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    PRGR新『RS』シリーズの試打レポート。変わらない点、変わった点、総まとめ

    11日、新『RS』シリーズの新製品発表会&試打会が行われたので、プチレポート。毎年『RS』はモデルチェンジしていますが、いったい何が変わったのでしょうか。そして、変わっていない点とは何なのでしょうか…。マニアックに斬ります!

    配信日時:2018年6月11日 10時47分

    • ギア

    『RS-F』はカーボン複合でおとなしい音に

    ソール角が超せり上がって外ブラのようになりましたね…

    ソール角が超せり上がって外ブラのようになりましたね…

    筆者 「あと、RS-F』がカーボンコンポジットに変わったので、打球音がすごく落ち着いた音になりましたよね?ボクはこういう音の方が好みなので変わって良かった!と思いました。矢野東も壇上で【今回は消音材なしでいい】と喜んでいましたね。原江里菜は元々『RS』の方だし、やはり女子プロのヘッドスピードでは【弾く感じの方がいい】とは言ってましたけど…」

    筒 「まぁ、音もヘッドスピードや好みの部分が分かれますから。変わって困る人と嬉しい人の両方がいると思います」

    P編 「私は新しい『RS-F』の音の方が好きだ」

    山本副社長 「スピン量を200回転増やした計算」

    山本副社長「スピン量を200回転増やした」

    山本副社長「スピン量を200回転増やした」

    筆者 「でもね、山本副社長が壇上で言っていた【ドライバーは重心を上げてスピン量を200rpmくらい増やす計算だ】との言葉との整合性がひっかかりました。普通、クラウンをカーボンコンポジットにする理由って、低重心化を図って高打ち出し・低スピンにする目的が一般的ですよね?それで考えれば、『RS-F』はフルチタンのままで良かったんじゃないのかなぁ…と」

    筒 「長岡さん、低重心率を60%から61%に上げたのは『RS』の方ですよ。『RS-F』は59%で前作と変わってないです」

    P編 「山本副社長は、スピン量を増やす理由を【アマチュアゴルファーのスイングがAゾーンに近づいてきていて、インサイドアウトでアッパー軌道になる傾向があるから】と説明していたね。今回の新モデルの開発の背景は、2万発のアマチュアのショットデータに基づいているらしい。だから、スピンが多い方がより飛距離アップできるアマチュアが統計的には多いということなんだろう」

    筆者 「う〜ん、ボクはスピンが増えると困ります…。吹け球野郎なので…」

    筒&P編 「スピン増は嬉しいよ、我々はドロップすることの方が多いし…」

    筆者 「INSPECシャフトじゃなくなったことは?」

    ぱっと見は『ディアマナBF』ですが、中身は別物です

    ぱっと見は『ディアマナBF』ですが、中身は別物です

    筆者 「今回の変化で一番大きいのは、三菱ケミカルとの共同開発で出来た『ディアマナ for PRGR』だと思うんです。プロギアはこれまで、ずーっと自社のINSPECシャフトでしたから、シャフトメーカーのカラーを純正シャフトに採用するというのは、とんでもない変化ですよね?それに、ボク個人的にはなぜ『ディアマナBF』カラーの青なの?という心境です。色が似ているので、『BF』のようなつもりで打ってしまいましたが…。個人的には池田勇太が愛用する『BF』は好みなので、嬉しいっちゃ嬉しいんですが…」

    筒 「これについては、プロギアらしくないと言えばプロギアらしくないですが、ゴルファーにとっては嬉しいことだけじゃないですか?純正シャフトなのに、ディアマナが挿してあるように見られるわけだしね!」

    P編 「でも、中身は全然カスタムの『ディアマナBF』とは違うよ。当たり前だけど。手元と先端がしっかりな味付けではあるけども、センター部分のしなり量がすごく多くて、クセはないけど仕事量の多いシャフトだったね。前作までのINSPECシャフトに関しては、けっこう全体剛性をしっかりさせていたから、かなりの変化だと思うなぁ…」

    筒 「でも、このマイルドさだと『RS』を打てる層が格段に広がりますよね。このシャフトのおかげで、『RS』はアスリートだけのものではなくなりました。ゴルファー全方位的にターゲットが広がっているでしょう。ヘッドの高初速エリアを広げたのと同じで、シャフトも打てる人を広げたんでしょうね。しかも、ディアマナコスメで!嬉しい人は多いと思います」

    FW&UT、アイアンの下部ヒットの反発が上がった!

