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    DJの驚弾はコレのおかげ!?テーラー『M4』のキーテクはツイストフェース?

    先週のPGAツアー2018年の開幕戦は、DJことダスティン・ジョンソンの驚愕のパフォーマンスが話題に。『M4』ドライバーなる新作での勝利となっておりましたが、そうこうしていると、またもや気になるティザーが…。

    配信日時:2018年1月10日 03時10分

    • ギア

    ツイストフェース?ねじれたフェース?ひねり?でも、他のメーカーは…

    バナーをクリックすると、この焦らしページに…。早く発表して!!!

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    筒 「長岡さん、ツイストフェースって、ひねられたフェースって意味ですよね?画像を見る限りでは、トゥ側が大きくロフトが付いて開く方向にねじれているように見えます。っていうか、こんなにねじれていたら、どこで打てばいいの?って感じもしますが…」

    筆者 「いや、このまま出すわけじゃないでしょ。だって、DJのショット画像を見ていても、ここまでねじれているようには見えませんから」

    PC村田 「う〜ん。どうなんだろう、このキーテクノロジーは。DJは確かに【飛んで曲がらない】を『M4』ドライバーで手に入れていたのは間違いないのだけども、ここ数年の流れでは多くのメーカーはバルジもロールも少なくなる方向だったんだよ…」
    ヨコ方向の湾曲をバルジ、縦方向をロールと呼びます(BSホームページより)

    ヨコ方向の湾曲をバルジ、縦方向をロールと呼びます(BSホームページより)

    筆者 「はい。特に左右方向のバルジについては“減らしている”と言うメーカーが多かったですよね?ヤマハとか、ダンロップとか、特にアスリートモデルでバルジの効果自体を疑うメーカー開発者の話をここ3年くらいはよく耳にしましたよね。確か、ヘッド開発を手がけているクラブアナリストのマーク金井さんもバルジの効果を疑っていました。あ、マークさんはもう既にメーカー開発者か…」

    PC村田 「そう。PCMは実際にバルジやロールもラジアスゲージで一定の指標で数値化して計測しているけど、極端にバルジを大きくしてくるメーカーはここ数年では記憶にないね。どちらかというと、バルジは減る方向だ。テーラーメイドは元々上下方向のロール自体はかなり大きいメーカーで、フェース上部ほどロフトが寝ていて、センター部分の計測値よりも上めに当たると球が上がるのは、そういった隠れたロフトアップ効果もあったわけなんだけど、左右方向のバルジはそこまで極端につけていなかったんだよ…」

    筒 「村田さん、今日は歯切れが悪いですね。他のメーカーがバルジを減らす理由は何なんですか?」

    「バルジは減る方向が一般的」(PC村田)

    35年以上前のクラブにはバルジは当然付いていましたが…

    35年以上前のクラブにはバルジは当然付いていましたが…

    PC村田 「一つには、パーシモン&糸巻きボール時代とは違って、ヘッドとボール両者の反発性能が上がったことで、ボールの接触時間が短くなったことが大きいんだよ。昔はヘッドが硬く、柔らかくて潰れるボールを叩いていたわけだから、インパクト時間が現代よりもはるかに長かったはずだよ。バルジで言えば、ヨコのギア効果が現代のボールとヘッドで本当に大きく発生するのか?というテーマがあるしね。バルジが大きいということは、極端に言えばトゥからヒールにいくほど左右のフェース向きの差が大きいということだけど、接触時間が短くなるほど出球の方向性はフェース向きが大きく影響するから、バルジが減る方向のはずなんだ。もちろん、メーカーも10万分の1秒まで確認しているわけじゃなく、あくまでそれぞれのシミュレーション上の計算だから、確たる答えを言わないとは思う」

    筒 「他にも可能性はありますよね?」

    PC村田 「あとは、パーシモン時代はヘッド内部が詰まっていたし、メタル時代も筐体のヘッド厚が分厚くてヘッドのたわみは今よりもはるかに少なかったはずだよ。でも、今はヘッドのいろんな箇所を薄くして、たわみをコントロールする設計になっているよね。しかも、ヘッド慣性モーメントの大きさもパーシモン時代とは比べ物にならない。ヘッドの開閉度合いが昔よりも穏やかで少なくなっているはずで、出球の安定性は絶対に高まっているはず。だから、ボールとの接触時間の問題とヘッドとボールの変形の問題も加味して、バルジが本当にヨコのギア効果を生んで、方向性を改善するのか?という疑問が生じるのも無理はないと思う」

    筆者 「そこは同感なんですけど、問題は、テーラーメイドのツイストフェースがバルジなのか?ということだと思います。従来のバルジであれば、フェースはねじれていないはずですよ?」

    PC村田 「確かにそうなんだけど…」

    筒 「村田さんがこんなに困惑するのも珍しいですね。せっかくテーラー『M3』の予想イラストを当てたのに、キーテクノロジーでこんなに困惑するとは…」

    筆者 「さすがに、この状況じゃ、脳内試打は厳しいですね。テーラーメイドの正式発表を待つことにしますか。コレばっかりは打ってみないとまったく効果が分かりませんから」

    PC村田 「そうだね。我々の過去の常識や、想像の範囲を超えるテクノロジーかもしれない。打たずには何も言えないね。DJがいきなり結果を出しているし…」

    筒 「えっ、もう脳内試打完了してるのに…。長岡さん、らしくないですよ。あなたほどのひねくれ者が、何のひねりもなくスルーするとは。テーラーメイド自身が“ひねりを加えろ”と煽っていますよ?」

    筆者 「筒さん、ビール瓶はやめて、体中をひねり上げましょうか?」

    筒 「か、帰ります!」


    Text/Mikiro Nagaoka

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