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    【大or小】FWの推しメンはどっち?タイトリスト『VG3フェアウェイメタル』の是非を問う

    貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします! 独自の視点で専門家たちに疑問をぶつけて解消するレポートをお届けします! 今回はタイトリスト『VG3フェアウェイメタル』。

    配信日時:2018年6月27日 09時12分

    • ギア

    マーク金井 「普通のアマチュアは大型ヘッドのスプーンをもっと使うべき」

    VG3 スプーン』について 日本で一番信頼されていると言っても過言ではないクラブアナリストのマーク金井さんに聞いてみました。まずは『VG3 スプーン』の印象は「大きなシェイプで、薄いヘッド。高い球を打ちやすい。扱いやすいスプーンという印象だね」。

    マーク金井さんにとって大好きな要素が複数あるとのこと。最新モデルの多くが、比較的小さめのスプーンが多い中で、『VG3 スプーン』はどうして大きめのヘッドにしたと思うか?問うと、「やはりね、『VG3』を使うゴルファーは、どういう人なのかと考えてのことだと思うよ。タイトリストの他のシリーズのスプーンが打てなかったり、打ち辛かったりする人を助けるためだと考えればわかりやすいよね」。


    マーク金井さんらしい分析です。【大きなヘッドのスプーンはラフやライが悪い場所からは打ちづらくなるので、好きになれないことを説明して、単純に大きいヘッドがやさしくて、扱いやすいとは思えない】と僕の考えを説明したのですが……。

    「一般アマチュアは、大半が6インチプレースで楽しくゴルフをしているんだよ。ノータッチでゴルフするのはごく一部の競技ゴルファーだけと考えるとわかるはず。ラフだって短く刈られたコースばかりだし、ライが悪くとも良い所に動かして打つから、ヘッドの抜けが良いとか機能として重要じゃないんだよ。だから、大型ヘッドのスプーンは、もっと増えるべきだしゴルファーは使うべきだと思う」

    大型ヘッドのスプーンをどう使うかというテクニックや注意点ではなく、コースで実際に使うシーンを考えれば良いだけで、「難しく考える意味はない」と言うマーク金井節を久しぶりに聞きました。確かに、そう考えればやさしいスプーンとして『VG3スプーン』は最適な1本だと言えます。

    GP藤川 「ティから打つことを中心にすべき」

    ゴルフパートナー銀座ナイン店、店長の藤川清幸氏にいつものように直撃

    ゴルフパートナー銀座ナイン店、店長の藤川清幸氏にいつものように直撃

    続いて、『VG3スプーン』について、ゴルフギアの知識の深さと実際に売り場でゴルファーに接することで最新の市場動向も肌で知るゴルフパートナー・銀座ナイン店のカリスマ店長・藤川清幸さんに聞いてみました。まずは、『VG3スプーン』の印象。

    「『VG3ドライバー』と同じブランドとは思えないほど『VG3スプーン』は違うクラブだと思いました。大きく見える構えた感じの統一感はあるのに、ドライバーは重心距離が短くてスライサーを助ける感じなのに、スプーンは油断すると右に飛んで行ってしまう感じでした」

    藤川さんはナチュラルなスイングをするゴルファーです。スプーンは油断すると右に飛んで行く感じがしたというのは共感できました。やはり、ティアップして打つミニドライバー的なスプーンとして『VG3 スプーン』もとらえているのか?聞きました。

    「ティアップした方が結果は良かったですね。メーカーがそれを意識したかわかりませんが、日本市場向けのクラブとして『VG3』というブランドの立ち位置が過渡期にきているような感じがしました。どういう人に使って欲しいのか?という一貫性が見えづらい気もします」

    藤川さんは徹底してタイトリスト以外も現在のスプーンはミニドライバー化している」と何度も話してくれました。『VG3スプーン』もそのトレンド上と感じたそう。面白いのは、マーク金井さんは「使う人が明確」と断言したのに、藤川さんは「ターゲットが曖昧」と感じていること。これは、クラブの機能から考えるマーク金井さんと、実際に接客して需要を肌感覚で持つ藤川さんとで、発想のスタートが違うのでしょう。
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    ⇒ロマン派的まとめに入ります!
    連載

    ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』

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