テーラーメイド『M3』の【Yトラック】の実験で、タイガー・ウッズの復活を確信!
テーラー『M3』を購入すると決めている筆者。実際の性能を詳細に確かめるため、ガッツリいじくりまわして来ました。う〜ん、コレはタイガーの復活を後押ししそう…。
配信日時:2018年1月23日 07時49分
マキロイはYの根元。420ccクラスの操作性で、ライナードローで初速アップ!
筆者 「前作『M1 460』はT字のトラックでしたが、今回からY字に変化しました。“重心距離をいじりづらいじゃないか”という声も一部にはあるかもしれませんが、つかまりはスリーブでも変えられますから、実はウェイトスライドで激しく動かす必要はないと思います」
筒 「そうなんですよ。フロントでタテにスライドすると重心距離は激しく動かせるものの、浅重心でヘッド挙動がピーキーになって安定性に難があります。ヘッドスピードが速くてスイングの安定した男子プロには良くても、一般アマが使えるのか?というね」
P編 「その辺があったから私もYスライドを予想していたんだけど、本当にこれはよく考えられているよ。ノーマルポジションで中弾道ストレートドローが打ちやすいというのは、3人とも共通していたよね。重心距離もさほど長くないし。驚いたのはY字の根元であるMAX LOWポジションだった」
筒 「そうなんですよ。フロントでタテにスライドすると重心距離は激しく動かせるものの、浅重心でヘッド挙動がピーキーになって安定性に難があります。ヘッドスピードが速くてスイングの安定した男子プロには良くても、一般アマが使えるのか?というね」
P編 「その辺があったから私もYスライドを予想していたんだけど、本当にこれはよく考えられているよ。ノーマルポジションで中弾道ストレートドローが打ちやすいというのは、3人とも共通していたよね。重心距離もさほど長くないし。驚いたのはY字の根元であるMAX LOWポジションだった」
筆者 「先日アブダビHSBC選手権で3位タイになったマキロイもこのポジションですね。あと、ジャスティン・ローズも」
筒 「小さなドライバーで育ったボクには、すごく懐かしいフィーリングが蘇ります。このポジションだと、460ccですが、420ccくらいのヘッドの俊敏性を感じますね。シャフト軸から重心位置が近づくので、操作性が抜群に良くなります。ただし、ウェイト2個の22gがかなりシャフト軸に近づくため、浅重心かつ低重心で、球は上がりづらい。ライナードローが打ちやすいポジションですが、ヘッド挙動としてはかなりピーキーです。弾道計測器『スカイトラック』のデータでも、インパクトロフトが増えづらいため、初速は上がりますが打ち出し角が減りますね。このポジションにしたら重心距離は37.5ミリと変わりませんが、重心深度がノーマルの34.6ミリから33.4ミリに浅くなり、この数字以上に操作性の良さを感じます」
P編 「もし小さなヘッド育ちのタイガーが俊敏な操作性を求めるなら、10.5度のヘッドでこのポジションにすることも考えられるね。ただ、『初代M2』よりもかなりピーキーだけど…。このポジションだと、ヘッド左右MOIは4000g・cm2だとテーラーメイドは言っていたね。しかし、460ccでここまで操作性が良くなるとは…」
筒 「小さなドライバーで育ったボクには、すごく懐かしいフィーリングが蘇ります。このポジションだと、460ccですが、420ccくらいのヘッドの俊敏性を感じますね。シャフト軸から重心位置が近づくので、操作性が抜群に良くなります。ただし、ウェイト2個の22gがかなりシャフト軸に近づくため、浅重心かつ低重心で、球は上がりづらい。ライナードローが打ちやすいポジションですが、ヘッド挙動としてはかなりピーキーです。弾道計測器『スカイトラック』のデータでも、インパクトロフトが増えづらいため、初速は上がりますが打ち出し角が減りますね。このポジションにしたら重心距離は37.5ミリと変わりませんが、重心深度がノーマルの34.6ミリから33.4ミリに浅くなり、この数字以上に操作性の良さを感じます」
P編 「もし小さなヘッド育ちのタイガーが俊敏な操作性を求めるなら、10.5度のヘッドでこのポジションにすることも考えられるね。ただ、『初代M2』よりもかなりピーキーだけど…。このポジションだと、ヘッド左右MOIは4000g・cm2だとテーラーメイドは言っていたね。しかし、460ccでここまで操作性が良くなるとは…」
トミー・フリートウッドはYをトゥ後方にずらしてつかまらない位置に
筆者 「マキロイを下してアブダビHSBC選手権を制したのはイケメンのトミー・フリートウッドでした。二人共『M3』で優勝争いをしていたんですよね。DJやラームの『M4』砲コンビに気を取られていたら、しっかり『M3』で結果を出す人続出です。そして、フリートウッドはマキロイと違ってノーマルポジションより後ろのウェイトをトゥ後方にずらしてつかまりを抑えたポジションでした」
P編 「なるほどね。同じ『M3』でも、今回の【Yトラック】はウェイトポジションで、まったく別物のヘッド挙動になるからね。フリートウッドはノーマルから少ししかいじっていないけど、MAX FADEという2個ともトゥ後方にしたポジションだと別物のようにつかまりを抑えられるからね。重心距離も40ミリを平気で越えてくるから凄いよ」
P編 「なるほどね。同じ『M3』でも、今回の【Yトラック】はウェイトポジションで、まったく別物のヘッド挙動になるからね。フリートウッドはノーマルから少ししかいじっていないけど、MAX FADEという2個ともトゥ後方にしたポジションだと別物のようにつかまりを抑えられるからね。重心距離も40ミリを平気で越えてくるから凄いよ」
筒 「MAX FADEのポジションだと、重心深度もノーマルの34.6ミリから39.6ミリと5ミリも深くなります。これは、まったく別物のヘッドと言い切れます。ヘッドの開閉が抑えられるしインパクトロフトが付きやすくなるため、低いチーピンやフック系だった人が、ハイストレート系の弾道に変化させることも可能でしょう。もちろん、打点がトゥ上でフックやチーピンをしていた人には、【ツイストフェース】の補正効果も働きますし」
筆者 「筒さんはどのポジションがお好みでしたか?」
筆者 「筒さんはどのポジションがお好みでしたか?」
筒 「実は、ボクはフリートウッドのポジションと被ります。この『M3』というヘッドは、MAX FADEまでいかずとも、トゥ寄りの重心位置にした方がいい感じがしています。というのも、構えたときの顔がタイガー好みなトゥ側ボリュームのシルエットなので、その形状のイメージと重心特性が一致する感じになると、途端に扱いやすくなるからです。そして、重心距離が長い方がフェース開閉できる人にとっては飛距離面でプラスだという面もありますし。ゴルフクラブの場合、昔は形状と重心特性が一致していましたが、現代は内部重心をいろんな形で動かせるので、必ずしも一致しません。でも、昔からゴルフを始めた人にとって、形状とヘッド特性の一致は、非常に扱いやすいと感じるのは事実ですね。おそらく、タイガーもそのタイプなはずで、9.5度のヘッドを選ぶなら、このフリートウッドのポジションにする可能性もあると思います」
筆者 「ボクも、ノーマルか、このフリートウッドポジションがすごく打ちやすいんだよなぁ〜」
筒 「後から乗っかるのは禁止です!」
筆者 「ボクも、ノーマルか、このフリートウッドポジションがすごく打ちやすいんだよなぁ〜」
筒 「後から乗っかるのは禁止です!」
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⇒では、つかまりを求める人は?