――　前半の後半から田辺、伍井さんが活躍。5アンダーで折り返す　――

筆者　「田辺、本当に『i500』合ってるね。3Iは曲がらず240ヤード以上キープするし、セカンド以降もベタピンだし、出だしから考えるとまさか5アンダーで折り返せると思ってなかったよ…」

田辺　「ね。でも、後半はドライバーやウッドが使えるようになりますし、長岡さんが離脱してしまうから、ちょっと苦しくなるかもしれませんね…」

伍井さん　「そうですよ、飛ばし屋が抜けると困るなぁ〜」

保科　「……。いや、大丈夫です。むしろ、役に立ってなかったし」

筆者　「えぇ〜〜。8番の260ヤードのミドルでサブグリーンまで運んで、アプローチ1mに付けてバーディ取ったのボクですよ？」

保科　「うるさい、早く帰れ。後は3人でなんとかする。後半はウッドが使えるから、足手まといは要らん」

――　その後、後半から伍井さんの『i210』が絶好調、言葉どおり保科のショートアイアン＆ウェッジが冴え、田辺の絶好調のパットもあり後半７アンダーを記録。トータル12アンダーでホールアウト。2位の複数組がトータル10アンダーとのことで、保科の宣言どおり優勝！　――

筆者　「田辺、結局何が勝因だったの？ 田辺の絶好調のパットが炸裂し続けたってこと？」

田辺　「いや、それもありましたが、スクランブル戦はチームワークですね。後半にウッドが使えるようになって、もちろん使い慣れて曲がらない『G400』シリーズを打つわけじゃないですか。それで、保科さんも伍井さんもしっかりフェアウェイを捉えて、セカンドの短い距離を集中して打てるようになったことが良かったですね。

特に伍井さんの『i210』アイアンが切れ味を増してましたし、保科さんの『i500』アイアンもなにげにほとんどパーオンするんですよ。特に後半は『グライドフォージド』の距離感に慣れてピタピタ保科さんが付けてくれて拾えたバーディが多かったですよ。序盤で伍井さん、保科でポンポンバーディを取れたので、ボクはすごくラクでした」

保科　「あの日は暑すぎて熱中症寸前だったから喋る気力がなかったけど、良かったよ。特に『i500』には驚いた。普段自分のアイアンだと7番で130ヤードキャリーで、転がって140弱の計算なんだけど、『i500』だと140キャリーで球も高かった。自分がまさか芝の上から3Iで球が上がるなんて、想像すらしなかったよ。

それに、『グライドフォージド』ウェッジもすごく小ぶりだけど、集中して打てるし自分でもスピンで止められるからな。それと、前半アイアンだけのラウンドだったから、すごくいい流れでショットが切れてきたのも良かった。

本音を言うと、自分には『モーダス105』は重くてしんどかったんだけど、それでも『i500』はいい球がずっと最後まで打てたのが驚き。見た目は小ぶりなブレードアイアンだけど、田辺みたいな飛ばし屋と同じスペックが使えると、まだまだイケると思ったね。長岡がいないことが一番良かったのかもしんないけど」

筆者　「言うなぁ…、保科さん。でも、今回はチーム戦だったけど特に田辺なんてストロークプレーに換算しても相当いいスコアだったんじゃないの？ ほとんどパーオンで、1パット率も高かったんでしょ？」

田辺　「ですね。60台が出てもおかしくないでしょうね。まぁ、チーム戦でノンプレッシャーだったこともありますけど。でも、保科さんも多分同じで良かったはずですよ？長岡さんは疑うでしょうが、凄かったんですから後半は特に」

保科　「まぁな。クラブが良かったんだよ。実際に入れるつもりなんてないけど、3Iであんなに球が上がると、ホントにヘッドの性能がいいんだなと思うよ」

筆者　「ほんとに。『i500』って【飛び系ブレード】って言ってますが、単純にストロングロフトで前に行く弾道と違いますもんね。PINGの中空って、ほんとに打ち出し角が上がるのに距離感も揃う。不思議…、保科さんでもほとんどパーオンさせちゃうとは…」

保科　「うるせぇ。勝因はお前が後半いなかったことだよ、バカヤロー」

筆者　「……。（やっぱりそれか……泣）」

※ 早くも今日から『i500』『i210』アイアンの試打クラブの配置が。打ってみてください！試打会スケジュール⇒http://clubping.jp/demodays/

Text/Mikiro Nagaoka