テーラーメイド『M3 460』、米国仕様の超マニアック試打レポ by Toshi HIRATA
アメリカ在住のALBA.net特派員、Toshi HIRATA氏から、テーラーメイド『M3 460』ドライバーの超マニアック試打レポが!元プロならではの視点ですが、中・上級者かつ、ある程度振れる方はぜひご参考ください。
配信日時:2018年2月9日 15時31分
「PGAツアーを目指す息子から興奮の電話が」(平田)
平田 「長岡さんは、私の息子のクリスがIMGゴルフアカデミーに入っていて、PGAツアープレーヤーを目指しているのはご存知ですよね?彼はここ1ヶ月ほど、調子が悪くて落ち込んでいたんです。ところが、一昨日電話がかかってきました。“『M3 460』を打ったんだけど”って」
筆者 「その話って、平田さん自身の『M3 460』の飛びの話と関係あります?」
平田 「あります。息子は私よりもスイングプレーンは綺麗ですが、スイートスポットを外す範囲が私より遥かに大きいのです。16歳で急激に身長や筋力が伸びていることもあって、いろんな苦労があるようで…。それでドライバーの不調に悩んでいたところに『M3 460』を打ってみて、驚いて電話をかけてきました。“お父さん、なぜこのクラブは曲がらないの?もうコレで大丈夫だ!”って」
筆者 「……。それって、単純に息子さんも上手いからでは?」
筆者 「その話って、平田さん自身の『M3 460』の飛びの話と関係あります?」
平田 「あります。息子は私よりもスイングプレーンは綺麗ですが、スイートスポットを外す範囲が私より遥かに大きいのです。16歳で急激に身長や筋力が伸びていることもあって、いろんな苦労があるようで…。それでドライバーの不調に悩んでいたところに『M3 460』を打ってみて、驚いて電話をかけてきました。“お父さん、なぜこのクラブは曲がらないの?もうコレで大丈夫だ!”って」
筆者 「……。それって、単純に息子さんも上手いからでは?」
平田 「最後まで聞いてください。私もちょうど『M3 460』のテストをやっていたので、息子に理由を説明しやすかったです。テーラーメイドがこれまでのフェースと【ツイストフェース】の曲がり幅の違いを数字で出していますよね?
普通に考えれば、メーカー側が言っていることなので、大げさに盛られている可能性があるとも考えられますが、私とクリスの試打感想は、まったくもってこの図の通りなのです。これまでの『M1 440』だと【8L】や【6L】の位置に当たってそれ以上曲がっていた私と、【4R】の位置から【8L】の位置まで打点に幅のあったクリスが、まったく曲がらないという試打結果が出てしまいました。
主にこの範囲内に外すプロゴルファーやその予備軍にとって、このテーラーメイドが発表した【ツイストフェース】の効果はホンモノですから、まったく曲がらないと言えるのです。ちなみに、クリスの元々の使用ドライバーも私と同じ『M1 440』です」
筆者 「う〜〜〜〜〜ん。平田さん、失礼ですけど、テーラーメイドの回し者ですか?」
平田 「そんなわけないでしょう!元プロゴルファーですが、毎回定価でクラブを購入していますよ。しかも、去年は長岡さんの情報のせいで、例年より余計に『M1 460』と『GBBエピックサブゼロ』も購入する羽目になっているんですよ?
あなたがイイと言うから、実験のために購入したんですから!私はいちプレーヤーとして、息子の夢をサポートする父親として、元プロの自分の目で真実を確かめるのみです。そのために数百万円もするトラックマンだって購入したんですから!」
筆者 「す、すみません…。そうとは知らずについ疑ってしまって…。でも、曲がらないのはわかりましたが、飛びとどう関係が?」
普通に考えれば、メーカー側が言っていることなので、大げさに盛られている可能性があるとも考えられますが、私とクリスの試打感想は、まったくもってこの図の通りなのです。これまでの『M1 440』だと【8L】や【6L】の位置に当たってそれ以上曲がっていた私と、【4R】の位置から【8L】の位置まで打点に幅のあったクリスが、まったく曲がらないという試打結果が出てしまいました。
主にこの範囲内に外すプロゴルファーやその予備軍にとって、このテーラーメイドが発表した【ツイストフェース】の効果はホンモノですから、まったく曲がらないと言えるのです。ちなみに、クリスの元々の使用ドライバーも私と同じ『M1 440』です」
筆者 「う〜〜〜〜〜ん。平田さん、失礼ですけど、テーラーメイドの回し者ですか?」
平田 「そんなわけないでしょう!元プロゴルファーですが、毎回定価でクラブを購入していますよ。しかも、去年は長岡さんの情報のせいで、例年より余計に『M1 460』と『GBBエピックサブゼロ』も購入する羽目になっているんですよ?
