ロマン派ゴルフ作家の篠原です。

『M3』と『M4』の3Wをコースに持ち込んで、実際にラウンドしてみました。試打したのは、ロフト15度、シャフトは純正シャフトで『M3』は「KUROKAGE TM5」のフレックスS、『M4』は「FUBUKI TM5」のフレックスSです。

『M3』はきゅっと締まった小さめのヘッド。『M4』は大きめのヘッド。構えたときに、目標に合わせやすいという点では、どちらも完璧です。

何度でも書きますが、FWは感性で使う道具です。ゴルフをすればするほど、知らない内にFWの好みやこだわりが出てきます。どんなに高性能だとしても、使いづらいと感じたFWはコースで結果を残せずに交換することになるものです。

『M3』と『M4』の3Wは、ツアー選手のために開発されたとはいえ、貧打のゴルファーでも（ヘッドスピード40m/秒前後）十分に打てます。その機能の全てとは言い切れませんが、ボールは高め、かなりの強弾道で、棒球系のボールが打てました。

『M3』と『M4』の二種類から選べることは、ゴルファーとして幸せなことです。この２つの3Wは見た目の大きさだけでなく、『M3』は重心調整機能をソールに搭載し、『M4』はシンプルな構造になっていて、全く違うクラブに感じるのですが……　実は大きな分類で見ると変わらないほど似ているのです。

2018年2月16日にテーラーメイドは『M3』と『M4』のFWを発売しました。発売から約3ヶ月が過ぎました。ドライバーが『M3』だから、合わせて『M3』のFWにしました、というような選択をしているゴルファーが多いようですけど、本当にそれで合っているのでしょうか？

FWの中でも、特に3Wは感性で使うクラブです。ドライバーと違ってFWに【ツイストフェース】は付いていませんが、自分に合った相思相愛なら、一生手放せなくなる3Wになる可能性があります。

本当のベストパートナーがいるのに、親が決めた相手と恋愛もせずに結婚させられる悲劇を見ているような気になります。出逢いを無駄にするゴルファーに幸運の女神は微笑みません。今回は、『M3』と『M4』の3Wを比較して、どっちが自分に合っているのかという検証をします。

ちなみに、僕は試打クラブを見た瞬間から『M3』が好きでした。小さいヘッドの3Wが好きで、構えたときの形状も良かったからです。更に、打ってみて上がりすぎない弾道が良かったのと、ボールを曲げやすいことも良かったのです。構えた印象と弾道が一致する3Wはあまりないので、好感触でした。