歩きラウンドで分かった!PUMA『イグナイト パワーアダプト ディスク』の性能
シューフィッターの資格を持つスイングコーチの神谷幸宏。ゴルフシューズ選びに大事なことをスイング両面から紐解くコーチが、とっておきの靴レポをお届けします!初回はPUMAの新作『イグナイト パワーアダプト ディスク』です。
配信日時:2018年4月1日 23時49分
雨中のラウンド。肝心のグリップ性能は?
筆者 「スタートホールはいきなりのロングホールです。けっこう雨が降って滑りやすい状況ですが、しっかり振っていってください」
――― パキーン ―――
神谷 「まったく問題ないです。この靴はフラットに感じると言ったじゃないですか、それはティグラウンドでも感じますし、練習場と同じように振れます。地面に近いし、アウトソール全体に凸起があるので、これも含めてしっかり雨でもグリップ力がいいですね」
筆者 「靴底がフラットって言われると、正直、芝の上ではグリップ力が弱いようなことも想像したんですが、そうじゃないんですね」
――― パキーン ―――
神谷 「まったく問題ないです。この靴はフラットに感じると言ったじゃないですか、それはティグラウンドでも感じますし、練習場と同じように振れます。地面に近いし、アウトソール全体に凸起があるので、これも含めてしっかり雨でもグリップ力がいいですね」
筆者 「靴底がフラットって言われると、正直、芝の上ではグリップ力が弱いようなことも想像したんですが、そうじゃないんですね」
神谷 「はい。まったく問題ないです。それと、芝の上をこうやって歩いていて感じますが、本当に歩きやすいですね。ミッドソールのクッション性なのか、アッパーの柔らかさなのか、フィット感のせいなのか、おそらくその全てでしょうけど、足が軽いです。歩いていて疲れませんね」
筆者 「まぁ、それはスタートホールだからですよ、これから暴風雨予報なので、そこで18ホール歩いたら普通はけっこう疲れますって。ちょっと、いろんなライを実験しながらのラウンドをお願いしますね」
筆者 「まぁ、それはスタートホールだからですよ、これから暴風雨予報なので、そこで18ホール歩いたら普通はけっこう疲れますって。ちょっと、いろんなライを実験しながらのラウンドをお願いしますね」
つま先上がり&下がり、傾斜での安定感は?
神谷 「崖のような、極端な傾斜ではありませんでしたが、まったく問題ないですよ。こういった傾斜で一番感じたのは、やっぱり鋲がミッドソールに内蔵されているメリットですね。こういう傾斜に応じて、ミッドソールの「イグナイトフォーム」の形が適度に変形してくれるので、傾斜でもフラットに近づくというか、鋲の角度が自在に地面をつかまえてくれる感じがします。
アウトソールも適度にしなる構造なので、よりそのミッドソールと鋲の関係性が傾斜になると効いてくるのかもしれません。大げさに言うなら、どんなライでも練習場に近いフラットに保ち続けようとしてくれるというか…。そういうシューズというのは、今までなかったですよね」
筆者 「さっきもフラットに近い、地面と足が近いと仰ってたじゃないですか。それが傾斜だとより効いてくるってことですか?」
アウトソールも適度にしなる構造なので、よりそのミッドソールと鋲の関係性が傾斜になると効いてくるのかもしれません。大げさに言うなら、どんなライでも練習場に近いフラットに保ち続けようとしてくれるというか…。そういうシューズというのは、今までなかったですよね」
筆者 「さっきもフラットに近い、地面と足が近いと仰ってたじゃないですか。それが傾斜だとより効いてくるってことですか?」
神谷 「イメージの問題で実際とはズレてるかもしれませんが、ミッドソールに鋲が内蔵されていることで、ライに応じて適度に動く感じがします。そして、地面に近いので、パッティングでもショットでも安定感が増す感じがしますね。特にライン読みの時は、アッパーも柔らかくてラクです。ミッドソールもソフトなのでなおさらですね。
なんというか、例えるなら、『滑らないスパイクレス』って感じです。スパイクレスシューズを履くツアープロも増えてはきましたが、どうしてもまだまだ滑りやすいという印象があると思います。でも、履き心地のソフトさやラクさは捨てがたいと思っていた人に、最高の選択肢が出来たなと。このシューズはそんなイメージですね。
高機能の今までのハードなガッチリとしたスパイクシューズと、手頃で快適だけど、ちょっと滑るスパイクレスの間、クラブで言えば硬いステンレスのロングアイアンではなく、打感のいいカーボンのハイブリッドのような感じかなぁ」
筆者 「そう聞くと、ちょっと中途半端な気がしないでもないですが、必要な機能のいいとこ取りと言いたいんですか?」
神谷 「はい、もちろん」
なんというか、例えるなら、『滑らないスパイクレス』って感じです。スパイクレスシューズを履くツアープロも増えてはきましたが、どうしてもまだまだ滑りやすいという印象があると思います。でも、履き心地のソフトさやラクさは捨てがたいと思っていた人に、最高の選択肢が出来たなと。このシューズはそんなイメージですね。
高機能の今までのハードなガッチリとしたスパイクシューズと、手頃で快適だけど、ちょっと滑るスパイクレスの間、クラブで言えば硬いステンレスのロングアイアンではなく、打感のいいカーボンのハイブリッドのような感じかなぁ」
筆者 「そう聞くと、ちょっと中途半端な気がしないでもないですが、必要な機能のいいとこ取りと言いたいんですか?」
神谷 「はい、もちろん」
途中、土砂降りにもなったが、防水性は?
