用するとは思いますが」

P編　「どうしてもドライバーの話しが軸になるけど、『2016M2』はとても低スピンが出やすい名器と呼んでいいと思う。打感も男子プロ好みだし、直進性もミスへの強さも高くて、手負いのタイガーには完璧な選択肢だと思うね。何より打ち方を気にせずにスピン量を減らせることは大きいだろう」

P筒　「新スイングというか、ハンク・ヘイニー時代からタイガーはドライバーだけスライスというか、左にだけは絶対にいかないように、低いフェード一辺倒になっていますからね。それだけに、スピン量が増えたら距離をロスしやすいので、テーラーメイドに契約が替わったことは最大のプラスでしょう。ナイキのウッドはスピン量が多めのものばかりでしたし、タイガーはずっとソフトなスピンが入りやすいボールばかり使用していたので、低い球を打ってランディング角度を穏やかにするしかなかったんじゃないですか」

筆者　「昨日、2017年モデルのドライバーの中で、最もCTとCORが高いヘッドは『グローレF2』だったと言ったじゃないですか。そのネタ元とは全く別のネタ元から、実は別の話を聞いていまして。言っときますけど、ネタ元はテーラーメイドじゃないですからね！！！そのネタ元によれば、2017年モデルよりも、2016年モデルの方が、ヤバイCT＆CORのヘッドが多かったらしいんですよ。

一つはプロギア『RS-F』、もう一つがテーラーメイドの初代『Mシリーズ』。去年マキロイやタイガー、ケプカなど数多くのナイキ勢が『2016M2』ドライバーにシフトしましたけど、必ず理由があるということですね。なぜ、PGAツアープロの3人に1人がテーラーメイドのドライバーを選ぶのか？と。低スピンだけが理由じゃなくて、初速性能な気がしてならないです」

P編　「委員長、いい加減にしてくれよ。またまた危険なミサイル発射か！？本当にテーラーメイドから聞いた情報じゃないの？」

筆者　「ネタ元は明かせませんが、本当です。だって、日本の男子プロでも今年『2016M2』に替えた人が何人もいるの知りませんか？プロゴルファーならみんな打てばそれくらいの違いは分かるはずですよ」

P筒　「確かに、『2016M2』が名器なことに関しては納得です。低スピンで初速が出る昔の『初代バーナーTP』を強化してミスに強くなったようなヘッドですから」