あなたがイイと言うから、実験のために購入したんですから!私はいちプレーヤーとして、息子の夢をサポートする父親として、元プロの自分の目で真実を確かめるのみです。そのために数百万円もするトラックマンだって購入したんですから!」
筆者 「す、すみません…。そうとは知らずについ疑ってしまって…。でも、曲がらないのはわかりましたが、飛びとどう関係が?」
「ミスヒットで曲がるから距離を失う。それがない」(平田)
平田 「今日ラウンドで『M3 460』ドライバーを初使用してきて、その結果が全てを表しています。14ホールでフェアウェイを外したのが2ホール。数ホール『M1 440』との打ち比べではアゲンストで同距離、フォローで20ヤードも違います。そして安定感が倍以上違います。特にフックボールは皆無でした。
打球痕は写真通りで、ホームコースはフェードとドローを打ち分ける必要があるものの、感触的にはほとんど芯をくっていました。正直、こんなにやさしいクラブをトッププロに使わせて良いのか疑問で、ますますハードヒッター全盛のPGAツアーに拍車をかけてしまうと感じますね…」
筆者 「その心配はとき既に遅しですね…。もう、PGAツアーの猛者どもがほぼ全員【ツイストフェース】に切り替えちゃいましたから…。平田さん、フォローの時に20ヤードも違うって、もしかして『M1 440』で芯を外しただけじゃないんですか?」
打球痕は写真通りで、ホームコースはフェードとドローを打ち分ける必要があるものの、感触的にはほとんど芯をくっていました。正直、こんなにやさしいクラブをトッププロに使わせて良いのか疑問で、ますますハードヒッター全盛のPGAツアーに拍車をかけてしまうと感じますね…」
筆者 「その心配はとき既に遅しですね…。もう、PGAツアーの猛者どもがほぼ全員【ツイストフェース】に切り替えちゃいましたから…。平田さん、フォローの時に20ヤードも違うって、もしかして『M1 440』で芯を外しただけじゃないんですか?」
平田 「……。(ムッとしている様子)エースの『M1 440』で打った時の打点と違いを見てください」
筆者 「グッ、まったく同じだ……」
平田 「では、アマチュアゴルファーの皆さんに手放しでお勧めするか?というとそうでもありません。米国仕様を選ぶ方なら、出来れば『M4』のドローモデルの購入を検討してほしいです。
『M3 460』をアドレスして感じることは、ヘッド先端がツイストフェースゆえにかなり開いて見えます。実際フェースの中心は2〜3度のオープンなはずですが、少なくとも4度はオープンに見えます。プロにとってはとても構えやすい形状ですが、アマチュアの皆さん、特にスライサーがこのクラブを構えると左を向けたくなる。
そうするとスライスは助長されてしまう。なので、私なら迷わず『M4 D-TYPE』を勧めますが……。どうしても『M3 460』と言うのなら、9.5度モデルを購入して1〜1.5度ロフトアップするとフェース向きは『M4 D-TYPE』に変身します。この裏技は結構おすすめです!」
筆者 「あの〜〜平田さん、日本国内では『M4 D-TYPE』は正規代理店での販売はないんですが…」
平田 「あら、そうでしたか!そうとは知らずにすみません…」
筆者 「グッ、まったく同じだ……」
平田 「では、アマチュアゴルファーの皆さんに手放しでお勧めするか?というとそうでもありません。米国仕様を選ぶ方なら、出来れば『M4』のドローモデルの購入を検討してほしいです。
『M3 460』をアドレスして感じることは、ヘッド先端がツイストフェースゆえにかなり開いて見えます。実際フェースの中心は2〜3度のオープンなはずですが、少なくとも4度はオープンに見えます。プロにとってはとても構えやすい形状ですが、アマチュアの皆さん、特にスライサーがこのクラブを構えると左を向けたくなる。
そうするとスライスは助長されてしまう。なので、私なら迷わず『M4 D-TYPE』を勧めますが……。どうしても『M3 460』と言うのなら、9.5度モデルを購入して1〜1.5度ロフトアップするとフェース向きは『M4 D-TYPE』に変身します。この裏技は結構おすすめです!」
筆者 「あの〜〜平田さん、日本国内では『M4 D-TYPE』は正規代理店での販売はないんですが…」
平田 「あら、そうでしたか!そうとは知らずにすみません…」