筆者 「コースに出る前にもポツポツと雨が来てましたが、その時にブツ撮りをしていたら、しっかり雨を弾いていましたよね。でも、いま神谷さんの靴を見ると、けっこう水滴が付いてますよ?中に染み込んできているんじゃないですか?靴下グッショリじゃないですか?途中で土砂降りと風もひどかったですし…」
神谷 「まぁ、この見た目なので、そう思うのも無理はないと思います。でも、まったく靴下まで染みてませんよ。外側は布のような生地なので、どうしてもこのように多少染みて見えますが、内側はこの土砂降りでも大丈夫でした。
なんでもこのアッパーの生地は2枚重ねになっていて間に浸水を防ぐフィルムが挟み込まれているそうですよ。レインウエアの作り方を応用しているみたいで、さすがはウエアでも数々の名立たるツアープロをサポートしてきたPUMAですね。」
筆者 「え〜そうなんですか!レインウェアの応用とは、それは凄い…(っていうか、神谷さん、めちゃくちゃ下調べしてるじゃん…。さすが、メーカー横断型のシューフィッターだわ…)」
なんでもこのアッパーの生地は2枚重ねになっていて間に浸水を防ぐフィルムが挟み込まれているそうですよ。レインウエアの作り方を応用しているみたいで、さすがはウエアでも数々の名立たるツアープロをサポートしてきたPUMAですね。」
筆者 「え〜そうなんですか!レインウェアの応用とは、それは凄い…(っていうか、神谷さん、めちゃくちゃ下調べしてるじゃん…。さすが、メーカー横断型のシューフィッターだわ…)」
まとめ:『イグナイト パワーアダプト ディスク』は、雨の歩きでも疲労感が少なかった!
筆者 「神谷さん、今日はこの悪天候の中、お付き合いいただいてありがとうございました。実際、ボクらも18ホールこの天気で歩いたせいでヘトヘトなんですが、どうですか?(筆者は履き慣れた靴なのに両足靴ズレして超痛い…)」
神谷 「正直言って、疲れがないといえば嘘になります。この天気で歩きのゴルフって、疲れない人はいないでしょう。でも、いつもよりもかなりマシな感じがします。やっぱり、クッション性と履き心地の部分、軽さなど総合的に効いている感じがしますね。
普通、ゴルフシューズって履き慣れるまで、すごく時間がかかるじゃないですか。自分の足の形になじんで力まず歩きやすくなるまで、それなりにラウンド数が必要ですよね?でも、このシューズは今日おろしたての新品だったのに、この疲れの少なさは超意外ですね。それに、普段のラウンドで乗用カートに乗る人でも、この靴の履き心地なら、絶対にいつもより歩きたくなるはずですよ!」
筆者 「今日はありがとうございました!(帰りにネットでこれ買おうっと)」
Text/Mikiro Nagaoka
神谷 「正直言って、疲れがないといえば嘘になります。この天気で歩きのゴルフって、疲れない人はいないでしょう。でも、いつもよりもかなりマシな感じがします。やっぱり、クッション性と履き心地の部分、軽さなど総合的に効いている感じがしますね。
普通、ゴルフシューズって履き慣れるまで、すごく時間がかかるじゃないですか。自分の足の形になじんで力まず歩きやすくなるまで、それなりにラウンド数が必要ですよね?でも、このシューズは今日おろしたての新品だったのに、この疲れの少なさは超意外ですね。それに、普段のラウンドで乗用カートに乗る人でも、この靴の履き心地なら、絶対にいつもより歩きたくなるはずですよ!」
筆者 「今日はありがとうございました!(帰りにネットでこれ買おうっと)」
Text/Mikiro Nagaoka