『GBBエピック』を買ったら『クロムソフト』を使わないと損する!
高額なゴルフクラブ、購入ミスだけは避けたいもの。だからこそ、今まさに買おうとしているそこのアナタ、ちょっと待って! ALBA.netギア担当が知り得た特ネタを中心に、超マニアックでDEEPな耳寄り情報をお届け。購入する前にちょっと見て、絶対に損はさせません!
配信日時:2017年4月27日 09時29分
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本日発売の最新号で判明した、ドライバーとボールの相性
最初に断っておくが、キャロウェイを持ち上げるつもりは一切ない。なぜこの記事を書こうと思ったか説明すると、ALBA本誌の特集企画で、とある実験をしたからだ。
本日発売のALBA TROSS-VIEW(毎月第2・第4木曜日発売)の最新号 Vol.723[5月11日号]にて、「ドライバー✕ボール、最強の組み合わせを探せ」との大テストを行った。
最新ドライバーと最新ボール117通りのかけ合わせの中で一番飛ぶ組み合わせを探る特大企画だが、ここで非常に興味深い結果が出た。詳しくは本誌をご覧いただきたい(参考にする際はヤード数だけでなくボール初速も見てほしい)が、話題のキャロウェイ『GBBエピック』だけは皆が気になるところであるため、いち早く書くことにした。
ご存じのとおり、『GBBエピックスター』『GBBエピックサブゼロ』は、ヘッド内部の2本の柱がボディのたわみを防ぎ、フェースだけをたわませる画期的な構造。そして、R&AのSLEルール改訂の恩恵を余すことなく活かし、「反発係数が0.840に近い」との複数の証言を筆者は得ている。実際、一発の飛距離が凄まじいことも体感済みだ。
『GBBエピック』が飛ばないのは、ボールのせいでは?
ところが、いろんな識者やゴルファーの意見を聞いてみると、「期待したほど飛距離が伸びない」「球が上がりづらい」といったネガティブな声があるのも事実。筆者自身はキャロウェイの米国本社で期待以上の飛びを体感しているため、なぜこんな意見が出るのか不思議。そこで、下記の仮説を述べさせてもらう。
『GBBエピック』で飛ばないという人は、『クロムソフト』以外のボールを使ったからじゃないですか?
こんなことを書くと、「お前はキャロウェイの回し者か!」と思われることも重々承知している。でも、嘘偽りない筆者の本音。『GBBエピック』の真価を発揮したければ、同社が同時期に発売している『クロムソフト』もしくは『クロムソフトX』を使わないと損するに決まっている。
ALBA最新号のテスト結果をご覧いただけば分かるのだが、「最強の組み合わせ=1位」かどうかは別にして、同じメーカー同士の相性は間違いなくいいと断言できる。理由は、ボールとクラブ両方の開発を行うメーカーは、自社ボールでクラブテストをするからだ。
『GBBエピック』で飛ばないという人は、『クロムソフト』以外のボールを使ったからじゃないですか?
こんなことを書くと、「お前はキャロウェイの回し者か!」と思われることも重々承知している。でも、嘘偽りない筆者の本音。『GBBエピック』の真価を発揮したければ、同社が同時期に発売している『クロムソフト』もしくは『クロムソフトX』を使わないと損するに決まっている。
ALBA最新号のテスト結果をご覧いただけば分かるのだが、「最強の組み合わせ=1位」かどうかは別にして、同じメーカー同士の相性は間違いなくいいと断言できる。理由は、ボールとクラブ両方の開発を行うメーカーは、自社ボールでクラブテストをするからだ。
『インピーダンスマッチング理論』をご存じ?