    プロギアのサイト、イメージ図ばっかだなぁ…

    プロギアのサイト、イメージ図ばっかだなぁ…

    筆者 「今回プロギアは、アマチュアゴルファーの打点をかなり調査して、それをバックボーンに開発しているようです。その打点傾向に基づいて、地面から打つクラブは全て17ミリ以下の下部の反発を上げたとのこと。これについては?」

    筒 「さっきドライバーの時も言いましたが、細かく打点チェックしていないので、よく分かりません」

    P編 「なんか『RSフォージドアイアン』は、衝撃緩衝材が増えたせいなのか、マレージングフェースの割には打感がすごくマイルドな感じがしたよ?それに、ゴルフゾンのデータではあるけれども、7番アイアンで180ヤード以上キャリーが出ていたなぁ…。ちょっと数字が甘い気がするけど…」

    筆者 「まぁ、前作の32度からロフトが2度立って30度になりましたからね。ボクも196ヤードとか表示が出て、ちょっと機械の設定が甘すぎるでしょ!と突っ込みたくなりました…。それに、3Wも270ヤード越えちゃってたので…。トラックマンとかで打って、どういう数字になるのかは興味深いところですね」

    矢野東&原江里菜 「アイアンが小顔に。でもやさしい」

    矢野東も、原江里菜も、小ぶりになったアイアンをべた褒めでした

    矢野東も、原江里菜も、小ぶりになったアイアンをべた褒めでした

    筒 「それより、【アイアンが凄くコンパクトになった!】と、原江里菜プロと矢野東プロが強調してましたよね?特に原江里菜プロは、【打ち込むタイプで球が低いし、小ぶりにネガティブだったけど、試打したその日に替えたくらい気に入ってる。球がとにかく上がるし、抜けも最高!】とべた褒めでしたよね」

    P編 「矢野東プロも【いままでマッスルバックを使ってきたけど、やさしいクラブが元々好きだったけど、使いたいシャープで小ぶりなものが無かった。でも、コレは完璧】と、『フォージド』を褒めていたね」

    筆者 「ボクも、打ってみましたけど、実際そんなにコンパクトかなぁ?と思いましたけどね…。ずっとプロギアのアイアンを使っている彼らからすればそう思うのかもしれませんが、全然普通の大きさに感じましたし、むしろ集中してビシバシ打てる感じでしたね。個人的にはマレージングの打感は嫌いですが…」

    P編 「矢野東プロはカッコいいこと言っていたね。【最近の流行りで、7番で200ヤードなんてアイアンがありますけど、批判するわけじゃなく、ゴルフは狙った距離を近づけるゲームだ】と。ロフトを極端に立てるわけじゃなく、下部ヒットの反発を高めたりしてエリアの広いもので、狙った距離をコントロールする基本性能の大事さを強調していたね」

    筆者 「まぁ、矢野東の言い分も分かりますが、超ぶっ飛び系アイアンの批判なんて出来ないですよね?だって、プロギアには『赤egg PC』という、どのメーカーよりも立った7番アイアンでロフト25度というアイアンがあるんですけど……

    P編 「いかん、長岡!そこは突っ込むんじゃないッ!今日だけは黙ってろ!」

    筆者 「……。(自分だって232平方ミリの件、サイズの事実を明かしたくせによく言うよ…)」


    Text/Mikiro Nagaoka

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