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    2017年のツアーギア総決算。“EPICイヤー”でも、ツアーは【ほぼほぼPING】が男女とも制圧!

    クラブ契約フリーだが“ほぼほぼPING”の宮里優作が「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で自身2勝目となる圧勝。大逆転での初の賞金王を戴冠することに。今年1年のツアーでのギア的な動きを振り返ってみました。

    配信日時:2017年12月3日 07時37分

    • ギア

    4年ぶりに日本人賞金女王となった鈴木愛。彼女の場合は…

    4年ぶりに日本人の賞金女王に輝いた鈴木愛。(村上航)

    4年ぶりに日本人の賞金女王に輝いた鈴木愛。(村上航)

    P編 「女子ツアーの鈴木愛プロについてはどうなのかな?彼女は宮里優作プロと違って、PINGと契約しているよね?」

    P筒 「ボクも昨季から女子ツアーに行って見ていますが、PINGのツアー担当が信頼されていることは感じていましたよ。鈴木愛プロはドライバーヘッドが『G400』ですが、シャフトは『G』の純正シャフトのままですよね。振り心地が慣れたシャフトのまま、『G』より小ぶりなのに慣性モーメントが高まっている『G400』を挿したという、ツアーレップの仕事の妙だと思いますね」

    P編 「女子プロの場合、男子プロほどクラブに詳しくない人も多いだろうから、ツアーレップの存在が大切になってくるはずだよね?」

    P筒 「ええ。選手のスイングや好み、連戦して生まれてくる不安など、いろんなものを“大丈夫だよ!”と選手を納得させてあげることも重要な仕事なんじゃないでしょうか。男子プロの場合とは少し違った側面があると思います」

    P編 「なるほどねぇ。でもさ、男女とも結果的に賞金王になったのは、プロゴルファーの実力が理由で、あくまでもクラブは影の存在だと見る人の方が多いと思うよ。ましてや、ツアーレップの存在のおかげだなんて、プロ本人たちも絶対に言わないはずだと思うんだけど…」

    P筒 「まぁ、プロゴルファー本人からそんなことは言わないでしょうね…。ツアーレップの皆さんは、自分たちは縁の下の力持ち、影の存在なことを全員が理解しているでしょうし」

    もし、『G400』と『i200』が存在しなかったらどうなっていた?

    昨年69位ながら、今年は腰痛もありながらランク3位と、『G400LST』で大躍進したチャン・キム

    昨年69位ながら、今年は腰痛もありながらランク3位と、『G400LST』で大躍進したチャン・キム

    筆者 「いや、もちろん、プロゴルファー本人の実力と努力の賜物だと思いますよ。でも、両ツアーとも“ほぼほぼPING”になったのは初めてのことですし、それがギアの性能によるところもかなり大きいと見るのは、村田さんも同じなはずですよ。もし、2人の賞金王が使う『G400』ドライバーや『i200』アイアンが今季に存在しなかったら?と想像してくださいよ。チャン・キムは去年賞金ランク69位ですよ?宮里優作は去年もクラブ契約フリーでしたけど、賞金ランクは20位でしたよ?何より、村田さんだって、『G400』と『G400LST』のドライバー2本を短期間のうちに購入してるじゃないですか。曲がらない性能が武器になるから2本も『G400』を買ったんでしょ?」

    P編 「そうなんだよ。軸線深度の深い『G400』ドライバーは曲がらないし、高打ち出しが簡単に打てる。ヘッドを15cc小ぶりにしたのに、他社の460ccのものより左右ヘッド慣性モーメントも非常に大きいね」
    日本人では上から5番目にまで飛躍した契約フリーの比嘉真美子

    日本人では上から5番目にまで飛躍した契約フリーの比嘉真美子

    P筒 「そう言えば、『i200』アイアンも2017年モデルなんでしたよね。タラレバの話しは嫌いですが、『i200』アイアンを使っていたクラブ契約フリーの比嘉真美子プロも、今季賞金ランク12位と大躍進していましたよね。日本人で言えば、上から5番目に今季稼いだプロです。長い間ドライバーに苦しんでいた印象ですが、去年34位に入ってシード復帰して、今年はさらに飛躍しました。でも、彼女のウッド系は今年大爆発した『GBB EPIC STAR』が中心でしたけどね…」
    成績がどうかは分かりませんが、“ほぼほぼPING”でジャンボさんは引退を撤回したようです…

    成績がどうかは分かりませんが、“ほぼほぼPING”でジャンボさんは引退を撤回したようです…

    P編 「ジャンボ尾崎プロも、今年の夏以降、ほとんど『G400』に替えたんだっけ。確か今年の1月に“今年ダメならクラブを置く”と発言されていたらしいじゃない。来年もやる!と決めた背景には、もしかしたら、このクラブの存在があるのかもしれないね」

    筆者 「今年はキャロウェイ『GBB EPIC』が2月から爆発し過ぎて『EPICイヤー』と言ってもいいとは思うんです。でも、ツアーではかつてないくらい“ほぼほぼPING”の存在感が増した年になりました。来年はどうなるのか?これから長いオフに入りますが、来年はまたクラブ契約フリー選手が増えるでしょうし、今から楽しみですね」

    P筒 「来年も“クラブ契約フリー”を追いかけるつもりですね?長岡さん。さすがゴルフメディア界のテロリスト!」

    P編 「よっ!工作員!!」

    筆者 「…………。(微妙な時期に不謹慎な。まったく褒めてないし…)」


    Text/Mikiro Nagaoka

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