その昔から、ダンロップが提唱し続けてきた『インピーダンスマッチング理論』というものがある。物体にはそれぞれ固有振動数があり、ドライバーとボールの固有振動数が一致しているほど、反発性能が高まるという。
つまり、ボールが潰れて復元するスピードと、ヘッドがたわんで復元するスピードが一致するとエネルギーロスが少なくなるということ。この理論はボールとドライバーの両方を開発するメーカーなら当然理解しているはずで、両者を違うメーカーでかけ合わせると、飛距離ロスを生むリスクが高くなると言えるのだ。
もちろん、ヘッド単体でもボール単体でも飛距離性能の高いものは存在する。違うメーカー同士でもたまたま激ハマりする組み合わせも当然ある。そして、スピン量の改善の方が効果的な人も多い。ヘッドスピードやその人の当て方によって、ボールの潰し方が異なるため、一概に言うことはもちろんできない。
つまり、ボールが潰れて復元するスピードと、ヘッドがたわんで復元するスピードが一致するとエネルギーロスが少なくなるということ。この理論はボールとドライバーの両方を開発するメーカーなら当然理解しているはずで、両者を違うメーカーでかけ合わせると、飛距離ロスを生むリスクが高くなると言えるのだ。
もちろん、ヘッド単体でもボール単体でも飛距離性能の高いものは存在する。違うメーカー同士でもたまたま激ハマりする組み合わせも当然ある。そして、スピン量の改善の方が効果的な人も多い。ヘッドスピードやその人の当て方によって、ボールの潰し方が異なるため、一概に言うことはもちろんできない。
筆者は『クロムソフトX』×『GBBエピック』で、あまりの初速にボールを何回も見失った
ここからは筆者(HS50m/s、レベルブロー)の体験談になって恐縮だが、自身の身におきたことからも語らせていただきたい。筆者はかなりボールを潰すタイプで、バックスピン量も多いタイプ。
米国キャロウェイ本社で『GBBエピック』のテスト時に体感したが、『クロムソフトX』をフェース真ん中やや内側で捉えた時の飛距離は暴力的なもので、かなりの回数自分の打球を見失った。ところが、先日ダンロップの試打会で『スリクソンZ-STAR XV』や『Z-STAR』で打つと、以前の印象とまったく違った。
さして芯を外したつもりはないが、『クロムソフトX』で打った時の出球の速さや飛距離とは比べ物にならないと感じた。『クロムソフトX』が『Z-STAR XV』と比べて特別硬いわけではないのだが、明らかに初速感や飛距離が違う。ツアープロから圧倒的に支持される『Z-STAR XV』が悪いボールなわけがないし、ヘッドとボールの相性、打ち手とボールの相性は侮れないと心底思った。
特に『GBBエピック』の場合、『スター』にしろ『サブゼロ』にしろ、他社よりフェースが薄く作られており、フェースのたわみが他社より大きいと予想できる。2本の柱で他社との逆張りをするだけあって他とは一線を画すため、他社ヘッドとの相性で作られたボールより、キャロウェイ同士で合わせる方が無難だ。
「期待したほど『GBBエピック』が飛ばない……」。そんな人は、一度『クロムソフト』を使ってフェースのど真ん中で打ってから判断してほしい。今回は筆者個人の経験談だが、発売中のALBA本誌では、腕前の確かな3名がとことん打った結果を公開している。キャロウェイ含む最新ドライバーと相性がいいボールを知りたい人は、そちらもぜひ!
Text/Mikiro Nagaoka
米国キャロウェイ本社で『GBBエピック』のテスト時に体感したが、『クロムソフトX』をフェース真ん中やや内側で捉えた時の飛距離は暴力的なもので、かなりの回数自分の打球を見失った。ところが、先日ダンロップの試打会で『スリクソンZ-STAR XV』や『Z-STAR』で打つと、以前の印象とまったく違った。
さして芯を外したつもりはないが、『クロムソフトX』で打った時の出球の速さや飛距離とは比べ物にならないと感じた。『クロムソフトX』が『Z-STAR XV』と比べて特別硬いわけではないのだが、明らかに初速感や飛距離が違う。ツアープロから圧倒的に支持される『Z-STAR XV』が悪いボールなわけがないし、ヘッドとボールの相性、打ち手とボールの相性は侮れないと心底思った。
特に『GBBエピック』の場合、『スター』にしろ『サブゼロ』にしろ、他社よりフェースが薄く作られており、フェースのたわみが他社より大きいと予想できる。2本の柱で他社との逆張りをするだけあって他とは一線を画すため、他社ヘッドとの相性で作られたボールより、キャロウェイ同士で合わせる方が無難だ。
「期待したほど『GBBエピック』が飛ばない……」。そんな人は、一度『クロムソフト』を使ってフェースのど真ん中で打ってから判断してほしい。今回は筆者個人の経験談だが、発売中のALBA本誌では、腕前の確かな3名がとことん打った結果を公開している。キャロウェイ含む最新ドライバーと相性がいいボールを知りたい人は、そちらもぜひ!
Text/Mikiro Nagaoka